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2008年11月26日 (水)

生の香り

 昨日、吉祥寺での仕事の後、先週「米の力」を実感した居酒屋「わらう月」へ。「悦凱陣」特集の続きを堪能してしまいました。

 今日の一杯目は「悦凱陣 純米吟醸 無濾過生 八反錦 ブルー瓶」。含むと軽くて強い酸が舌の上にしたたり、踊ります。うわー、来たなーという感じ。これで酸度1.4という数字はちょっと信じられません。後から米の風味と旨みが沸くのは「凱陣」ならでは。

 二杯目は「悦凱陣 山廃純米 無濾過生 赤磐雄町」。これはまた、意表をつれかます。ちょっと今まで飲んできた「山廃」のイメージではありません。ほのかな甘みがあった後、強いけれどキレイな酸がジンと来て芳醇な米の旨みが沸いてきます。精米歩合68%のためか、やや重い印象もありますが、2.2もある酸度がバランスをとってキレを作っているってことでしょうか。

 これで今日は終わりのはずなのですが、ラインナップを端から飲んでいって跳ばした一本、「悦凱陣 純米 無濾過生 讃州雄町」を一口だけいただきました。他の酒が9号酵母であるのに対して、これは7号酵母。他の酒に強くあった米の風味がいくらか抑えられて、まっすぐに酸と旨みがやってくる感じがします。

 どの酒も、飲んでいる最中は、ああこれが一番美味いと思わせる美味さ。酸と米の旨みを堪能させてくれる凱陣ワールドでした。

 帰途、吉祥寺駅のいつもストリートミュージシャンが演奏する一角で、女性ボーカルとギターの男性のデュオに遭遇。最後の曲のサビの部分から聞いただけなのですが、ほんの一瞬聞いただけで、十分にボーカルの上手さ、楽曲を作るセンス、高い音楽性を感じさせました。Super Naturalというデュオなんだそうです。演奏終了後、ついCDを購入してしまいました。こういうストリートがいるから吉祥寺は恐ろしい。凱陣同様、「生の香り」の濃厚にする街です。

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