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2009年10月 2日 (金)

イヤな噂

 最近、赤本の間違え探しをしていて、時々、イヤになることがあります。赤本に対してではなく、一部の私立大学に対して。

 もうちょっと志を持った作問が出来ないモンかね~。

 この数年、単なる単語や文学史の暗記、たまたまの思い付きを問うだけの問題が多くなっています。こういう問題に対する対策も教えなければならないのかと思うと、ちょっとガッカリです。別に特に難しくしなくても良いから、ちゃんと読解系中心にしてほしいんですがねえ、国語の試験なんだから。

 おまけに、近年、学問的にアヤシイ内容の物もしはしば目に付きます。明らかに二つの学説があって、専門的にはどちらとも決めきれないようなことを、平気で選択肢にしたりしているのを見ると、いったいどういうヤツが作問しているのか、顔を見てみたくなります。下二段活用の「給ふ」が謙譲語か丁寧語か聞くなんて・・・・。

 実はそのことに関して、ちょっとイヤな噂を耳にしました。以前から、外注で入試問題を作る大学が増えているというのは聞いていました。ウチ以外の某大手予備校や某教育産業の業者さんなどが、委託を受けて大学に代わって入試問題を作っているというのは、今や、よく知られているところですが、その作問の際、現場で教えている講師はいくらなんでも使えないので、アルバイト的な人にやらせているっていうんですが・・・。

 アルバイト的な人と言っても、ピンキリでしょうから、一概には言えないけど、あんまり入試問題を作るのに相応しくないレベルの方も入っていそうな気がします。少なくとも、そんなふうに勘ぐりたくなる問題が目に付くんですよね~、近年。

 中堅私立には、少子化で受験生が集まりにくく、受験生が集まらないと受験料という経営の柱になる収入が入らず、経営を圧迫するという事情があるようです。そのため、受験機会を増やし、同じ学部でも様々なタイプの受験パターンを作って、出来るだけ受験料を集めようとします。その結果、自分の所の先生だけでは試験問題を作りきれないほど試験問題を作らねばならず、外部委託に頼らざるをえなくなるというのは、まあ、判らないではありません。

 しかし、だからって、外部作成の問題をノーチェックで出題するようなことをしていたら、大学の信用がなくなるのは明らかなんですがねえ。少なくとも、我々予備校屋は、そういう入試問題の大学は、生徒さんにオススメしませんゼ。

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