切ない餅の絵~サッカーと受験の場合
昨日は、午前中、池袋で某W大対策の特別授業でした。一昨夜、小型モバイルでネットしていてうたた寝してしまい、夜中に起きてベットに入ったのですが眠れず、最悪の睡眠不足のまま授業でした。こんな状態でも授業がなんとかなっちゃうのは、我ながら御リッパ。~o~
どーも、この小型モバイルってのはヤバいです。遅くて時間かかるし疲れるし・・・。~o~;;;;
授業後も頭がスッキリせず午後もぼんやりしていました。ぼんやりしながら、夜はU-17ワールドカップサッカーアジア予選のU-16アジア選手権のゲームを見たのですが、これは久々にスッキリ感ありました。今回のU-16は強いです。新黄金世代と呼ばれているらしいですが、むべなるかな。宇佐美貴史君ってスゴイ!マラドーナかよ!?ってくらいのドリブル突破と強烈なシュート。目が覚めます。
それに引き換え、先日見たフル代表のvsウズベキスタンは・・・どーもパッとしませんねえ。「決定力不足」とお決まりの言い訳をしているようでは・・・。序盤からウズベキスタンに意外に高い位置でのプレスを掛けられパスが回らなくなり、なんとなく安全策の横パスで時間が過ぎ・・・。
岡田監督は選手が憶病だったという意味のことを言ったようですが、今回の引き分けは監督に問題があったような気がします。試合前から目の前のウズベキスタンのことよりもWカップ本大会を見据えているという意味の発言があったようですし、試合後も「我々がやろうとしていることは間違っていない」とコメントしていますが、監督としてはやや慢心があったのではないでしょうか。
最近、「自分たちのサッカーが出来れば・・・」という意味のコメントをよく聞くような気がしますが、それを相手にやらせないようにするのがサッカーゲームってもんです。相手あってのゲームです。相手を無視して「自分たちのサッカー」をやろうとしたってそうはいきません。
基本的な戦術は不変でも結構ですが、その時のフィジカル、メンタルまで計算に入れて相手に合わせた戦略を立てるのが監督ってもんでしょう。
ウズベキスタンは日本を研究して、ボランチの所にプレスを掛け、右サイドの内田君の縦の突破をケアする選手を入れてきていました。それに対応するような指示が出せなかったのは、監督のミスです。おまけにゲーム前から先を見た発言なんかしたら、選手が安全策を取っても、それを「憶病」とは責められないでしょう。要するに、目の前のウズベキスタンをナメてそれに対する対応を怠ったってこと。
やろうとしているサッカーをやれば勝てるなんて言えるのは、世界の国の中でも一握りのサッカー大国だけです。日本はブラジルじゃないんですから。
同様のことが受験でも言えます。ウチの生徒さん達は、普段、本質的なことばかり教わっているので、本質的な力さえあれば問題が解けると思っているフシがあります。実際、同僚の古文講師にも「読めれば解ける」なんて言い切っちゃう人もいますしね。
でも、コレ、よくある幻想の一つです。「読めれば解ける」と言えるのは、本当に力のある生徒がマトモな問題を解いたらという前提の話で、実際には、なかなかそうはいきません。昔と違って、本物の力を持った生徒さんはウチと言えども少ないし、読めても解けないようなマトモでない問題も実際のところ多々あるんですよね。
だから相手を研究して対策を考える必要があるんです。「自分たちのサッカーが出来れば勝てる」「問題文を読めれば解ける」、どちらも絵に描いた餅に過ぎません。
でも、本当は実現してほしい、切ない餅の絵なんですよねへ。~o~;;;;;;
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