掘り出されたアフリカの爆弾と語学談義
今日は夜だけ仕事の日。内弟子Yが引っ越してきて以来、続いていた「和室大粛清計画」(部屋の片付けとも言う)がいよいよ大詰めになり、今日は、最後に一つだけ残った段ボール箱が片付けられました。ほんの二月前まで雑誌や何やかやの入った山積みの段ボール箱で埋まっていた和室は、今や見る影もなくキレイサッパリしてます。
最後の秘境ともいうべき段ボール箱からは、もう忘れ去られていた大学院の学位証が出てきたりして、あわや全部捨てるところだったので、ちとあせりました。まあ、捨てちゃっても良かったんですけどね。~o~;;;
そんな段ボール箱の一番奥から、とんでもなく古いノートが出てきました。ワタシ自身も完全に忘却のかなただったのですが、表紙に"Satzuebungen"と書いてあるドイツ語作文のノートです。あわわ、こりゃ大学浪人中のノートですゼ。
実は、ワタシ、大学浪人中にドイツ語を勉強していました。別に余裕こいて趣味でやってたんではありません。受験科目がドイツ語だったんです。まー、これに関してはいろいろ事情があるんだけど、簡単に言えば、英語がカラッキシ出来なかったんで、現役での受験に失敗した後、英語を捨ててドイツ語受験に乗り換えたんです。
全く白紙の状態から始めたので、浪人中は、かなりマジメに勉強しました。だから、このノートもビッシリとドイツ語が書いてあります。な、なんてマジメな少年だったんだー。~o~;;;;
なんと、当時大好きだった筒井康隆の「アフリカの爆弾」の冒頭なんかドイツ語訳してます。すげー、今読むと、まるで意味ワカンネー。段ボール箱から掘り出した内弟子Yとともに、ただ呆れてしまいました。
そんな事情なので、ワタシは受験英語の洗礼というものを全く受けていません。だから、生徒さんに受験英語の用語で話されると、まるで意味が判りません。それで、志望校に受かっちゃったのは予備校屋としては心苦しい次第なのですが・・・。そういう話を内弟子Yにしたところ、内弟子Yも実は受験英語はまるで判らないんだそうです。
彼女は、ああ見えて(どう見えるんだか~o~;;)ビジネス英語の達人で、Toeicとやらはほぼ満点だし、ニュージーでは現地の人間にすっかり馴染んでジョークのやり取りをしてしまう人なのですが(まあ、ハッキリ言うと、普段日本語を話している時の135倍くらい、英会話している時の方が知性的に聞こえます)、受験英語の用語ってまるで判らないそうです。「SVOCとかって言うけど、Cって何のことなんでしょう」なんて言ってます。構文って全く理解出来ないそうです。
こういうの、ウチの学校の、ガチガチ構文主義の生徒さんに聞かせたら、何ていうんでしょう。まー、生徒さんの前ではちょっと話せませんネ。ワタシも内弟子Yもマジメな受験生にはトンでもなく悪しき見本なんでしょうねえ。~o~;;;;
| 固定リンク
« 秋のつれづれ、秋の味覚 | トップページ | 熟す秋 »
コメント