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2009年8月30日 (日)

もっともハートウォーミングなドンチャン騒ぎ

 昨日から今日にかけて、八海山のペンションYに出かけていました。ペンションY常連さん達とドンチャン騒ぎするためです。ワタシと内弟子Yとのことを祝ってもらう宴会なのですが、実はワタシ自身の発案だったりして・・・。~o~;;;

 最初は、海外に行ってしまう人の壮行会も兼ねて、小規模な飲み会をやってもらうつもりだったのですが、ふたを開けてみたら、二十人以上も参加してくださって、本格的な大宴会になってしまいました。皆さんちょうどおヒマだったんでしょうか。~o~

 でも、一人一人の方の本当に心のこもった祝辞をいただいているうちに、ちょっと感極まってしまいました。内弟子Yも感動したらしいです。そーっとワタシだけにささやきました。「コレで簡単に別れられなくなっちゃいましたね」だって。~o~;;;;;;

 ワタシ自身も挨拶をしました。本当は、能天気な挨拶を用意していったのですが、ちょっと胸が一杯になって、いざとなると出来なくなり、マジメに挨拶してしまいました。もったいないからちょっとここに書いておきます。

 「こういう年の差だと、みんな心配するのは、どちらか片方がいなくなって片方が取り残されることだと思います。実はワタシもそれを心配しています。なにしろ、ワタシゃーどー考えてもこの性格なので、少なくとも百までは生きます。そーすると内弟子Yにはなんとか八十一まで生きてもらわなきゃならないんですが、この子はそんなに長生きしそうもないので・・・。そういうわけでこれからは少しセーフティな滑りも教えようかと思ってマス」

 いやー、いざとなると、こんなの出来ないモンですね。~o~;;

 昨日一日、ワタシと内弟子Yはホンワカと温かい気持ちで過ごせました。参加者の皆様、お祝いやメッセージを下さった皆様、本当にありがとうございました。ただ感謝感謝感謝デス。~o~

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2009年8月27日 (木)

スキー修行の総括・・・なんてしてる場合かよっつ~o~;;;

 昨日、今日と、もーそりゃ目の回る大忙しです。

 あちらこちらに帰国報告をして、荷物を整理して、郵便物を整理して、二学期に向けての準備のデスクワークをして、模試の原稿をチェックして、おまけに某アルペンのバーゲンにまで行ったりして・・・。~o~;;

 加えて時差ボケがなかなか解消しません。まー、朝早く起きちゃうだけだから、仕事がはかどって良いんだけど・・・。ワタシが五時過ぎには起きてしまうにも関わらず、内弟子Yは見事に時差に対応して、朝は普段通りの時間まで熟睡しています。し、師匠のワタシが寝てられずに仕方なく仕事してるっつーのにっ。~o~;;;

 内弟子Yと言えば、彼女は余程NZが楽しかったと見えて、昨日の朝も今朝も、「ここ滑るんですかぁ」「先に滑ってくださーい」「まだ帰りたくなーい」などとノーテンキな寝言をブツブツ言ってます。頭の中はまだNZの雪の中らしい。もう夏の日本の八王子にいるっつーの。~o~

 それにしても、今回のNZは天候に恵まれました。結局、全日程ちゃんと滑れたし、そのほとんどが快晴のベストコンディションですからねえ。しかも、我々がメスベンを発ってからというもの、Mt.Huttは大荒れの天候になり、二日続けてのクローズドで三日目の今日も昼前までオンホールドでした。内弟子Yが今シーズンのゲレンデの幸運を全て消費してしまったのかも・・・。~o~;;;

 技術的には、ワタシ個人は、いろいろスキーの感覚を思い出しているうちにツアーが終わってしまった感じなのですが、内弟子Yは修行の甲斐あって格段の技術的進歩を遂げました。内足のたたみ方が上手くなって中回りでもビュンビュン板が走るようになったし、オフピステとオンピステのエッジングの使い分けを覚えて、オフピステ小回りが安定してきました。

 やはり、八海山やかぐらにはない硬いバーンや硬いボコボコのオフピステなどをたくさん滑らせた成果でしょう。特にバリエーショントレーニングなどしたわけではないのですが、必要にかられてテクニックの幅を広げたようです。

 ただし、普段滑っていないシチュエーションを滑った結果、かなり筋肉痛が残ったらしく、帰国後も、体が痛いとボヤいてました。まー、あの程度の滑りで筋肉痛が残るとは、まだまだあまーい。修行が足りないってヤツですネ。~o~

 なーんてなことを書いてる場合じゃねーや、デスクワークしなければっつ。~o~;;;;;;

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2009年8月25日 (火)

荷物と空気と心の重さ

 さきほどNZから帰宅しました。

 今朝は午前二時半に起きて三時半メスベン発、空路オークランドに移動して八時半の帰国便でした。いやはや忙しいタイムスケジュールですが、ギリギリまで滑るための当日帰国です。

 帰国便では行きと同様、機内食の美味さに感動。ワインも良い筋を押さえてます。Hawk's Bayのアルファ・モンドスとかいうワイナリーのシャルドネ、美味かったです。Villa Mariaのピノ・ノアールも良かったし。大満足でした。

