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2009年11月12日 (木)

美酒をめぐるカオス

 一昨日は、バタバタ仕事の後、吉祥寺のいつもの居酒屋「わらう月」で夕食を取りました。一杯目は宮城県山和酒造さんの「山和純米吟醸ひやおろし」。宮城県らしい若々しい爽やかさの中に辛味の刺激があって旨味が残ります。多分、所謂「辛口」が好みの人には高い評価を受けるのではないでしょうか。ワタシ個人もこういう「辛口」ならオッケー。

 二杯目に福島県曙酒造さんの「純米大吟醸 結」をいただいたのですが、二杯目をいただく前に、新入荷ということで「十四代 大吟醸 双虹」をちょっとだけ試飲させてもらいました。

 この季節、各酒造とも忘年会シーズン、ボーナスシーズンに備えて、大吟醸を出荷するのだそうです。まあ、「双虹」なんて、ボーナスでも入らなきゃ注文しないでしょうからねえ。定価でも1.8Lで10500円です。ネットでプレミアムのついたものを購入すれば、五万円以上するというシロモノ。もちろん、「わらう月」は定価で仕入れているのでしょうが、それにしても居酒屋値段では・・・。うーん、このご時世だと、年に一度の贅沢品ってことでしょうねへ。~o~;;

 試飲させてもらって言うのもナンですが、確かに美味いです。一切の雑味を感じさせず、甘い含み香がサラリと喉の奥へ消えて行きます。

 でも、その後で「結」を飲んでみて思ったのですが、この辺りの酒って、値段と味の関係は微妙ですねえ。「結」は、曙酒造が、蔵元さんの個人的なお友達「五ノ井酒店」にのみ出している限定品なので、ネットを調べても定価が判らないのですが、スペックから言えば、恐らく「双虹」の半値以下でしょう。でも、そんなに劣ってないと思うんですが・・・。

 雑味の無さキレイさという点では、明らかに「双虹」が上なんですが、「結」の人懐こい米の香りと甘味も捨てがたいし・・・、結局、好みの問題じゃないのかなぁ。

 だとすれば、余程、自分の好みにフィットしてしまった人以外は、無理に十四代を求める意味ってないんじゃないのかなぁ、と思います。ネットのプレミアム値段は論外だし、偉そうに抱き合わせ販売するのもなぁ・・・。

 そう言えば、昨夜行った「伊吹」さんには、十四代の抱き合わせ販売でトラぶっていた小売店さんの社長さんが謝罪に見えていました。そこでいただいた群馬県龍神酒造の「龍神 純米生」も、軽い甘味で美味しかったです。十四代に比べれば、抱き合わせにされかねないほど無名の酒ですけどね。

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