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2008年9月29日 (月)

残り物を混ぜると

 今日は昼間横浜、夜吉祥寺の日でした。忙しいです。

 ここ数日、忙しくしているうちに、なんだか涼しくなってます。昨日、田舎の両親に電話をしたところ、「涼しいんで炬燵を出した」って、いやそりゃちょっとヤリ過ぎでしょう。~o~;;;

 ともかく、そのぐらい涼しいです。んで、仕事が終わって、吉祥寺の居酒屋「蔵」で夕食。今日の一杯目は、香川県、丸尾酒造の「悦 凱陣 純米 攻めブレンド」でした。なんでも、八種類の米をブレンドしているというんです。酒瓶には、八種類の米の名前があり、精米歩合70%、日本酒度+7、酸度1.7、アミノ酸度1.4というデータが載っています。

 店員さんによると、今年のものは昨年度のものよりも飲み易いとか。んで、飲んでみたのですが、ううーーーーーーむ、ンマイ!!含んでキレイな舌触りの後、舌の両側に濃厚で力強い旨味が湧き、抑え目のジワリとした酸で味がキレます。こりゃ、タダモノではない。危うく、二杯目も同じものを頼みそうになりました。ワタシ、実は、同じ酒を二杯頼むということをほとんどしないんですが。

 んで自宅へ帰って来てから、ネットで検索したら、なんと、この酒は「責め」、つまり酒を普通に絞って流出が悪くなったところで圧力を加えて絞った酒をブレンドしたものなんだそうです。

 通常「責め」の酒は雑味が多く、格が落ちるものとされるのですが、オドロキました。早い話、残り物を混ぜたような酒なのですが、ンマイ!!不思議です。この酒を造る前の酒を別々に味わってみたいです。いったいどうなっているのでしょう。

 まあ、残り物を混ぜると良くなるって、何だか、酒以外の世界でもありそうな話ではありますが・・・。

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2008年9月28日 (日)

これもゆとり?

 昨日は一日、横浜で某W大向けの特別授業でした。出来ない子のための特別授業が終わったと思ったら、今度は某W大対策。今年はなかなか土曜に休ませてくれません。ああ、丸沼プラスノーの季節が終わってしまふ・・・。~o~;;

 某W大対策授業は春にもあったのですが、秋の授業は演習形式で、授業時間内に生徒さんに問題を解かせてすぐに解説という形でした。生徒さんの解いているところを見ていたのですが・・・。うーむ。

 某W大の過去問なので、それなりに難しいのですが、それにしても出来ない。某W大の過去問としては簡単な部類の問題なんですがねえ。やっぱ、生徒さんの出来なさ加減てのは、こういうのを見せてもらわないと、なかなか我々にも把握し難いものです。

 ワタシは、これでも生徒さんの出来なさ加減を知っている方だと自負しています。昔、この仕事を本格的に始める前の学生時代に、何年か「採点講師」をやってましたから。

 「採点講師」というのはウチの予備校のシステムで、授業はせず模試の採点だけをする講師のこと。通常、模試の採点なんてものは、ただのアルバイトさんにやらせちゃう所が多いんじゃないかと思うのですが、ウチは採用試験をやって「採点講師」という形で採用します。模試の採点もある程度、その教科の専門知識が必要なので。

 この「採点講師」時代の経験は、かなり今でも役に立ってます。生徒さんの間違えるパターンがある程度なら判るし、この程度なら許容されるという採点の基準が自分の中に出来ましたから。この基準の部分がいい加減な人、同業者にもかなりいます。採点にあまり参加せずに講師になっちゃうと、どうもそういう点でトンチンカンになっちゃうんですよね。

 閑話休題。某W大対策授業で昨日見た出来なさは、そんなワタシにもちょっと意外でした。実力が無くて間違えているのは仕方ないのですが、実力外のところでの間違えが目立つんですよね。例えば、「平仮名一字を抜き出して答えよ」という設問に対して、一単語抜き出してしまう子の多いこと。全体の一割くらいいたんじゃないかな。

 その他にも「イ・ロ・ハ・ニ」という記号で答えなきゃいけない選択肢問題で、「ウ」なんて答えちゃう子とか「同じ記号を二度選んではいけない」という指定があるのに、同じ記号を選んじゃう子とか。要するに、設問の指定をあまり見てないんですね。

 以前からもそういう子は時々いたけど、こんなに目立ったのはあまり経験がないです。それも、某W大受験者のクラスですからねえ。ある程度は出来る子のはずなんだけど・・・。こんな人の良過ぎる間違え方をするのは、やっぱ、「ゆとり」のせいなんでしょうか。まあ、世知辛いところがなくて鷹揚でノンビリしてて、人間的には良いかもしれないけど、受験生としちゃあどーなんだろか。~o~;;;;;

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2008年9月26日 (金)

他人の命がけの反エコロジーを楽しむことの出来る人を相手に商売する人達

 仕事のために昨夜は池袋のホテル泊まりだったのですが、そこで思いっ切りイヤな話を聞いてしまいました。

 久しぶりに某フジTVの夜のスポーツニュースを見たのですが、何でも、F1レースをシンガポールで初めて行うのだが、それが初めてのナイトレースになるとのこと。しかも市街地コースで。狂気の沙汰です。

 市街地レース自体、何が起こるか判らない危険と背中合わせだと思うのですが、それでも、モナコのような伝統あるレースなら、運営サイドも参加チームも全てを熟知しているので問題は起こり難いのでしょう。しかし、シンガポールは初めてのF1。何が起こるか誰にも判りません。それに加えて初めてのナイトレースって・・・。

 何でも、3000ルクスの照明とかでコースを照らしまくるのだそうです。停電すると危険なので、発電機をぶん回しまくって電力を供給するんだそうです。

 ただでさえ、F1なんてものは、グルグルコースを回るためだけに化石燃料を湯水のごとく使ってCO2を排出しまくるわけです。ところが、その地球温暖化大会をわざわざ危険な夜間に行って、発電機のために化石燃料使いまくるっていうんですから、この人達の頭の中はどうなっているんでしょう。