 食べてない時は、読書とフェロースタッフG太君にいただいた写真の整理で過ごしました。いやー、G太君が撮ってくれた写真は素晴らしいです。まるで専属カメラマンを雇って滑ったかのように、我々の滑りをフォローしてくれていました。ただただ感謝。良い記念になりました。

 成田に着いてみると、予想通り、湿度高いです。まるで水蒸気の海の底にいるかのようで、空気の重さを感じます。おまけにオークランド空港で買ったお土産が重い!自宅までにかなり握力と手の皮の厚さが増したような・・・。

 帰宅してみると、後期の教材が送られてきていました。しかも、デスクワークの予定が山ほど残っています。ぐげー、明日は仕事せにゃ・・・とは思いますが、今日は内弟子Yも疲れきった様子だし、もう寝ましょー。~o~

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2009年8月24日 (月)

完全を逸して吉

 強風が強運に勝ちゃいました。~o~

 今日はヘリスキーキャンセル。まあ、ヘリスキーの開催率なんて五割を切りますから、まあこんなモンでしょう。日光東照宮の柱の模様は、完全を避けるために、ワザと一本だけ逆にしてあると言いますが、ちょうどそんな感じです。あのままへリスキーにも行けたら、そりゃ恐れ多いってもんでしょう。~o~;;

 しかし、ヘリスキーが飛ばないために行ったMt.Huttは、快晴で絶好のコンディションでした。柔らかめの雪でしたが、一日中、滑りまくりました。出発五分前まで滑り続けて、体力を使い果たしました。なにしろ、スキー終わって帰ってきた部屋のソファで、うたた寝していた内弟子Yが、「もう滑れな~い」と寝言を言うくらいに。~o~;;;

 技術的には、内弟子Yは内足の使い方が上手くなり、内足もエッジを立てて滑れるようになりました。これでまた、より一層かっ飛ばせるようになっちゃった・・・。~o~;;;

 帰ってきて、夕食も終わり、いよいよ就寝。明日は三時半にここを出発して、18時間後には八王子にいるはずです。さらばMt.Hutt、さらばメスベン。See You Again!

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2009年8月23日 (日)

強運と強風、ポケットとリフト券入れの関係について

 今朝のカンタベリー平野にはやや強い風が吹きました。風のおかげで予約していたヘリスキーは飛ばず、Mt.Huttで滑ることになったのですが、そのMt.Huttも強風のため10時までホールド、要するに待機。このまま風が吹き続ければハットはクローズドです。

 NZの神様に贔屓されているんじゃないかと思うほどの内弟子Yの強運も、いよいよここまでかと思われたのですが、なんと、待機するうちに風が弱まり、10時前にはオープンの連絡がありました。

 山に上がってみると、日曜だというのにお客さんは少なく、ガラガラです。おまけに意外に良い雪。ゲレンデ最上部はアイスバーンになっているのですが、そこを除けば柔らかくて滑り易い雪。ミドルタワーズのオフピステも滑りやすくて快適にかっ飛ばせました。なんだか、この方が良かったかと思わせるようなグッドコンディションです。

 うーーん、まだ強運は続いているのだろーか。~o~;;

 まあ、へリスキーの予約をスライドさせて明日も申し込んでいるので、強風が勝つか強運が勝つか、明日になれば判るでしょう。

 ところで、ワタシ個人には、またまた事件が起こりました。なんと、デジタルカメラを紛失してしまったんです。身の回りを全部探してもなく、部屋を大捜索してもなく、昨夜行ったレストランにも尋ね、レストランからの帰り道までも探し回って、それでも出てこないんです。万策尽きて、内弟子Yは泣きそうになるし、うわー、これまた運が尽きたかと思われたのですが・・・。

 これをお読みの皆さんも気をつけた方が良いですよ。酔っ払うと、スキーウェアの、いつもカメラを入れている胸ポケットと腕のリフト券入れを間違えちゃうなんてことが、まあ、ままあるもんなんです。~o~;;;;;;

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2009年8月22日 (土)

古着とヘルメットのススメ~クラブフィールドに行く人のために

 今日は内弟子Yのリクエストで再びクラブフィールド。サイモンの仲間のスロッピーがガイドをしてくれて、Mt.Olympusへ向かいました。天候は、晴れ。少し雲も出てきて、寒くなる時もありました。

 Mt.Olympusは、過去に二回来たことがあり、今回が三度目ですが、あいかわらず、モノスゴイ道を登っていきます。まあ、スロッピーの運転は、サイモンやへザーほどクレイジーじゃないから、安心でしたが、それでも、道とは呼べない細いダートの九十九折を行かなければなりませんし、橋のない小川を二度渡りました。コレはけっこう内弟子Yにウケてました。

 Mt.Olympusは、切り立った山の細長い谷に出来たゲレンデで、両側に迫る山にオフピステが広がっています。ここをハイクアップする人もいるのですが、ハイクアップの装備がないとちょっと難しいとのことで、今回はハイクアップなし。ラッキー。

 一昨日、ロープトゥの「簡単な乗り方を工夫してくれて」などと書きましたが、どうやらあれはクレイギーバーン方式だったらしく、Mt.Olympusでは使いにくいとのことで、一昨年までのやり方でナッツクラッカーを使いました。結果、内弟子Yはロープトゥに乗った回数の倍くらい失敗しました。まー、そんなもんだろ。~o~

