世界の終わりみたいに悲しむ必要なんてないわ
野沢スーパーG大会最終日は昨日に続き快晴でした。野沢最後の日のセッターは、河野博明野沢スキークラブ名誉会長。最強のお方の登場です。
期待と不安でドキドキのインスペだったのですが、意外に普通の高速セットでした。名物カスミのコーナーも昨日より回りやすそう。ただし、カスミと並ぶ名物大半径ターンがややイヤらしい感じで外へ膨れそうに作ってあります。大半径の直後のウェーブも微妙に大きいかなぁ・・・。
と思っていたら、これがやはりクセ者でした。最初に滑った女子選手達に話を聞くと、ウェーブでかなり飛ばされるとのこと。しかも、一般男子の頃には、大半径の雪面が荒れてしまい、かなり怖い状況らしいんですよね。DF続出で競技はしばしば中断されました。
そんな中、ワタシの滑走順になり、気合を入れてスタート。緩斜面を抜けて最初のウェーブで大きく飛ばされ、みっともない格好で着地。もっとも、ここは毎度こうなるので今更慌てることなく、再度クローチングに入ったところで突然旗門員がコースに出てきてイエローフラッグを振りました!ゲゲッ!わけも判らないまま急停止。
何が起こったのかと思ったのですが、聞けば、ワタシの前の選手が転倒したとのこと。再スタートということになりました。
雪上バイクでスタート地点に上げてもらい再スタートでした。こういうことはモチロン初めてだったのですが、意外に落ち着いて対処できました。スタートしてまだ六旗門しか滑ってなかったのがラッキーだったってことでしょう。ゆっくり呼吸を整えてから再スタート。今度は最初のウェーブを上手く抱え込んで飛べました。やっぱ、一回練習させてもらったから。~o~
カスミのコーナーもスムーズに抜けて、一番スピードの乗る廊下のクローチングから大半径・・・うわわわ、予想以上にガタガタです。何がなんだか判らなくなって、ウェーブに突っ込んでいくと、あわわわわ、飛ばされぇーーーー・・・。
なんとか着地。後は振ってある旗門に必死に食らいついてゴーーール!!いやー、楽しかったぁーー!~o~ ~O~
結局、最終的には大半径でターンが膨れて、網に突っ込む人が全体で5人ほど、二つ目のウェーブで飛ばされて転倒する人が15人ほど出たようです。特に、一般男子の最後の方は、大半径の荒れがひどくなったらしく、完走する人の方が少ないような状況でした。やっぱ博明さんのセットはスゴいわぁー。
全ての競技が終わって、みんなニッコニコで恒例の記念写真となりました。毎年のスーパーG大会で一番ホッとする和気藹々の時です。ここに来ている選手は、速い人も速くない人も、完走者も転倒者も、みんなが勇者でみんなが勝利者。そう思える時です。
結局、ワタシの第三戦の結果は56番スタートの51位でした。まあ、こんなものでしょう。恒例の一樹さんとの勝負もなんとか勝たせてもらいました。はっはっは!一樹君、まだまだ甘いネ。~o~
野沢SG最後の閉会式。もっと寂しい式になるのかと思っていたのですが、意外なほど和気藹々でした。主管の野沢スキークラブ側も主催のスキージャーナル側も、野沢高速レース三十年の歴史を振り返って、互いにただ感謝感謝。
多分、互いに様々な都合があってのことなのでしょうが、どちらの都合でこのレースの歴史に幕を引くことになったのか、最後まで我々参加者には判りませんでした。もちろん、レース参加者の減少が直接の原因なのでしょう。スキー人口の減少によるスキー界全体の不景気感、雪不足による大会運営の困難さなども背景にあるでしょう。
でも、閉会式での大会関係者の様子を見ていると、何らかの形で野沢高速レースは蘇りそうな気がします。競技委員長森晃さんの、「スーパーGの板を持った皆さんと、また野沢で再会したい!」という熱い言葉を信じたい気持ちです。
♪そんなふうに責めないで。
世界の終わりみたいに悲しむ必要なんてないわ。
確かに一大事件の度合いなんてソレゾレで、それがまたやんなっちゃうけれど。
それでも失くした分だけ手に入れた物があるからまだマシで
それでもサヨナラした分は、出会うこともあります、君にとか。・・・
まだまだ世界は終わりがないわ♪
(たむらぱん『責めないディ』)
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