感動のレッスンベスト3
一昨日の八海山は快晴。おまけにゲレンデガラ空き、雪質まあまあ、ゲレンデ整備も八海山にしては悪くありませんでした。こんな日はビデオ撮り日和です。ペンションY常連さん達と滑りのビデオを撮り合ってチェックし合いました。二月頭の車山から課題だったロングターンをなんとかしたかったので。
新バージョンを試してみたのですが、うーーーん、ビデオを見ないうちは、上手くいってると思っていられたんですがねへ・・・。~o~;;;;
ペンションY常連で還暦テクニカルを目指すKさんも一緒でした。先日の八海山で行われたテクニカル検定に惨敗したKさんは、一念発起してスクールのレッスンを三日連続で受け、その成果をビデオチェックしたのですが・・・。うーん、まあ成果がなくはないかな。~o~;;
なかなか、レッスンの成果って簡単には出ないもんですね。
ワタシ自身が今まで受けてきたレッスンを振り返っても、すぐに成果の出たレッスンなんて指で折って数えるほどです。でも、時々、あるんですよね。その時の自分に欠けているものをピンポイントで補ってくれる奇跡のようなレッスンが。
今まで、一番即効性があって感動し感謝しているレッスンは、一級を取るちょっと前に受けた八海山SSのレッスンです。もう15年くらい前かな。
今でも名前を覚えていますが、Oさんという若手のイントラさんでした。一般的には無名の人です。当時のワタシは小回りが上手く出来ずに苦しんでいました。足元でこねくり回すような小回りしか出来なくて浅い弧しか描けなかったんです。後から考えれば抜重が全く出来なかったってことだったんですが、それを見抜いてくれるイントラさんがいなかったんですね。
その時に、このOさんが、「最近じゃあ、こんな練習はあんまり流行じゃないけど」と言ってやってくれたのが、所謂「小回りB」。これがハマりました。この直後から突然小回り出来るようになったのを鮮明に覚えています。この人のおかげでワタシゃ一級が取れました。
多分、他の要素が全部足りていたんでしょう。その時にピンポイントで足りない要素を補うエクソサイズをしてくれたんです。もしかしてマグレ当たりなのかもしれないけどOさんには今でも感謝しています。
二番目に感謝しているレッスンは、基礎デビューした頃の柏木デモのザウスでのレッスン。足首を緩めない強いエッジングの基本をこの時覚えました。三番目は同じくザウスでの我満元デモのレッスン。この時、トップから入るコブ滑りを覚えました。いずれも目から鱗の感動がありました。
四番目以下はいろいろあり過ぎてワカンナイなぁ・・・。最近だと、去年のデモクリニックの松田富士人デモのレッスンですかねえ。あの時、確かに谷回りを作る小回りのキッカケをつかんだから。
いずれにしろ、感動するほど効果的だったレッスンて、その時自分に欠けていることをピンポイントで指摘し、シンプルなエクソサイズで補ってくれるものだと思います。アレコレ理屈を教え過ぎるのは、たいていダメです。
例えば、横滑りから板を回旋させて反対側の横滑りに移る動作を説明するのに、「ストックを突いて抜重し谷側のエッジを抜いて板をフラットな状態にし、谷足の膝を返して外反させ板に上下軸の回転運動を起こさせると、山足の回旋が遅れるので山側の股関節を回して山側の板を回しこみ、反対側の外向傾を作って荷重し次の横滑りに入る」なんて説明をすると、そりゃ確かに正確に動作を説明しているかもしれないが、生徒さん、出来るわけありませんやね。~o~
そんなに一度に全ての運動要素を意識して滑れるのは、完成されたイントラさんだけです。出来ない生徒さんは大混乱を起こしてハチャメチャになり、七転八倒。~o~ ~O~
こういうオーバーコーチングによる失敗って、実は我々予備校屋の世界にもよくあることです。文章を全て品詞分解して全ての助詞助動詞の職能を説明し、文章構造を分析し、そこで起こっている全ての文法現象を解説してから解釈を始めると、生徒さんはたいていパニックを起こして頭を抱えるか、スヤスヤ寝息を立て始めるかです。そりゃそうだよネ。
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コメント
初めてコメントさせていただきます。
私、関西の高校で国語の教員をしている者です。
私自身、落語が好き(CDで聴いただけですが六代目三遊亭圓生が好きです)、サッカーを見るのが好き、そして仕事柄、受験指導(指導など言えた代物ではないのかもしれませんが…)もありますし、目から鱗が落ちるような思いになったり、我が意を得たりと共感させていただいたり、いつも興味深く拝見させていただいています。
これからもまた更新楽しみにして、覗かせていただきます。
投稿: ふばこ | 2009年3月 8日 (日) 07時13分
ども、書き込みありがとうごさいます。
いや、どうも、高校の教員の方に見ていただくとなると、ずいぶんお恥ずかしいようなことも書いてありますが…。勘弁してください。~o~;;
六代目円生師匠はワタシもよくCDで聞いています。品があって良いですよね。
投稿: Mumyo | 2009年3月 8日 (日) 07時23分