 このMt.Olympus方式だと、滑りながらロープをシッカリつかんでナッツクラッカーを掛けることになるのですが、そのロープをつかむのが女性の握力では難しいようです。特に内弟子Yのような握力のない女性はツライです。そのため、しばしばロープにしがみつくような格好になるのですが、コレ、かなりウェアが汚れます。内弟子Yは、かなーり古いウェアを着ているので問題ないんですが、新しいウェアで来た人は泣いちゃうでしょうねえ。~o~;;

 クレイギーバーンほどの急斜面はないにせよ、Mt.Olympusもけっこうハードな岩場を滑ります。内弟子Yはすっかりここが気に入った様子。本当は朝起きた時は風邪気味だったのですが、風邪なんか吹っ飛ばしてしまいました。すごいハイテンションで滑りまくります。

 午前中の最後の一本に、今度はワタシの方にちょっと事件が起きました。岩場の上のなんてことのない斜面を滑っている時、ちょっと気を抜いてたんですかねえ、板が重なり、あら重なっちゃったよと思っていたら、コテンとコケてしまいました。「あらら初転び」なんてノンビリ思ってたら、滑落を始めてタテ回転した先に岩場がっつ!!

 ちょっと後頭部を打って、しばらくはフラフラしました。まあ、結局大事なかったんですが・・・。~o~;;;;;;;;;

 岩に直接頭を打ち付けたわけではないのですが、それでも岩場が近づいてきた時には、かなーりヒヤっとしました。ヘルメットかぶってきて良かった~って心底思いました。実は、NZにヘルメットを持ち込むのは初めて。今まではニット帽と決めていたのですが、今回たまたまGIROの軽量のヘルを持ってきたんです。虫の知らせですかねえ。

 やっぱ、クラブフィールドみたいな所を滑る時は、古いウェアにヘルメットのキウイスタイルに限りますねへ・・・。~o~;;

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2009年8月21日 (金)

嫉ましいのでキウイが転ばない理由

 今日は再びMt.Huttへ向かいました。今日もHuttは快晴。下界には雲が掛かっていて、雲海になっていました。午後、少し雲が掛かったり、日が翳ってから寒くなったりしましたが、ほぼ一日中良い天気でした。

 そんな中、雪の状態も良く、今日はタワーズだけでなく、なんと、サウス・フェイスも開きました。ワタシでさえ、NZに10年通ってようやく滑れたあのサウス・フェイス。しかも、2006年にワタシが初めて滑った時よりも、はるかに良いコンディションでした。柔らかい新雪がたくさん残っていて大変滑りやすく、楽勝で制覇しやがりましたよ、内弟子Yは。~o~;;

 おまけに、面白いからもう一度行きましょうと二度も制覇した上に、二度目はワタシも行ったことのなかったサウス・フェイスの奥の斜面まで滑っちゃいました。いったい、どこまでNZの神様に愛されているやら。なんだか、我が弟子ながら、だんだん嫉ましくなってきました。というわけで、こんな女のことはちょっと放っておいて、今日は、キウイの滑りの話をちょっと。~o~;;;;

 ワタシも気づいていたし、今年、内弟子Yもさかんに言うのですが、キウイ達はオフピステでほとんど転びません。あんなレベルの人がこんな所に行って・・・、という人でも、決してオフピステで転びません。どうも子供の時からどんどんオフピステに連れて行かれる結果、オフピステ用の滑りを身に着けてしまうらしいんです。

 彼らを観察すると共通しているのは、とにかく広いスタンスで腰高。内傾角は最小限しか取らず、荷重と抜重のメリハリをはっきりさせます。そのあたりが転ばない秘訣かも。

 結局、子供の時からどんどん「冒険」させる指導方針の賜物なんでしょう。まあ、これに関しては日本のような方針とどちらが良いのか一概には言えません。ただ、ちょっと新雪が降ったり、ゲレンデが荒れたりするとコロコロとたわいもなくコケてしまう日本の指導員様達より、見てくれは汚くても転ばないNZの初心者に心惹かれてしまう今日のワタシなのでした。

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2009年8月20日 (木)

おどろきのザベストワン

 今日は、クラブフィールドに行ってきました。天気は快晴。雪の降った後の快晴のクラブフィールドなので、さぞかし満足度が高いだろうと思ったのですが・・・。

 心配事は内弟子Yが車に弱いことと握力が弱いこと。はたして、サイモンの運転とロープトゥにフィットしてくれるかと思っていたのですが、とりあえず、行きは大丈夫でした。ダートに入る前に内弟子Yが寝ちゃったので。ついた先はクレイギー・バーン。なんと、ワタシも初めてです。

 今までブロークン・リバーとマウント・オリンパスには行ったことがあったのですが、どういうわけかクレイギー・バーンには縁がありませんでした。駐車場についてみると、すでにここからうっすら雪が積もって良い感じです。駐車場から少し山道を登ってロープトゥ乗り場へ。