 それでも、レーサー達は、仕事だし、自分の命をかけてのことでもあるので許せます。問題は、そんな命がけのサーカスを見たがる人達と、その人達を目当てにわざわざギリギリの命がけのセッティングをして儲けようとする人達がいること。しかも、超地球温暖化的方法で。

 確かに、命がけのサーカスってのはエキサイティングです。ワタシも、まぁ、「命がけ」の規模は遥かに小さいけど、スーパー大回転のレースに出たりするので、命がけの興奮は判らないではありません。でも、それは自分の命を掛ける興奮なのであって、他人の命がけを見て楽しむというのとは、全く違います。自分は何もせず安全な所にいて他人の命がけを見て楽しむなどというのは、野蛮の極み悪趣味の極みです。およそ、正常な精神状態の人間の行為ではありません。

 しかも、今回のGPはわざわざギリギリの危険な状態を作り出して、その「命がけ」を売り物にしようという魂胆なのです。他人の命がけを見て楽しむ悪趣味な人達を相手に商売しようというわけです。なんと下劣下衆で悪辣な商売であることか。あまつさえ、その手段として発電機ぶん回し、化石燃料を大量に使って、地球を暖めながら・・・。

 こんな非人間的かつ反人類、反地球的商売の奴らに高いお金を払い放映権を買ってそのイベントを大々的に放送しちゃおうというんだから、某フジTVという会社も何を考えているんだか・・・。

 こんな所で仕事してて、恥ずかしくないんですか、大塚さん。

 NHKでNFL実況をしていた頃からの大塚範一ファンとしては、是非、大塚さんのご意見をうかがってみたいもんだと思いました。もう、「めざまし」なんて辞めちゃいましょうよ、大塚さん。

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2008年9月25日 (木)

あららららの一日

 今日は、夜の自由が丘の授業の日。昼間はのーんびり出来ます。ここのところ、仕事が一日置き。先週から金曜日曜火曜と休みです。なんだか調子狂うし、三日続いてくれていたら、丸沼に行けたのに、とは言っても詮無いことか。

 夜の授業まで時間があるのでのーんびりネットを見て、Euro08の録画で見てなかったゲームを見たり、ちょっと赤本のチェックをして・・・・なんてやってる間に、あらららら、もう出掛ける時間だ。

 結局、まとまったことは何一つ出来ませんでした。まあ、こういう日はこんなもんかな。

 そう言えば、USAの女子プロサッカーリーグにナデシコのメンバーから四人もドラフトされたようです。ワタシとしては、是非、若い大野さんに行ってもらいたいですね。

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2008年9月24日 (水)

時代と夢の終焉

 ホークスの王監督が辞任なさったそうです。ワタシゃ南海時代からのホークスファンなので、何とも・・・・。

 95年に王さんがホークスに来た頃はハッキリ言ってひどいチーム状態でした。王さんが監督になっても二、三年は勝てる気のしないチームでしたが、これは、もう1977年に野村監督が辞めて以来の低迷ですからねえ。年季の入ったダメチーム。仕方の無いことでした。なんと、この時期、二十年連続Bクラスの日本記録を作っています。ワタシの青年期は、この超ダメチームとともにありました。暗~い時代でしたねへ。~o~;;;

 しかし、王さんは、そのダメダメのチームを常勝チームに育てあげました。98年にAクラス入りして以来、リーグ優勝五回、日本シリーズチャンプ二回、十年連続Aクラスですもん。この十年間、良い夢見せてもらいました。~o~

 王さんの監督として素晴らしいところは、いろいろ言われていますが、何と言っても目先の勝利だけを追わず、選手のための長期的展望を持っているということでしょう。例えば、95年の就任とともに取った城島健二捕手を使い続けて、とうとう日本球界を代表するキャッチャーにまで育てたこと。最初の数年城島は、ハッキリ言って、プロのキャッチャーとして通用するレベルではありませんでした。王さんの、城島の才能を見抜く目と使い続ける忍耐力が、城島の才能を開花させたのです。もっとも、ちょっと開花させ過ぎて、一番花のキレイなところで逃げられてしまいましたが。~o~;;

 また、2003年の新人和田毅の起用法も記憶に残るものでした。この年の和田はすでに完成されたピッチャーでしたが、一年を戦うスタミナがまだなく、夏場にバテて投球内容が悪くなっていました。この時、ペナントレースを激しく争っている最中にも関わらず、また大きく勝ちこしているローテーションピッチャーであるにも関わらず、王さんは和田を二軍に落とし調整させたのでした。コレにはワタシもちょっと驚きましたが、このことが和田を見事に復活させました。結局、和田はこの年14勝5敗、日本シリーズの胴上げ投手にまでなり、新人王を獲得しています。

 つまらない精神論で選手を追い込んだり酷使したりせず、選手のことを考えてやれるから、才能のある選手は長期的に活躍できるのです。だから、当然、選手に慕われます。ホークスの選手は、よく、「監督のためにも頑張ります」と言います。WBCで活躍したイチローも「この人のためにやりたい」と言っています。こんなタイプは、日本人の監督にはなかなかいなかったんじゃないでしょうか。

 ただ、惜しまれるのは、有力選手の大リーグへの流出と2004年からのプレイオフシステム。王監督のやり方は、長期的には最強チームを作れるんだけど、短期決戦には弱いんですよね。プレイオフシステムさえなければ、少なくともあと二回は日本一になっていたはずです。それと、ジョー。マリナーズの城島は好きだけど、今となってはちと恨めしひ。

 何にしても、我々ホークスファンは、王さんのおかげで良い夢を見せてもらいました。今、一つの時代が終わったって感じです。そして、きっと、ホークスファン以外の人も、一つの時代の終わりを感じているんじゃないでしょうか。それは、多分、野球というものに限ったことではなく、日本という国の一つの時代の終焉なのです。

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2008年9月23日 (火)

味は記憶の暗闇から

 昨日飲んだ「千代むすび ひやおろし 強力」ですが、どうも味の力強さと切れ方に覚えがあるような気がしてネットで検索してみたら、そうか同じ鳥取県山根酒造場さんの「日置桜」で使っている米ですね。

 強力を使った「日置桜」を飲んだのはいったい何年前だったんだろう。全く覚えてないし、そもそも、その頃は今ほど日本酒の経験も知識もなくて、何がなんだか判らずに飲んでたはずなのに、なんで覚えてるんでしょうね。謎、なぞ、ナゾ????

