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2008年9月 5日 (金)

天邪鬼的撫子戦記

 ようやく一週間の仕事が終わりました。帰国以来引きずっていた風邪もようやくほぼ治り、爽やかな週末です。まあ、時々変な時間に眠くなりますが・・・。

 北京五輪のナデシコジャパンがあまりに絶賛の嵐なので、アマノジャクなワタシは、つい何かアラはないのかと三位決定戦のドイツ戦のビデオを、詳細に見直してしまいました。うーーん、思いっきりシビアな目で見たのですが・・・無いですねーアラが。

 もちろん、優勝候補ドイツが三決に回って、モチベーション上がらないということはあります。しかし、それを割り引いても完全にドイツを圧倒してます。少なくとも67分まではナデシコが劣る要素はありません。全員が素晴らしい運動量とテクニックと戦術眼を持ってボールを回し続け、ドイツに負ける要素など微塵も無い・・・ように見えたんですけどねえ。~o~;;;

 よく男子サッカーにあるような決定力の無さゆえのスコアレスな「善戦」でもありません。ナデシコがスコア出来なかったのは、ドイツのGKとDFが堅かったのと、単なる運とでしかありません。だって、20分の宮間さんのDFの股を抜いたシュートなんて、あのGKじゃなきゃ入ってるし、21分のCKからの沢さんの飛び込みざまのボレーは、たまたまポストのところにいたDFに当ったもので、普通なら間違いなくファインゴールです。後半だって、52分の沢さん、53分の原さんのシュートは、やはり得点になって不思議ではないナイスシュート。

 一方、ドイツの攻撃を中盤で潰し続けたディフェンスも見事。沢さんと阪口さんのボランチコンビはほぼ完璧です。特に、沢さんの危険察知能力の高さが目を引きます。中盤での味方のパスミスを敵にかっさらわれるなどという、普通であれば大ピンチになるところにも、何故か沢がいます。うーん、すごいヤツだ。Euro08のスペインのアンカー、セナを思い出しました。

 では、もう一度やればドイツに勝てるか、というとそれは違うでしょう。ナデシコは選手の年齢構成から言って、今が絶頂ですが、ドイツは世代交代期にあり、今が底です。これから、新しい選手が出てくるチームです。

 しかも、これから出てくる選手は移民です。ドイツは近年、移民の受け入れに積極的な移民国家です。一時、どん底だった男子が再び強くなったのは移民のためです。今や、男子ドイツチームの主力はドイツ生まれ以外の選手です。クローゼ、ポドルスキーのポーランドコンビを始め、マリオ=ゴメス、オドンコア、ノイビルなどなど攻撃的選手のほとんどが移民です。何故だか判らないけど、異民族の血がドイツサッカーを活性化させているのです。

 女子にもどうやら、そんな気配がします。今回の三決で途中交代で入った選手は明らかにドイツの名前ではありません。だって、オコノイ=ダムハビとファトミレ=バイラマイですからねえ。そのBajramajに、ナデシコは二点叩き込まれたんです。多分、名前からも雰囲気からもトルコ系だと思います。血の気多そうだもの。

 だからって、ナデシコにも異民族の血を入れろなどというのではありません。日本とは、国全体の環境が違いますから。ただ、ナデシコが今のサッカーを続けていくのだったら、もう少しFWに国際経験が欲しいです。三決のドイツや準決のアメリカのようなフィジカルの強いDF、GKに相対した経験が、彼女達には少ないんじゃないでしょうか。そのため、やや攻撃に甘さがあります。このくらいで入るこのくらいで通る、という感じでシュートしたりパスしたりしちゃうシーンがまま見受けられます。

 来年から、アメリカでは女子プロサッカーリーグが再スタートするとのこと。沢さんと宮間さんがドラフトされるかもという話が、早くもNumber誌に出ています。ワタシとしては、是非、大野さんと永里さんにチャレンジしてほしいです。彼女達が高いレベルのGK、DFを打ち破る攻撃力を身につけた時、はじめてナデシコは世界のベスト4に定着するのではないでしょうか。

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