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2008年11月21日 (金)

辛口三態

 昨夜は、いつもの通り、自由が丘「すず家」さんで遅い夕食をとりました。最近、自由が丘は生徒さんがやる気を出していて、かなり遅い時間まで質問が続きます。この日も終わったのは十時近く。マイッタ。~o~;;;

 まず一杯目は秋田県福禄寿酒造さんの「一白水成 純米 亀の尾仕込み」、二杯目は神奈川県川西屋酒造さんの「丹沢山 純米吟醸 ひやおろし」。普通はここで止めるのですが、たまたまお店の新店長が新しいメニューを試食させてくれたこともあり、調子に乗って三杯目山形県米鶴酒造さんの「純米吟醸 うきたむ」を頼んでしまったのですが、この三杯ともにたまたま辛口でした。ワタシは、はっきり言って辛いだけの辛口は嫌いなので、めったに辛口だけということにならないのですが、この日はどういうわけか辛口ばかりでした。でも、この「辛口」が全く違う味わいで・・・。

 「一白水成」は、一口含んで「辛い」と感じる刺激があります。このタイプ正直言ってワタシは苦手なのですが、この酒は、「辛い」の後に瑞々しい含み香と適度な酸とがあり、イケます。日本酒度+3の酸度1.6。数字よりももっと辛口に感じます。

 「丹沢山」は、キレイな酸を感じさせる酒で、食中酒としてかなりイケます。酸度は1.9とかなり高め。足柄若水という変わったお米を使用しているのですが、そのせいか酸の後、味切れが良く、さらりとした飲み口。日本酒度+5なのですが、もっと糖度が低いような気がします。

 「うきたむ」は、サラリと入ってくる所謂端麗辛口タイプ。日本酒度+3、酸度1.3は、いかにも端麗辛口という数字。このタイプも本来ワタシはそれほど好きじゃないのですが、この「うきたむ」はサラリの後、控えめにジワリとした酸があり、食中酒として悪くないと思います。たくさん飲む人も飲み飽きず、少量味わう人も楽しめます。どうも、こういう酒が米鶴さんの思想に合うようです。瓶のラベルに「うまみのある食べ物と合う」という趣旨のことが書いてあります。

 しかし、その例として「おでん・煮魚」は良いのですが、「フライドチキン・麻婆豆腐」はどうですかねえ。マーボーなんかと合わせたら、この酒のかそけき味わいは消し飛んじゃうと思うのだが・・・。~o~;;;

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