 多分、四谷駅前にある地酒の名店「すず傳」さんに良く出入りしていた頃ではないかと思います。仕事の関係でお茶の水に行っては、四谷で途中下車して「すず傳」に寄り、地下のデカい冷蔵庫に毎週入り浸っていたものでした。そこで、売り出した頃の高木酒造「十四代」にも出会ったんだっけ。今から、十数年前の話です。

 信じられないくらい昔なのに、舌の記憶って、突然蘇ってくるんですねえ。

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2008年9月22日 (月)

秋の散策秋の買い物

 昨日、ちょっと時間があったので、デスクワークの合間に、ちょっとご近所を自転車でうろうろしてみました。

 あいにくと雨模様で、散策日和ではなかったのですが、まず、八王子街道裏のパン屋さんBoule Beurreで昼食のパンを購入。こちらのパンが最近のお気に入りです。焼きたてが兎に角美味い!いろいろ種類があるのですが、パリッとしたものはバリっと、モチッとしたものはモチッと、シットリしたものはシットリと、食感さまざまで楽しいお店です。パンって美味しいものだったんだと再認識させてくれます。クルミやナッツなど木の実を練りこんだちょっとヘビーな物がオススメ。

 少し自転車をこいで八王子バイパス沿いの酒屋「加枡屋」で酒を物色。こちらの酒屋は、かなりマニアックで個性的な酒を置いてくれています。ひやおろしが出揃ってきている中から、山形県秀鳳酒造場さんの「秀鳳 特別純米 冷やおろし 美山錦」と、鳥取県千代むすび酒造さんの「千代むすび 純米吟醸 ひやおろし 強力」を購入。

 「秀鳳」を試してみたのですが、含むと秀鳳らしい華やかな酸があって、その後、ひやおろしらしくどっしりと落ち着いた旨味があり、バランスよく切れます。秋の肴に合う食中酒って感じで良い酒です。これで四合1300円は安い。素晴らしいコストパフォーマンスです。

 一方、「千代むすび」は含むとやや甘く、冴えた酸とともに濃厚な旨味がどっしりと来るのですが、そこでハタリと収まり、酸も旨味も一瞬のうちに消えます。諸行無常。盛者必衰。ゆめまぼろしのような酒です。この味の切れ方がスサマジく個性的。

 昨日は雨模様ではあったのですが、長袖Tシャツに半袖を重ね着しても、自転車の切る風は涼しく、いかにも秋でした。そう言えば、いつの間にか九月も下旬。秋が深まっていく今日この頃って感じでした。

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2008年9月21日 (日)

「検討」じゃ間に合わないこともありますゼ

 今日は、一日自宅でデスクワークでした。本当は丸沼に出かけたいのですが、なんせ昨日帰ってきたのが夜中近く。明日は朝から仕事とあって、丸沼日帰りは・・・。Kのみさんのメシが食えないんじゃねぇ。~o~;;;

 というわけで、いやいやながらちょっと仕事。普段あまり良く目を通さない新聞なんかも見ていたら、こんな記事を見つけてしまいました。

http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY200809200176.html

 コレは、スバラシイっ!!この記事に出ている「有識者会議」だったか「教育再生懇談会」だったかの提案を以前ネットでチラっと見たことがあったのですが、文部科学省さん、着々と話を具体化してたんですね。エラいっ!!今度ばかりはちょっとホメちゃおう。

 でも、「指導することを検討」なんてヌルいことを言ってないで、是非、「学校内での全面禁止」を早急に打ち出してほしいモンです。「検討」なんかじゃ間に合わないこともあります。子供達は、今この時にも「学校裏サイト」だの「出会い系サイト」だのの被害にあっているのでしょうから。

 本当は、児童生徒には携帯使用全面禁止にしてほしいのですが、携帯中毒、携帯依存症の大人達からワケの判らない苦情も出るでしょうし、「産業」の方も黙ってないでしょうから、学校内限定でもまあ仕方ありません。ともかく、携帯というのは、使ってはいけない場所や使ってはいけないケースがあるのだということを子供のうちに徹底することが大事なんじゃないでしょうか。全く抵抗無く自由に使える物だと思い込ませては絶対にいけません。

 それは、もちろん、有害サイトの問題だけではなく、先日書いた電磁波被害の問題もあります。加えて、この規制が我々にとってありがたいのは、公共スペースで携帯を使用するマナー違反を減らすキッカケになってくれること。つか、このままだとこれからも増える一方でしょ、予備校の教室で携帯鳴らす不届きモノ。~o~

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2008年9月20日 (土)

超能力が問われていた頃

 今日は、立川で出来ない子のための特別授業最終回でした。参加した子達もだんだんやる気が出てきて、明るい見通しが立ってきたようだし、まずはホッと一息。

 しかし、今日は、これでホッとしていられません。特別授業の後、すぐに大宮に向かわねばなりませんでした。古文科の同僚が所用で今日授業出来ないため、以前から代講を頼まれていたので。

 高三生の某W大志望者クラスの授業だったのですが、今日は演習テストの日で、十年ほど前の某W大政経学部の問題を生徒さんに解かせ、その解説をしました。しっかし、この問題は・・・。