 ここで、二つ目の心配ごとに直面したのですが、なんと、今年のクラブフィールドはロープトゥの簡単な乗り方を工夫してくれていて、それを教わりました。なーんだ、これなら楽勝。おまけにクレイギーバーンの日本人パトロールイワオ君の親切なレッスンもあって、比較的簡単に内弟子Yはロープトゥをクリアしました。まあ、もっとも、握力がないのはやはり辛かったようで、午前中ロープトゥに10本乗ったのですが、乗った数くらいは失敗してやり直しましたけどね。

 滑りの方は快調そのものでした。ノートラック斜面がまだかなり残っていて、かなり楽しめました。ヤバいシュートにもいっぱい案内してもらいました。今までのクラブフィールドで一番スリリングでした。なにしろ、斜度40度近い急斜面から5mほどの岩と岩の間を滑り抜けたりするんですから。

 一番ヤバいシュートで内弟子Yが転倒した時には、かなりヒヤっとさせられました。10mほど滑落して、岩場の直前でストップしたから良かったけど。後で、サイモンから、"nearly die"って言われてました。まあ、笑いながらだったけど。~o~;;

 そんな目にあった内弟子Yですが、初クラブフィールドをとても気に入ってくれました。「あああ、上らないで滑りたいっ!」だそうです。まあ、握力の弱さだけはどうしようもないもんなあ。

 クラブフィールドとしてはかなり美味しい昼食の後、一転して午後はハイクアップでした。ロープトゥ最上部からトラバースし、スキーを脱いで担ぎ上げ。担ぎ上げの苦手なワタシとしては、かなりキツかったのですが、三十分あまり担ぎ上げて、トップオブクレイギーバーンに到着。ここからの滑走は、いやースゴかった。軽く新雪の乗った広大なノートラック斜面をかっ飛ばし放題でした。先に滑った内弟子Yによると、かっ飛ばし過ぎて、サイモンから、"crazy guy"とお褒めの言葉をいただいたらしいです。~o~

 もっとも、内弟子Yだって、"あんまりセーフティな滑りじゃないね"という意味のことを言われていたらしいですが・・・。~o~;;

 そんなゴキゲンな午後の滑走も終わり、ロッジでみんなでビール飲んだ後、車をスタートさせようとしたサイモンが、急に車から降りて、近くの雪の中から小さなシャンパンの瓶を取ってきて我々の前に差し出しました。"お前ら、ハネムーナーなんだろ"

 うわーーー、なんて、サプライズなプレゼントなんだぁ!

 もちろん、ワタシとしては、「いや、僕らは修行中の身ですから」と突っ返したかったのですが、なんせ通訳をしている内弟子Yが大感激して受け取っちゃったモンですからね。それに、今までの人生でベストワンと言って良いほど美味いシャンパンだったんで・・・。~o~;;;;;

 まあ、今日は良い日でした。~o~ ~O~

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2009年8月19日 (水)

最高の最高なのだ!

 今日のMt.Huttは快晴。雲一つありません。しかも、昨日からの積雪が17cm。Mt.Huttは死火山の火口がスキー場になっているので、真ん中のオンピステのコースをオフピステの斜面がぐるりと取り囲んでいるのですが、そのオフピステコース全てがフカフカの新雪。どこを滑ってもパウダー舞い上がりです。「いつでも最高」とは書きましたが、内弟子Yも今日は、特別に「最高!」なんじやないでしょうか。~o~

 朝ゲレンデに着くと、ちょうどHutt名物のオフピステコース「タワーズ」がオープンしたところでした。二本三本とシュプールがつき始めています。おお、これは大変と慌てて支度をしたのですが、我々がリフトに乗る頃には、もうタワーズは数十本のシュプールに切り刻まれていました。はえー。

 こういう日のキウイ達の動きはもの凄く早いんです。キウイは基本的にオフピステ好きなのですが、それにしても、普段、けっこうのんびりしてるクセに、雪の降った翌日はなんて素早いんだー。

 それでも、我々も少しは人の踏んでいない斜面を滑らせてもらいました。内弟子Yは、筋肉痛、打撲痛に加えて、今朝はちょっと風邪気味で、滑り出すまでショボンとしていたのですが、滑り出したらいきなりハイテンション。あそこも行きたいここも行きたいとワタシとガイドのG太君を引きずりまわしました。それにしても十三年NZに通ったワタシでさえ、滑れた年は二、三年しかないTop of Towersを初めてのNZで滑れてしまうとは、なんたる強運。やっぱ、相性が良いとしか言いようがありませんゼ。~o~

 先週まで、Mt.Huttは悪天候続きだったとのこと。ガイドのG太君が今日のゲレンデの写真を撮りながら、「こんな写真をレポートに載せたら、先週のお客さんに恨まれちゃいますよ」とコボしてましたが、まあ、お気の毒ながらやっぱりNZとの相性ですかねえ・・・。

 もっとも、内弟子Yのおニューの板の滑走面は、しっかりNZオフピステの手荒い歓迎を受けてしまって、今夜はチューンナップショップBig Al'sに入院中なんですけどね。~o~;;;

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2009年8月18日 (火)

いつでも最高!

