最後の「逆襲」
今日は、東京都スキー技術選手権の最終日、決勝の日でした。天候は快晴。風も無く寒くも無く、絶好のコンディションでした。
そんな中、ワタシの第一種目は急斜面整地小回りでした。ここで今年取り組んで来た谷回りを見せる小回りがキチンと出せれば、予選の不振を大きく挽回出来る・・・、はずだったのですが。~o~;;
予選よりもスタート地点が上がり、スポーツマンのデコの上からのスタートでした。スタート地点からはほとんど滑る斜面が見えません。そこから急激に落ち込み、徐々に斜度が緩くなっていくバーン。この斜度変化にやられました。
まだ新しい技術がモノになっていないということでしょうか。最初の落ち込みの部分は慎重に回して入ったのですが、斜度の変わり目で上手く体を落としこめず、止めるエッジングになってやや暴走気味にゴール。練習でも滅多にやらないような失敗の滑りで、決勝進出者とは思えないような悲惨な得点。ぐわー、一気に崩れる逆襲のシナリオ。ゴール地点でしばし呆然としてしまいました。
しかし、決勝は滑る選手が少ないため、ボンヤリしている暇はありません。すぐに気持ちと板を切り替えて、大回りの行われるヴィーナスコースへ。決勝の日の大回りは、いつもヴィーナスコース最上部がスタート。ここは、コース右側の巨大なデコの処理が悩ましいコースです。スタート地点で待機しながらしばらく思案していたのですが、少し前に滑走したアルペンのカリスマ店員Y選手の、デコまで直滑降してデコを掠めるようにターンに入ったコース取りがカッコ良かったので、それをパクらせてもらいました。
それなりに思い切って出来たと思います。ちょっとウェーブには合わなかったけど、まずまずワタシらしい滑りでそこそこの得点。少し気を取り直しました。
そこで小休憩が入り、休憩後はヴィーナスコースの総合滑降から。ここで大きく取り返さなくてはとコース取りをアレコレ考えました。スタート地点から前の班の選手を見ていると、デコの上を通る選手がほとんどいません。よし、オレはデコの上から斜めに飛び出してやろう。
と、心に決めていたのですが、ナント、ワタシの二人前の選手がそれをやってしまったんです。しかもデコからの飛び出しを上手く決めてしまいました。二番煎じをしてもし失敗でもすると、印象悪いなぁ・・・。
で、去年と同じように左サイドを長くクローチングしてデコの裏で谷回り見せるコースに変更。ところが、すぐ前の東京都代表U選手がそのコースを取ってしまい・・・。
結局、U選手よりも長くクローチングしてからデコの裏側に回りこむことにしたのですが、後でビデオを見直すとモロにU選手と同じようなコース取りをしていました。しかも、技術的には数段劣ります。ナルホド、これは印象悪いなぁ。
で、得点はイマイチ。自分的には悪い出来じゃなかったんですが、多分、U選手と比べられちゃったんでしょうねえ。
最後の種目は、キャプテンコースの不整地小回りでした。昨日、競技終了後、コブのコートに入ってみたのですが、今年のキャプテンコースは悲惨です。例年、硬い雪でコブが出来にくいのですが、今年は、中途半端に雪が降り、その表面が凍ったため、選手達があまり練習に入らず、ラインはネット際に一本だけ。表面の凍った雪を砕きながらラインを作ったので、氷の砕けた破片がコブ底に散乱、しかも、リズムの悪いエグレコブでした。
昨日は、リフト終了時まで、そのラインを滑りました。半分は練習、半分はラインの整備。横滑りを多めにして、なんとか丸いコブに仕上げようとしてみたのですが、横滑りで滑ること自体が難しく、結局そのまま放置してしまいました。
前の班の滑りを見ているとほとんどの選手がそのエグレコブラインに入りません。真ん中の、ラインの出来ていない不整地を滑っています。 こりゃネット際ラインは余程悲惨な状態なのかと思い、ラインに入るのを諦めかけたのですが・・・、待てよ、ワタシゃ、もうこれ以上落ちることのない所にいるはず。
時々ラインに入る選手の滑りを見ていると、どうも昨日よりは雪の状態が良さそう。しかも、みんながラインから逃げてるってことは、ラインにチャレンジして滑り切れれば、ジャッジの評価も高いんじゃないだろうか。失うものはないんだから、一発やってみるかっ。
心は決まりました。エグレコブラインの真上、スタートポール際に身構えたところ、スタート係りと目が合いました。「ここ行きますか」「行きます!」お互い二ヤリと笑って、スタート。
最初は慎重に入ってみたのですが、すぐに昨日よりも滑り易いことに気づきました。昨日散々滑って、リズムの悪い箇所も判っています。そこをなんとかこなし、最後の二段コブにちょっと飛ばされかけたのをこらえてゴール。得点は・・・。
多分、都技選に参加して十数年、自己最高得点だと思います。なにしろ、87点が二つもつきましたから。~o~
後でビデオを見てもほとんど会心の滑りでした。押さえ気味に入った割には、そこそこスピードもあったし、あのエグレコブに対して板の裏側をほとんど見せずに滑りきったんだから、もっと評価しても良かったんじゃないの~、83点付けた某ジャッジさーん。~o~ ~O~
ともあれ、終わり良ければ全て良し。気分は最高でした。結局、総合の順位は去年の70位よりも大分落として89位でしたが、自分の中に再上昇の可能性を感じることが出来ました。来年、また頑張ります。
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コメント
ハラハラどきどきの連続シーンが!
しかし、
最後の一滑り
会心の滑り
来年につなげる滑り
お見事です^^/
八海山三昧の始まりですね。
お疲れ様でした!
投稿: ロブ | 2009年2月 3日 (火) 22時15分
ども、書き込みありがとうございます。
いやはや、楽しい大会でした。
今は、ちょっと八海山でのんびりしています。
応援ありがとうごさいました。
投稿: Mumyo | 2009年2月 4日 (水) 09時51分