 某W大政経学部は、最近こそマトモな問題を出していますが、5、6年前まではかなり悲惨な問題を出していました。とりわけ十年以上前の問題ということになると、とうてい受験生が試験時間内に解けるはずのない超難問を平気で出していたものです。

 しかも、通常、難問というのは、出題する側も設問を作る際に苦労するものなのですが、某W大政経の昔の難問は、単に不親切で手抜きゆえの難問。例えば、今日やった問題は、『落窪物語』からの出題なのですが、まず状況がリード文でほとんど説明されていません。内容を理解するために必要と思われる注も全く付いていません。長い物語の一部分を抜き出しているのですから、これでは、よほど勘の良い人かこの作品を読んだことのある人間以外、状況なんて判りゃしません。それゆえいくら力のある受験生でも、時間内に問題文の筋をつかみ切ることは不可能でしょう。

 加えて、むやみやたらに空欄を設けて空欄補充をさせたがります。この空欄補充問題というのは、作成側は楽なんです。本文の適当な所に修正液でも塗って、枠を作って選択肢を作れば良いのですから。しかも、必ず正しい解答が一つ決まります。もともとの原文が正しいに決まってます。

 ところが、これを解いたり解説したりするのは大変です。論理的に答えを導き出せる選択肢の作り方をしてくれるなら良いのですが、某W大の場合、いくら考えても論理的に一つの解答を導き出せないようなものを出しやがりなさっちゃうんですねえ。ズルイです。コソクです。卑怯です。

 今回、ウチの教材にするに当って、某W大で出題された時のままでは生徒さんが全く出来ませんので、状況説明のリード文と注を付け加え、さらに設問にも少し手を入れて判りやすくしたのですが、それでも、今日の生徒さんは、ほぼ壊滅。この子達だって、某W大志望クラスの子なので、本当は実力あるんですよ、きっと。

 いったい、当時のW大政経受験者のうち、この問題で満点を取った子なんていたんでしょうか。まあ、ほとんど記号式だから、理解出来てなくても運さえ良ければ勘で正解を当てることは出来るんだけど・・・・。全問正解者となると、ほとんど超能力でしょうねえ。~o~;;

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2008年9月19日 (金)

ひらがなをつかわせたがるひとたちのこと

 今日は授業のない日なので、自宅でノンビリ。本当は丸沼に行きたかったのですが、明日のことを思うと仕方ありません。

 もちろん、ノンビリと言ってもやることがないわけではなく、原稿の校正をしていました。校正と言うより、ワタシの書いた原稿に監修の先生がご意見をくださっていたので、それに沿っての手直しです。

 その作業中にちょっと気になったことがあります。ワタシが「頻繁に用いられた」という意味で「良く用いられた」と書いた所に、「『良く』を平仮名にせよ」という監修意見が付いていました。この監修の先生のおっしゃりたいことは判ります。この「良く」は、「良」という漢字本来が持っているgoodの意味ではないので、「良」という漢字は不適切だということなのです。

 これに類することで形式名詞を平仮名にせよというのがあります。例えば、「読んだことがある」という時の「こと」は、本来の「事」の字の意味する「物事」「事情」「事件」といった名詞としての実態がなく、常にその意義を限定する語を受けてだけ用いられる用法なので平仮名表記しろというわけです。「こと」以外には、「とき」「もの」「ひと」「ところ」なども、同様のことを言ったりします。「雨が降ったときは中止」なんて感じですね。

 また、古文の場合だと、動詞は漢字表記して良いが補助動詞は平仮名書きせよという人もいます。つまり、「お与えになる」と言う意味の「大納言、衣を給ふ」などという場合の「給ふ」は漢字で良いけど、「大納言、読み給ふ」という時の「たまふ」は平仮名書きせよというのです。

 これらの考え方は、恐らく、和語に漢字を当てる場合、その漢字の本来の意味ではない時は、その漢字を当てはいけないということなんだろうと思います。つまり、「衣を給ふ」という時は、「給」の字が本来持っている「物を与える」意味だから良いけれど、「読み給ふ」という時は、「物を与える」意味がなく、純然たる当て字なので平仮名にしろというわけです。

 これらの考え方、理屈としては判るんだけど、どうもワタシとしては釈然としません。まず、こういう考え方に歴史的バックボーンはありません。歴史的伝統的にそのような表記がキチンとなされてきたなどということはないはずです。古代人は、かなり漢字表記についていい加減ですから。多分、現代の国語学者の誰かが言い始めたことではないでしょうか。

 加えて、論理的整合性を得ることが困難です。その漢字本来の意味以外の場合、漢字を使えないとなったら、いわゆる漢字熟語のかなりのものが漢字表記出来なくなるはずです。また逆に、漢字本来の意味だったら漢字表記にするというのも徹底しきれるはずがありません。早い話が、動詞として用いられている「昔、男ありけり」の「あり」を必ず漢字表記するかと言えばそんなことはなく、補助動詞として用いられている「花にぞありける」の「あり」と表記の上で完全に区別するなどということは、到底徹底出来る話ではありません。

 さらに、これらの表記の区別をするのが一般的にはかなり難解であり、こんなものをルールとして認めた日には、ルールに適った「正しい」日本語を書けるのは、ごく一握りの文法エリートだけになってしまいます。ただでさえ国語表現の苦手な小中学生や日本語学習中の外国の方などは、全く作文不能になります。

 さらにさらに、このようなルールが徹底出来たとして、それで日本語が判りやすくなるかと言えば、全くそんなことはなく、平仮名表記の多くなった日本語は、判読が困難になります。そもそも、日本語は、国際的に見ても音韻の数が少なく、同音異義語が非常に多く発生する言語です。現在の漢字仮名混じり表記は、その欠点を補うものであり、もし、平仮名ばかりになったら、どこでたんごがきれるやらどこでぶんせつがきれるやら、まるでいみのわからないりかいふのうのひょうきになってしまいます。こんなにほんごはよみにくくてしょうがないでしょう。もうやめましょう。~o~;;;