 今日のMt.Huttは、朝のうち曇り。下界は見えていましたが、空はどんより。イマイチのコンディションかなと思っていたのですが、次第にガスが上から下りてきてお昼前にはゲレンデ一面にガスで覆われ、視界最悪。ガスの中で雪がチラつき始めました。

 そういうコンディションだったので、ゲレンデのお客さん達は次々レストハウスに避難し、ゲレンデはガラガラ。そんな中で、我々一行は滑り続けました。なにしろ内弟子Yが休もうって言わないんですもん。~o~;;;

 休むどころか、降り出した雪に大喜びして、「今日は最高のコンディションですねっ!」だと。こんな日に「最高」って言ってくれる弟子を持って、ワタシゃシアワセです。~o~;;

 我々がお昼をとった頃から雪は本格的になり、それとともに寒くなって視界はやや回復。他のお客さん達は、視界の悪さと雪でお昼過ぎに大部分帰ってしまったのですが、我々はガラガラに空いたゲレンデを時間いっぱい滑り続けました。なにしろ、内弟子Yが休もうって言わないんですもん。~o~;;;

 最後には10cmほど積もった新雪の中のオフピステ滑降を楽しみました。まあ、ちょっと重かったけど、そこそこ楽しかったかな。内弟子Yは、一本滑るたびに、「楽しい!」「最高!」を連発してました。彼女の滑りは、昨日よりも安定性が増してきたし、これからますます良くなりそうです。

 ついでながらワタシの方も感覚をとりもどしつつあります。ただ、二人とも、筋肉痛が・・・。~o~;;;;;

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2009年8月17日 (月)

雲の上のマダム、内弟子Yを叱責す

 今日はMt.Hutt初日でした。今朝のメスベンはどんよりと曇り。さて、どうなることかと思ったのですが、山へ登る車が中腹に差し掛かる頃から雲が切れ始め、なんとHuttは雲一つない快晴です。下界には一日中雲海が広がっていました。スバラシイHutt日和。うーーん、初NZの初日からこんなベストコンディションとは。もしかして、内弟子YとNZの相性なんでしょうか。

 雪は思ったよりシッカリ着いていました。昨日の雨が凍ったせいでオフピステはイマイチで、名物オフピステのサウスフェイスやタワーズは閉鎖でしたが、オンピステはベストに近い状態です。二ヶ月半ぶりのスキーなので、最初は慎重に滑り出したのですが、まずまず体は動きます。内弟子Yはやはり久しぶりのスキーとあって、最初のうち何でもない所でコテコテとコケてましたが、次第に滑りを思い出し、調子に乗ってかっ飛ばし始めたら・・・。

 止まる寸前にギャップがあって板が外れ、転倒した内弟子Yは十メートルほど滑落。こちらは、何時ものことで慣れていたので、笑いながら話していたのですが、近くにいたNZの年配の女性が、突然、内弟子Yに向かってすごい剣幕で注意し始めました。"なんちゃらかんちゃらtoo fast・・・・!"

 うーん、やっぱ、女の子のスピードとしては速過ぎに見えるんかなー。~o~;;;;

 でも、今日の内弟子Yは、初日としてはかなり乗れてきていて、ガイドのG太君にも「奥さんの豪快な滑り」などとフェローのサイトにレポートされちゃうくらいなので、明日以降、技術的には期待できます。でもアレ以上ノリノリになられちゃうと・・・・。まー、お手柔らかに!~o~;;;;

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2009年8月16日 (日)

発見と失望と始まりの期待

 いよいよやってきました、NZメスベンです。こちらは、期待ほど寒くなくて、曇り空。Mt.Huttは雲の上で見えません。

 昨夜の飛行機はこれから始まる厳しいスキー修行の日々を考えて、エコノミーのちょっと上に出来たプレミアムエコノミーというクラスの席をとりました。まあ、旅行会社の方では何か勘違いして「新婚旅行なら、その方が良いですよ」などと言ってましたが、これはあくまでも厳しいスキー修行のためなんですヨ。~o~;;;

 でも、いつも使うエコノミーよりも座席の前後の間隔が少し広くとってあるので、ゆったりと眠れました。おまけに今年からプレミアムエコノミーはビジネスと同じ食事を出すことにしたそうで、これがスバラシイ!ワタシゃNZ航空を十三年ほど使っていますが、食事が美味しいと感じたことは一度もありませんでした。ところが・・・。

 マジにプレミアムエコノミーの食事は美味いっす。これは発見でした。そーか、これまで十三年間、我々エコノミーがエサ同然メシを食ってた時に、ビジネスのお客様は、こんなけっこうなお食事をしてらっしゃりやがったのかと、ちょっと悔しくなりました。今朝の朝食なんて、クィーンズタウン辺りの一流ホテルの朝食よりよほど美味かったです。NZ旅行で朝飯が美味いなんて、しんじらんなーい!内弟子Yの食べたフルーツ入りのクレープも絶品だったし、ワタシなんぞ朝粥頼んだら、マツタケが載ってましたゼ。しかも、ワタシが日本で時々食べる三流マツタケより香りの良い・・・。~o~;;;

 そんな美味しい思いをして着いたメスベンですが、ほとんど変わってませんね、ここは。変わったことと言えば、経営不振の日本式銭湯が取り壊されたことと、メスベン唯一の美味い飯屋、タイレストランが閉店してしまったこと。正直コレはちょっとガッカリでした。

