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2008年9月13日 (土)

初秋の肌寒さ

 本来なら、この季節の土日は丸沼プラスノーのはずなのですが、今年は土曜に出来ない子のための特別授業をビッチリ入れられてしまい、泣く泣く仕事をしています。

 先週、ガビーンと驚かされた出来ない君達ですが、さすがに少しは判ってきた模様。まだまだ前途多難とは思いますが、先週に比べればはるかにマシです。しかし、たかが二週間でこんなにマシになるなら、もっと早くにやっとけよ~。~o~;;;

 とりあえず特別授業に出ている子に関しては、本人達もやる気を見せてきたし、明るい見通しが出てきました。特別授業を終えて帰宅途中、八王子駅前の本屋さんに立ち寄ってみたのですが、古文の参考書の棚、相変わらずというかますますヒドくなってます。平積みになっているのは、某有名講師Aの参考書と漫画のキャラクターで勝負している参考書ダケです。

 某有名講師Aはともかく、この漫画のキャラクターで勝負している人ですが、正直言って、文法は素人です。ちょっとした誤りや手抜きは日常茶飯事。こんな人が文法の参考書を書きまくって、ソレが売れているとなると・・・。まあ、それでも、確信犯的に我流の説明を垂れ流す某有名講師Aよりは、いくらかマシかなぁ。

 そんな中、センター対策の参考書の棚から、センター試験の『裏ワザ大全』というトンデモ本を見つけ購入してみました。先ほどまで読んでいたのですが、うーーーむ、ナルホドね。

 国語は問題文を読まずに、設問と選択肢だけ読んで正解を選べという趣旨の本なんですが、まあ、言いたいことは判らないでもないです。このやり方で解ける問題もきっとあるでしょうね。少なくとも現代文には。

 しかし、古文となると、こんな方法だけで上手くいくわけはないです。例えば、この本には「バカバカしい選択肢は×」なんてやり方が紹介されています。選択肢を読んでくだらないバカバカしい内容だったらその選択肢は×だと言うのです。その例として、

 ②若宮を残して中宮が亡くなったのはまことに残念なことであり、そういう運命に気づくまで出家を考えなかった関白は信仰心の薄い人間である。

 という選択肢が挙げられて、「娘が子供を残して死ぬまで出家を考えないとは信仰心がない、と言っているわけだが、これはムチャクチャだろう。死んだからこそ出家を考えるわけで、死ぬ前から出家しろなんて、ケガする前に縫っとけみたいなものだ」と解説されています。こりゃアンタの方が「ムチャクチャ」だろーがっ!!!~o~

 古代人的に考えると、娘が死ぬ前から出家は意識している方が本当でしょう。まあ、それを決断するかどうかは兎も角として。現代人の常識に照らしてムチャクチャだから×なんて言ってたら、古文は読めませんゼ。それだからこそ古文常識ってものがあるんだから。

 こんな本が横行するのも、センター試験国語問題の作問に問題があるからです。この本の著者は、なかなか勉強している人でセンター試験の「実施結果と試験問題に関する意見・評価」というものを引用しています(これを読んでいるということは、所謂センター対策本の執筆者の中では勉強している部類になります)。これはセンター試験の反省レポートのようなもので、毎年公表されているのですが、そこで、「国語力では解けない」なんて書かれちゃうことがあるんですねえ。この本の筆者は、そこに目をつけて、「国語力で解けなくても裏ワザなら解ける」って論理を展開するわけです。

 そんなこと書かれちゃって、恥ずかしくないかセンター出題者サン。~o~;;

 そもそも、こんなに時間の逼迫する問題にしちゃったら、マトモに読解していく子が損するって気づきませんかねえ。ゆっくりマトモに考える子が高得点を取るような問題にしなければ、何時までもこの手のトンデモ本やヤクザな参考書は無くならないんだが・・・。

 マンションの窓から吹き込む風が何時もより肌寒く感じられるのは、あながち初秋のせいばかりではなさそうです。ヤレヤレ。

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コメント

9/14.15 丸沼プラスノーにいっています。
15日は秀さんのキャンプです。

投稿: haya | 2008年9月14日 (日) 06時07分

 ども、書き込みありがとうございます。
うらやましひ…。

 今年は、九月の週末は全部仕事です。九月中は、一回丸沼に行けるかどうか…。

投稿: Mumyo | 2008年9月14日 (日) 10時16分

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