 要するに、衒学的国語学者や一部のぺダンチックなインテリが考えた独りよがりのルールに過ぎないんじゃないかと思います。そりゃご自分がこのルールを守って一人でヨガッテる分にはかまわないんですが、他人に押し付けないでもらいたいもんです。言葉は、学者の考えた机上の規則や理論のためにあるのではありません。人と人とのコミュニケーションのためにあるのです。コミュニケーションが正しく行われる限り、その言葉その表記は正しいのです。

 例えて言えば、通人気取りが勝手に、「夏は麦100%のビールを飲むのが正しく、冬は純米酒の熱燗を飲むのが正しい」なんてルールを決めて酒を飲むようなものでしょう。酒なんて美味くて気持ち良けりゃそれで良いんです。そんな杓子定規で勝手なルールを守るために酒を飲むのなんて真っ平御免ってぇもんだいっ。~o~

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2008年9月18日 (木)

何故か特別な秋

 今日は、夜だけ自由が丘で仕事の日でした。昼はデスクワークで赤本の間違え探し。ようやく上智大篇が完成しました。今年、何故か赤本NGの仕事だけは妙に順調です。チャクチャクと進んでいます。まあ、この仕事を進めるのは早いに越したことありません。この仕事を早く進めることで、生徒さんに過去問に取り組むよう促せますから。

 この時期は、出来るだけ早く過去問に取り組むことが大事です。早く取り組むことでいろいろな対策がし易くなります。逆に過去問に取り組むのが遅れると、取り返しのつかないことになりかねません。そういう意味で、今年は、我ながら良い仕事してます。まあ、後期の授業アンケート対策にもなるしね。~o~;;

 明日は模試のある日なので授業はお休み。それもあって今日の仕事終了後、自由が丘出講の先生で飲み会でした。と言っても、いつも夕食を取る居酒屋「すず屋」さんでということなので、ワタシとしては、いつもと同じなのですが。~o~

 すず屋さん、早くもひやおろしが揃っていました。長野県菱友醸造さんの「御湖鶴純米吟醸ひやおろし」をいただきました。今年、御湖鶴は何種類かひやおろしを出しているようなのですが、今回飲んだのは、多分、山田錦55%精米のものではないかと思います。御湖鶴らしいキレイな酸を感じる酒で、糖度を低く抑えてあるためか味のキレが良く、食中酒として良い出来だと思います。他の先生方にも好評でした。

 夜中過ぎに帰宅。実は、明日は久々に仕事が無いし、朝から丸沼に行ってKのみテラスさんで一泊して来ようかと思っていたのですが、なんとそんな日に限って台風が近づいているって言うじゃあーりませんか。くそー。

 明日の雨ということ自体は、プラスノー日和ってことで全くかまわないのですが、問題は台風の関東接近が明後日になりそうなこと。明後日は午後から例の出来ない子のための特別授業なので、お昼過ぎには帰ってこなければならず、まさしく台風真っ只中の帰宅ってことになりそうなんです。万が一、台風の雨で通行止めにでもなったら・・・。そう思うと、計画は中止せざるを得ません。ヤレヤレ。

 今年はとことん丸沼プラスノーに縁がありません。こんな年もあるんですかねえ。~_~;;;;;;;

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2008年9月17日 (水)

B型のせいかヘソのせいか

 今日は、夜町田で仕事の日。仕事終了後、いつものように町田の居酒屋「伊吹」で夕食を取りました。一杯目に山形県K酒造の大吟醸を注文。Kの大吟醸は以前から何度か飲んでいたのですが、爽やかで甘い含み香、サラリと入ってきて口中の奥でジワーッと湧いてくるキレイな酸、酸の後に旨味があって軽やかに消えていく様は、さすがKと思わせるものがありました。美味いです。しかし、何だか上手く言えないモノが残るような・・・。

 その時、珍しく伊吹の大将の方から話しかけてきました。「Kはどうですか?」「え?いや、美味いけど」「何だか最近、そんな酒が多くありませんか?」「ああ、そう言えば・・・」

 そう、最近、酒を飲んでいて、何だかハッキリ言えない、不満の萌芽のようなモノを感じ始めていたんです。確かにこういう味わいの酒が多いんです。今週だけで、こんな感じの酒、何杯目だろう、ってくらい。そう言えば、ウチの冷蔵庫にも入っていたような・・・。

 いや、決して不味いわけではなく、むしろ非常に美味いし、自分では、こういう酒が好みとさえ言えるんです。でも、こういう酒ばかり飲まされていると区別が付かなくなってきて、少しストレスを感じ始めていたかもしれません。

 伊吹の大将は、「こういうのが最近の流行なんですよ」と不満そうに言ってましたが、確かに流行なんでしょうね。また、日本の酒造は技術力があるから、こういうのが流行となると、本当に正確に同じようなものを作れるんですよね。

 同じ物を作れるということ自体はたいしたことだと思うのですが、でも、同じような物没個性的な美味い酒ばかり飲まされていると、だんだん不満を感じ始める人間もいるわけです。もしかして伊吹の大将もワタシもB型だからでしょうか、それともお互い大人に成りきれないヘソ曲がりのせいでしょうか。うーーむ。~o~

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2008年9月14日 (日)

楽しくも甘酸っぱい・・・雨

 今日は六年ぶりの高校同窓会でした。この年にもなると、高校の同窓会は半分怖いもの見たさです。みんなどんなに変わっているかと思うと・・・。~o~;;;