 まー、でも空は冬空だし、明日以降の天候はそれほど悪くなさそうなので、とりあえず、明日のHuttに期待です。最初は、夏に滑るなんて信じらんな~いなんて言っていた内弟子Yも、すっかりその気になって気合が入ってきた模様。ま、こちらの方は期待半分、不安半分というところですかねへ。~o~;;;;;

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2009年8月15日 (土)

全て良し!でしょー

 午前中に原稿書き終わりました。まあ、11時半は回ってましたけど。でも、午前中。~o~

 自分的には余裕のある出発です。十分に荷物の点検をして、駅までジョギング程度の走り方で間に合っちゃいました。原稿なんて、郵送じゃなくて学校まで持参しちゃいましたからね、余裕の出発です。

 というわけで、今、成田です。いよいよ今年もやってきました、NZの季節です。今年は、内弟子Yを連れて、スキー修行の旅です。もちろん、修行させられるのは、師匠のワタシ。~o~;;;;;

 なにしろ、内弟子Yは間違いなくNZのオフピステ&オンピステにフィットしちゃうし、滑りまくって止まらなくなるに決まってます。引きずり回されてヘトヘトになるのは、ワタシでしょう。まあ、これも修行、と思って頑張って来マス。~o~;;;;

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2009年8月14日 (金)

終わり良ければ、多分、きっと

 今日、今年の夏期講習が終了しました。最後のタームは、すでに一度やった文章のつまらない高二の講座と、自分で作った高二の東大志望者のための講座でしたが、どちらも比較的上手くいきました。

 特に、高二の東大志望者講座は、反応の良い生徒さんに恵まれ、初日から楽しくしゃべれました。つか、やっぱ初日のツカミが大事ってことでしょうねえ。初日の一時間目に上手く掴んでしまうと、その後は、生徒さんが集中して聞いてくれるせいか、ホント楽です。自分でも驚くぐらい上手くしゃべれます。

 んで、アンケート結果もエクセレント。楽しかった、役に立ったという記述を読むのは楽しいモンです。とても気分良く今年の夏期講習を終えられました。

 さて、これで、この夏の仕事は終了!と言いたいところですが、実は、まだ模試の仕事がちょこっと残っています。コレを明日の午前中に上手く書き終えることが出来れば、ホントにホントに、「全て良し」なんですが・・・。

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2009年8月12日 (水)

近時古書事情

 一昨日の10日は、講習の間の休日だったので仕事部屋の本棚を整理して、もう読まない専門書を神田の国文学専門古書店に売りに行きました。

 実は、もう何年も前からもう読まない利用しないと見切りをつけていた本が段ボールに一箱あったのですが、最近我が家は整理ブームなので、その勢いでさらに段ボール一箱を追加、国文学系の雑誌段ボール三箱分と合わせて、段ボール五箱分、さてさていくらで売れるだろう。

 お盆近いので古本屋が営業しているかどうか確認の電話を入れてみて驚きました。なんと、近年、神田の古本屋は買い入れをあまりやってないのだそうです。雑誌なんて全く扱わないとか。

 我々が学生時代には、古い『国文学』なんかは貴重な教材で、専門分野の特集号を古本屋で買ってきては勉強したものでした。そういうのが今でもウチに山ほど残っているのですが、ヤレヤレ、コレ全部ゴミ出しかよ。~_~;;;;;

 研究書の類も、あまり積極的に買い入れしていないらしいです。何でも、地方からドンドン本が入ってきてしまう割りに、それが売れず、もう倉庫にしまい切れないほど在庫があるとか。どうも、地方のBook Offあたりから、大量に専門書が入ってきてしまうらしく、しかもそれが少子化もあって売れないと。

 うーん、これからどうなるんでしょうねえ、神田古書街。つか、人文系の学問研究って、専門古書店あってのものだと思ってたんですがねえ。どうなるんでしょう。

 昔、よく利用していた一軒にすげなく断られ、仕方なく、もう一軒に電話して、売却リストをFaxしたら、ようやくOKが出ました。ヨカッタ。~o~

 持って行ってみたらけっこう高値で買ってくれました。やっぱ、倉林正次の名著『饗宴の研究』なんか含まれてたからなぁ。

 なんとか、これで内弟子Yに新しいスキーウェアを買ってやれます。~o~

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2009年8月 9日 (日)

カヤの中の祭り

 昨日今日と、高一の東大志望者のための講座でした。高一から東大講座なんかに来る子達なので、非常にマジメな子が多いのですが少人数という印象でした。しかし、今年は妙に人数が多いです。まあ、その分、密度も薄かったかもしれませんが・・・。

 しかし、基本的な文法の話を丁寧にしてあげると、かなり食い付きは良かったです。どうも、マジメで意欲はあるけど、まだそれほど勉強は進んでないっていう印象。以前は、この講座に来る高一は、中高一貫校の子が多く、基本文法なんて今さら聞きたくないって感じだったんだけど、今年あたり、受講者の層がちょっと違ってきてるのかもしれません。