 でも、現実にクラスメイトを見て話をすると、スラスラと名前を思い出せるし、変わっていない彼等に驚かされてしまいます。もちろん、容姿は変わり果ててしまったのですが、キャラクターは十代の頃のままなので、話していればすぐに高校時代にもどれます。逆にワタシ自身は、キャラクター的にかなり劇的に変化していると思うのですが、彼等の中に入ると、「変わってないねー」と驚かれてしまいます。ん~~、どちらがどうなんだか。

 昼間の一次会から始まって夜まで。半日飲み続けてしまいました。楽しかったけど、高校時代の甘酸っぱい思いも甦り、鬼籍に入った友人の話なども出て、切ないようなもの悲しいような。

 三次会までいて電車で帰途につきました。夜中に八王子駅に着くと、雨。小止みになるまで待って走って帰宅しました。

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2008年9月13日 (土)

初秋の肌寒さ

 本来なら、この季節の土日は丸沼プラスノーのはずなのですが、今年は土曜に出来ない子のための特別授業をビッチリ入れられてしまい、泣く泣く仕事をしています。

 先週、ガビーンと驚かされた出来ない君達ですが、さすがに少しは判ってきた模様。まだまだ前途多難とは思いますが、先週に比べればはるかにマシです。しかし、たかが二週間でこんなにマシになるなら、もっと早くにやっとけよ~。~o~;;;

 とりあえず特別授業に出ている子に関しては、本人達もやる気を見せてきたし、明るい見通しが出てきました。特別授業を終えて帰宅途中、八王子駅前の本屋さんに立ち寄ってみたのですが、古文の参考書の棚、相変わらずというかますますヒドくなってます。平積みになっているのは、某有名講師Aの参考書と漫画のキャラクターで勝負している参考書ダケです。

 某有名講師Aはともかく、この漫画のキャラクターで勝負している人ですが、正直言って、文法は素人です。ちょっとした誤りや手抜きは日常茶飯事。こんな人が文法の参考書を書きまくって、ソレが売れているとなると・・・。まあ、それでも、確信犯的に我流の説明を垂れ流す某有名講師Aよりは、いくらかマシかなぁ。

 そんな中、センター対策の参考書の棚から、センター試験の『裏ワザ大全』というトンデモ本を見つけ購入してみました。先ほどまで読んでいたのですが、うーーーむ、ナルホドね。

 国語は問題文を読まずに、設問と選択肢だけ読んで正解を選べという趣旨の本なんですが、まあ、言いたいことは判らないでもないです。このやり方で解ける問題もきっとあるでしょうね。少なくとも現代文には。

 しかし、古文となると、こんな方法だけで上手くいくわけはないです。例えば、この本には「バカバカしい選択肢は×」なんてやり方が紹介されています。選択肢を読んでくだらないバカバカしい内容だったらその選択肢は×だと言うのです。その例として、

 ②若宮を残して中宮が亡くなったのはまことに残念なことであり、そういう運命に気づくまで出家を考えなかった関白は信仰心の薄い人間である。

 という選択肢が挙げられて、「娘が子供を残して死ぬまで出家を考えないとは信仰心がない、と言っているわけだが、これはムチャクチャだろう。死んだからこそ出家を考えるわけで、死ぬ前から出家しろなんて、ケガする前に縫っとけみたいなものだ」と解説されています。こりゃアンタの方が「ムチャクチャ」だろーがっ!!!~o~

 古代人的に考えると、娘が死ぬ前から出家は意識している方が本当でしょう。まあ、それを決断するかどうかは兎も角として。現代人の常識に照らしてムチャクチャだから×なんて言ってたら、古文は読めませんゼ。それだからこそ古文常識ってものがあるんだから。

 こんな本が横行するのも、センター試験国語問題の作問に問題があるからです。この本の著者は、なかなか勉強している人でセンター試験の「実施結果と試験問題に関する意見・評価」というものを引用しています(これを読んでいるということは、所謂センター対策本の執筆者の中では勉強している部類になります)。これはセンター試験の反省レポートのようなもので、毎年公表されているのですが、そこで、「国語力では解けない」なんて書かれちゃうことがあるんですねえ。この本の筆者は、そこに目をつけて、「国語力で解けなくても裏ワザなら解ける」って論理を展開するわけです。

 そんなこと書かれちゃって、恥ずかしくないかセンター出題者サン。~o~;;

 そもそも、こんなに時間の逼迫する問題にしちゃったら、マトモに読解していく子が損するって気づきませんかねえ。ゆっくりマトモに考える子が高得点を取るような問題にしなければ、何時までもこの手のトンデモ本やヤクザな参考書は無くならないんだが・・・。

 マンションの窓から吹き込む風が何時もより肌寒く感じられるのは、あながち初秋のせいばかりではなさそうです。ヤレヤレ。

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2008年9月11日 (木)

禁携帯車禁携帯ゾーンをっ!!

 今日は、昼間デスクワーク、夜自由が丘での授業です。デスクワークまずまずの進展。赤本の間違え探し第二弾まで出来ました。今年もまあまあの豊作。~o~

 さて、デスクワーク終えてネットを見ていたら、こんな記事を見つけました。

http://news.nifty.com/cs/topics/detail/080911059621/1.htm

 携帯の電磁波で脳腫瘍になるかどうかは、ちょっと判らないけど、そんな説があるだけでイヤですねえ。自分が携帯使わない人間なので、ワタシの場合、タバコで言えば受動喫煙とか副流煙の被害。副流電磁波とか受動電磁波被害ってことになるんでしょうかねえ。

 まあ、脳腫瘍はともかく、現実に電磁波アレルギーで苦しんでいる人などもいるんだから、タバコの十分の一くらいで良いので、携帯使わない人間に配慮がほしいもんです。禁携帯車とか禁携帯ゾーンを作ってくれませんかねえ。

 もっとも、携帯の場合、巨大産業になってしまっているので、タバコとは比較にならないくらい産業側からの圧力があるんでしょうね。でも、携帯による被害は健康だけでなく、文化の面で著しいものがあるはずなので、何とかならないもんでしょうかねえ。せめて子供にだけは、携帯禁止を打ち出してほしいもんです。

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2008年9月10日 (水)

秋疲れ秋あがり

 今週は二学期第二週目。そろそろ通常の時間割に慣れてこなくちゃいけないんですが、今年はどうもいけません。よくぞ一学期にこんなスケジュールをこなしたもんだと思うくらいシンドイです。NZからの風邪が治らないうちにスタートしちゃったってこと、第一週目から出来ない子のための特別授業が入っちゃったこと、そうして何と言っても、もともと今年のスケジュールはシンドイってこと。特に、火曜日の移動はヒドイ。

 いろいろ要素が重なってるんだけど、疲れます。いつもの秋以上に。昨日も一昨日も、帰宅して、シャワーを浴び、PCの前に座ってちょっとネットを見・・・ているうちに意識が飛んじゃいました。そのままうたた寝して、夜中に目を覚ましベットへ。ブログなんて更新しているヒマがありません。参ったなぁ。~o~;;;;

 まあ、そんなこと言っても、酒を飲む余裕だけはあるワケで(~o~;;;;;)、一昨日は吉祥寺の居酒屋「蔵」で、福島県高橋庄作酒造の「会津娘 つるし (火)」、昨日は同じく吉祥寺の居酒屋「洞」で、山形県楯の川酒造の「楯野川 中取り純米 源流 ひやおろし」をいただいてきました。

 「会津娘つるし(火)」の方は、昨年、「蔵」で飲んだ生タイプを瓶火入れしたもので、昨年感心した生タイプが、さらに穏やかで飲みやすくなった感じ。美味いです。一方、「楯野川ひやおろし」は、今年初めての「ひやおろし」。

 「ひやおろし」は火入れをして秋まで熟成させた清酒を生詰めで出荷した物のことで、「秋あがり」などとも言ってこの時期の風物詩です。「楯野川 ひやおろし」は、穏やかで雑味の無いさらりとした飲み口でありながら、喉の奥に濃厚な旨味が湧き上がって、思わず喉がグビグビ鳴ってしまう素晴らしい出来でした。

 これから、いろんな「ひやおろし」が出てきます。早く仕事のリズムに慣れて、体調を整えておかないとねへ・・・。~o~;;

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2008年9月 7日 (日)

神の御心のままに

 昨夜というか今日の未明、サッカーWカップ最終予選、vsバーレーンのアウェイ戦がありました。うちにいるついでに生を見てしまったのですが、微妙な結果ですねえ。

 85分までは満点に近い出来でした。積極的に前からプレスする時間と引いてブロックを作って守る時間を巧妙に使い分け、ベストタイミングで得点を重ね、相手にはほぼ何もさせずにゲームオーバー・・・・のはずだったんですが、あの残りの五分は余計でしたねー。~o~

 でも、まあ、3-0で終わるより良かったかも。日本の選手達は気持ちが引き締まっただろうし、バーレーンを完璧に叩きのめさなかったことで、バーレーンもまだ希望を持って予選を戦うでしょうから。やっぱ、次のカタール戦、十一月のオーストラリア戦まではバーレーンに生きていてもらわないと、カタール、オーストラリアに楽をさせることはありませんからね。特に、オーストラリア戦はホームなんだし、死力を尽くしてもらわないとね、日本としては。~o~

 ところで、今回の戦いなのですが、マスコミ等であまり取り上げないけど、どうやらバーレーンはラマダン中だった模様。ラマダンとはイスラムの祝祭月で、この一月、ムスリムは朝の日の出から夕方日没までの間、飲食を絶つのです。断食月と訳すこともあるようだけど、日没後は飲食出来るので断食ではありません。それどころか、昼間飲食出来なかった反動で、夜食をたくさん取るため、他の月よりも食料の売り上げは伸びるらしいです。

 そんな宗教行事の最中に大事なWカップ最終予選を迎えてしまったバーレーンチームは災難でした。つか、日本はラッキーだったってことでしょう。だって、vsバーレーンは恐らく日本にとって一番大事なアウェイ戦ですから。

 でも、某Wikipediaによると、ラマダンの食事制限は、旅行者、重労働者、妊婦などの合理的理由を有するものについて免除されるというので、サッカーチームもあるいは免除なのかもしれません。でも、熱心なムスリムなら実行してしまうだろうから、チームの何人かは、免除と言われてもやってたんじゃないでしょうか。

 もし、実行していたとすれば、日の出から日没まで水一滴たりとも口にしないはずだから、この炎暑の季節にアスリートの体調はメチャメチャでしょう。そう言えば、バーレーンチーム、ホームのくせに元気なかったような・・・。

 その体調面で問題のあったバーレーン相手に、85分まで完璧な戦いをしながら、残り五分で自らコケまくり、相手を生き返らせてしまうとは・・・、もしかして、これがアラーの神の思し召しってヤツなのかもしれません。~o~

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2008年9月 6日 (土)

がびーんと仕事

 今日は、二学期に入って最初の週末。普段の年であれば丸沼にプラスノーのはずなのですが、今年から、出来ない子のための特別授業が二学期にも行われます。教材作成していることもあって、まさかこの仕事は断れず、九月の土曜日はずっと仕事。あ~~憂鬱です。

 しかも、授業を始めてすぐに判ったのですが、この子達、ハンパじゃなく出来ません。がびーんと驚く出来なさ加減。まさにこの授業が必要な子供達です。教材の中身は単なる一学期の教材の復習なのですが、出来ない出来ない・・・。君ら一学期に何をやってたんだい?