 こういう子達の方が変にスレてなくてやりやすいかな。アンケート結果もエクセレントだったし。~o~

 仕事終わって八王子にもどってみると、今日は八王子祭り最終日。甲州街道は各町内の山車と神輿であふれています。八王子祭りは初めての内弟子Yと甲州街道の雑踏の中をしばし祭り見物して歩きました。

 実は、ワタシ、八王子に住んで二十年以上になりますが、まだ、八王子祭りの夜、甲州街道沿いの雑踏の中で祭り見物したことはなかったんです。たいていの年は夜まで夏期講習が入っていて、仕事終わって八王子にもどってみると、祭りも終わってたので・・・。たまさか、夜の講習が入ってなくても、マンションのベランダから眺める程度だったんです。

 んで、初めて近くで祭りの夜を見て判ったんですが、けっこう気合入ってる人達もいるんですねえ。近くで見物して回るのは、それなりに楽しかったです。

 ただ、こういう雑踏の中を歩いていると、持病のめまいがちょっと顔を出します。一時間ほど歩いたら、スッカリふらふらになってしまいました。やっぱ、ワタシゃダメだなあ。祭りからはカヤの外にいなければ・・・。

 帰宅後、ベランダで内弟子Yとともにビールを飲みながら、祭りのフィナーレを見物しました。やっぱコレが一番です。風も涼しかったし、下から湧き上がるような祭り囃子に囲まれてのビールはなかなかオツなもんです。山車の電飾も鮮やかで物悲しく、嗚呼ニッポンの夏!ってヤツですかねぇ。~o~

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2009年8月 8日 (土)

第九回無名講師日記アクセスランキング

 世間じゃ某元アイドルが逮捕されるし、家の外じゃ八王子祭りでごった返してたし、バタバタとした日でしたが、毎回、こんな日に限って思い出すアクセスランキングです。~o~

 09'4/1~7/31は、こんな感じでした。

1.トップページ                              7282

2.スキー板試乗                              818

3.良心の死~『古文研究法』小西甚一著(07'6/2)     550

4.スキー                                   474

5.2009年03月                                251

6.予備校                                   232

7.誤謬と欺瞞の連鎖~『新修古典文法』京○書房(08'6/26)218

8.古文の参考書                           216

9.七月十七日は内弟子記念日(09'7/18)           177

9.日本酒                                  177

11.予備校屋から見た正しい予備校の選び方その二(06'3/6)172

 アクセス数着実に増えてます。それに反比例して更新が減ってたりして・・・。

 「スキー板試乗」が頑張ってるのは、前回と同じ。「良心の死~『古文研究法』」や「誤謬と欺瞞の連鎖~『新修古典文法』」もここんとこベストテン常連です。しかし、今回目立つのは何と言っても「七月十七日は内弟子記念日」。半月も経ってないのに177アクセスはご立派。なんか最近、仕事場でも内弟子Yの話が知れ渡ってしまったようで、よく話題を振られます。「久々に明るい話題」って言われること多いんですが、そういうことなんでしょうかネ、177アクセスの中身って。~o~

 その他では、前回目立ち始めていたバックナンバーの一月モノがとうとう五位にランクインしちゃいました。コレはどういうことなのやら、謎、ナゾ、なぞ・・・。

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2009年8月 7日 (金)

夏の高原みたい

 一昨日の休日は、久々に丸沼に行きました。ちょっとブラスノーをやっておきたかったのと、内弟子YをKのみテラスさんに披露するために。

 午前中から出かけてお昼過ぎに丸沼着。意外と関越自動車道の交通量が多かったのは、夏休みだからなんでしょうか。沼田から登っていくと徐々に空気がひんやりとしていきます。丸沼はやはり涼しい!

 平日とあって、さすがにプラスノーは空いてました。内弟子Yは、皆さんの滑っている姿に大はしゃぎ。彼女は、「私は夏にスキーしません」などと宣言してブーツを持っていかなかったため、コース脇で見ているだけでしたが、十分滑っている気分になった模様。

 ワタシの方は、久々のプラスノーでしたが、まあまあ普通に滑れました。プラスノー久々の時は、特に、両足荷重、ターンからの早めの抜け出し、内足の外旋なんかに気をつけなきゃいけないってことを思い出しながら。

 つことは、プラスノーって、そういうことが苦手な人に効果的な練習なんでしょうねえ。

 丸沼は、今年からセンターハウス脇でエッジチューンを一回200円でやってくれるようになったんだそうです。このブログで二年ほど前に書いた通りになったわけですが、コレは気の利いたサービスです。コレで、プラスノーのトレーニングがより一層効果的になりました。

 プラスノーを終えて、宿へ行ってみると、Kのみオーナー夫妻は、予想以上に内弟子Yのことを喜んで歓迎してくれました。何時にもまして気合の入った料理を出してくれたし、夕食後は、お祝いメッセージがデコレーションされたケーキを、わざわざ焼いてくれてたりして。

 何故か、二人で一緒にナイフを持ってケーキを切りなさいと言われました。いや~、別に一人で切れるんですけどねえ、ケーキくらい。~o~;;;;

 内弟子Yは、丸沼とKのみさんを大変気に入ったらしく、帰り際にも、「丸沼に来て良かった」を連発してました。「気持ち良かったです。まるで、夏の高原に来たみたいでした」って、をいをい、ここは、夏の高原そのものなんだが・・・。~o~