 しかし、この授業に来てくれて良かった。まだまだやり直せます。

 でも、考えてみれば、去年までは、この子達にこの授業は無かったのですから・・・。怖い話です。ヤッパリこの授業を後期にもやることにして正解でしょう。この子達にやり直す機会を与えることが出来たのですから・・・。

 まあ、その分、Kの実テラスさんの朝飯は食えないことになってしまうのですが・・・。~o~;;;;

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2008年9月 5日 (金)

天邪鬼的撫子戦記

 ようやく一週間の仕事が終わりました。帰国以来引きずっていた風邪もようやくほぼ治り、爽やかな週末です。まあ、時々変な時間に眠くなりますが・・・。

 北京五輪のナデシコジャパンがあまりに絶賛の嵐なので、アマノジャクなワタシは、つい何かアラはないのかと三位決定戦のドイツ戦のビデオを、詳細に見直してしまいました。うーーん、思いっきりシビアな目で見たのですが・・・無いですねーアラが。

 もちろん、優勝候補ドイツが三決に回って、モチベーション上がらないということはあります。しかし、それを割り引いても完全にドイツを圧倒してます。少なくとも67分まではナデシコが劣る要素はありません。全員が素晴らしい運動量とテクニックと戦術眼を持ってボールを回し続け、ドイツに負ける要素など微塵も無い・・・ように見えたんですけどねえ。~o~;;;

 よく男子サッカーにあるような決定力の無さゆえのスコアレスな「善戦」でもありません。ナデシコがスコア出来なかったのは、ドイツのGKとDFが堅かったのと、単なる運とでしかありません。だって、20分の宮間さんのDFの股を抜いたシュートなんて、あのGKじゃなきゃ入ってるし、21分のCKからの沢さんの飛び込みざまのボレーは、たまたまポストのところにいたDFに当ったもので、普通なら間違いなくファインゴールです。後半だって、52分の沢さん、53分の原さんのシュートは、やはり得点になって不思議ではないナイスシュート。

 一方、ドイツの攻撃を中盤で潰し続けたディフェンスも見事。沢さんと阪口さんのボランチコンビはほぼ完璧です。特に、沢さんの危険察知能力の高さが目を引きます。中盤での味方のパスミスを敵にかっさらわれるなどという、普通であれば大ピンチになるところにも、何故か沢がいます。うーん、すごいヤツだ。Euro08のスペインのアンカー、セナを思い出しました。

 では、もう一度やればドイツに勝てるか、というとそれは違うでしょう。ナデシコは選手の年齢構成から言って、今が絶頂ですが、ドイツは世代交代期にあり、今が底です。これから、新しい選手が出てくるチームです。

 しかも、これから出てくる選手は移民です。ドイツは近年、移民の受け入れに積極的な移民国家です。一時、どん底だった男子が再び強くなったのは移民のためです。今や、男子ドイツチームの主力はドイツ生まれ以外の選手です。クローゼ、ポドルスキーのポーランドコンビを始め、マリオ=ゴメス、オドンコア、ノイビルなどなど攻撃的選手のほとんどが移民です。何故だか判らないけど、異民族の血がドイツサッカーを活性化させているのです。

 女子にもどうやら、そんな気配がします。今回の三決で途中交代で入った選手は明らかにドイツの名前ではありません。だって、オコノイ=ダムハビとファトミレ=バイラマイですからねえ。そのBajramajに、ナデシコは二点叩き込まれたんです。多分、名前からも雰囲気からもトルコ系だと思います。血の気多そうだもの。

 だからって、ナデシコにも異民族の血を入れろなどというのではありません。日本とは、国全体の環境が違いますから。ただ、ナデシコが今のサッカーを続けていくのだったら、もう少しFWに国際経験が欲しいです。三決のドイツや準決のアメリカのようなフィジカルの強いDF、GKに相対した経験が、彼女達には少ないんじゃないでしょうか。そのため、やや攻撃に甘さがあります。このくらいで入るこのくらいで通る、という感じでシュートしたりパスしたりしちゃうシーンがまま見受けられます。

 来年から、アメリカでは女子プロサッカーリーグが再スタートするとのこと。沢さんと宮間さんがドラフトされるかもという話が、早くもNumber誌に出ています。ワタシとしては、是非、大野さんと永里さんにチャレンジしてほしいです。彼女達が高いレベルのGK、DFを打ち破る攻撃力を身につけた時、はじめてナデシコは世界のベスト4に定着するのではないでしょうか。

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2008年9月 3日 (水)

カゼにさらわれて

 いやー、ブログさぼってました。一日から仕事が始まったのですが、NZからしょってきた鼻風邪が何時までも治らず、ただでさえキツイ月曜火曜の時間割をこなすのが普段以上につらいことつらいこと。死にそうでした。

 生徒さんの中にも最近の気候の急変に堪えられず、夏風邪を引いてしまう人が多いようです。「夏風邪と答えてあとは涙かな」なんてえとちょいとオツな感じですが、現実には暑い中で鼻ズルズルやるのはうっとうしい限りです。もっともワタシのは、ホントは「夏風邪」じゃないんですけどね。~o~;;;

 おまけに時差の影響が残って宵の口に眠くなるし朝は予定外の時間に起きちゃうし、例年作っている単語チェックのプリントも作らねばならず、赤本の間違え探しも作らねばならないし、自分で作成してるテキストからは誤植が出てきてしまうし・・・。

 さらにおまけに、驚いたことにスキー友達S氏と同僚講師H師と知り合いの女の子二人の合計四人の知人が知らないうちに結婚し、しかもカップルは二組しか出来ないというオドロキ。(これが、S氏とH師というカップルなら別の意味でオドロキなのだが・・・。~o~;;)

 さらにさらにおまけで首相まで退陣しやがったそうで・・・。まあ、これはワタシには本当にどうでも良いことですが、世間は慌しそうですよね。~o~

 体調面でも仕事の面でもプライベートの面でも、カゼにさらわれて目が回るような三日間でした。ようやく、水曜の仕事が終わり、少しのんびり出来ます。折しも、マンションの窓からは秋風が吹き込んできます。こういうカゼなら歓迎です。ああ、今日は少しゆったりした気持ちで眠れそうです。~o~

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