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2009年8月 5日 (水)

プラムの種の中のアリス

 昨日、夏期講習の第四タームが終わりました。最終日もまあまあ順調でしたが、それにしてもカリスマA師のテキストは最後のセクションが重すぎ。つか、あれは、もう少しリード文や注で誘導してやらないと、受験生レベルじゃチンプンカンプンですぜ。再来年やる時は問題訂正をしなければっと日記に書いておこう。

 評価の方は、午前中もまあまあでしたが、夜の某W大対策はスーパーでした。質問の具合から言って、かなりマジメで意欲のある子が揃っているのは判っていたし、授業の反応も良かったので、ある程度予想はしてたけど、受講生の七割が「大変満足」。こんな高評価は久々かも。でも、本人としては、もうちょっと上手く出来たかな。~o~

 一応、満ち足りた気持ちで帰宅。急ぎのデスクワークも午後の空き時間に済ませたし、久々に余裕のある夕食でした。スキー友達Iさんご夫婦にいただいたビールがんまいっす!!

 今日は、久々の完全な休日です。同居人内弟子Yは、毎度のことながら寝起きが悪く、寝床の中で、「アタシはプラムの種の中に入ったから、出てくるまで待っててね」とかなんとかブツブツ言ってます。昨日の朝は、マヨネーズのお家に住んでたから、今朝は少しフルーティで夏向きの夢になったんでしょうか。~o~

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2009年8月 2日 (日)

喜色汗顔

 夏期講習も折り返し点を過ぎ、このタームは午前八王子で毎年やってるカリスマA師のテキスト、夜立川で某W大対策講座。どちらも家から近いし、一度やって予習不要のテキストなので、比較的、楽にしゃべれています。

 特に、立川の某W大講座は、人数は少ないけどマジメな子が揃っていて、質問も多いし、楽しく授業できています。ところが・・・。

 某W大は、ほとんどの学部で文学史を出題します。しかも、最近、他のジャンルの作品との成立時期の前後関係を聞くことが多く、初日に、文学史年表をよく見ておくよう注意をうながしていました。んで、昨日今日と『太平記』の問題を扱っていたのですが、今日の授業終了時のこと。

 一番前に座っていた女の子が、帰ろうとするワタシを呼び止め、質問しました。「先生は、昨日、『太平記』の後、室町時代に『曽我物語』と『義経記』が出来たっておっしゃってましたけど、私の持ってる年表だと、『曽我物語』の方が、『太平記』よりも先になってるんですが・・・」

 なるほど、その子が学校でもらったという文学史年表には、『曽我物語』『太平記』という順番で並んでいます。正直、この辺のことは、あまり詳しいわけではないのですが、ワタシは、『太平記』『曽我』という順番で何年も教えているし、教え始めた時に何かで調べたはず。ウチの教材にもそうなってるので、自信持ってました。

 「うーん、そんな説もあるのかもしれないねえ。『曽我物語』の成立は、ハッキリしないから、いろんな説があるんだろうねえ。でも、ホラ、ウチの予備校のテキストの年表だと、『太平記』の方が先に出来たってなってるでしょ」

 とテキストの文学史年表を見せながら、内心、ちょっと喜んでました。この子、昨日注意を促したことを忠実に守って年表を調べたんだなあ。

 そこで、詳しいことを調べてみましょうと約束して、家へ帰って岩波書店『日本古典文学大辞典』を調べてみて、ちょっとオドロキました。

 先に断っておくと、受験参考書レベルでは、ウチの教材を始め、某大手さんの参考書などでも、南北朝時代に『太平記』、室町時代初期に『曽我』となってるものが多いんです。んで、ワタシも疑いなく、それで教えてたんですが、調べてみると、コレってかなーり微妙です。

 『曽我物語』は漢文で書かれた「真名本」と仮名で書かれた「仮名本」が存在するのですが、「真名本」の方だと、諸説あるとは言え、南北朝期に出来たとするのが通説のようです。「仮名本」の方の成立も何段階かに分かれているらしく、先行して成立した第一次本なら、応安年間頃成立したとされることの多い『太平記』より早いことになります。

 うわー、結構コレはヤバいじゃんと冷や汗タラタラ・・・。~o~;;;;;;;;

 でも、結局、現存仮名本は『庭訓往来』を引用した箇所があるという記述を見てちょっとホッとしました。『庭訓往来』は南北朝後期から室町初期にかけての成立。これを引用しているということは、『曽我』を室町時代成立としても、まあウソではありません。

 しっかし、受験参考書レベルの常識ってヤツはけっこう危ないモンです。『徒然草』だって、受験参考書レベルだとほとんど鎌倉時代末期成立ってなってるけど、南北朝初期成立って説はかなり有力だし、『平家』なんかだって、鎌倉時代初期成立って書いてあること多いけど、流布本の成立って観点で言えば、もっともっと後って言わなきゃなりませんからねえ。

 まあ、受験参考書の常識に胡坐かいてちゃイカンなあ、と反省すると同時に、こういうことを講師に調べさせちゃうウチの子ってエライなぁとちょっと嬉しかったりして。~o~

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