タイミングが悪かったのは
今日は昼過ぎから浅田真央ちゃんの映像ばかり見ています。二位という結果については残念でしたが、キム選手も真央ちゃんも最高の演技で、めったにない好勝負を演じてくれました。良いモノを見せてもらったということじゃないでしょうか。今日の勝負を見て、敗れた真央ちゃんを責めることの出来る人間は、地球上に一人もいないでしょう。
多分、二人の勝負のあやは滑走順にあったのではないかと思います。一昨日のショートプログラムは真央ちゃんがほぼ完璧に滑った直後がキム選手でした。事前に、キム選手の一番の敵は韓国国民五千万の過度の期待ではないかという報道がありました。多分、キム選手はショートプログラム前は国民の期待を意識してガチガチだったんじゃないでしょうか。普通の神経ならそうなるのは当然です。
ところが目の前でライバル真央ちゃんの完璧な演技を見せられて、彼女の負けん気に火がついてしまったのではないでしょうか。五千万の国民が脳裏から消えて、意識が真央ちゃん一人に占められた時に、彼女本来の集中力が蘇ったのではないかと思います。
一方、今日のフリーでは、キム選手の直後が真央ちゃんでした。ショートプログラムトップのキム選手と真央ちゃんの差は4.72。ところが先に滑ったキム選手が完璧な演技をしてしまいます。フリー得意の真央ちゃんですが、真央ちゃんのプログラムの基礎点とキム選手のプログラムの基礎点の差は2.85。つまり、二人がともに完璧な演技をすると、真央ちゃんは2.85しか差を詰められず、1.87負けてしまうことになります。
もちろん、技術点や演技点で加点があるので、基礎点だけで決まるわけではありませんが、ショートプログラムの4.72という点差は、キム選手が完璧な演技をしてしまった場合、真央ちゃんには勝ち目の薄い戦いになってしまう点差だったことは事実。つまり、彼女はフリー開始以前に、キム選手のミス待ちの戦いを強いられていたということでしょう。
演技中の彼女の心理は想像しようもありませんが、4.72と2.85という数字が後半の彼女の滑りに影響しなかったということはないでしょう。滑走順というタイミングの良し悪しが微妙に勝負の結末に影を落としていたということではないでしょうか。
ところで、この日最もタイミングが悪かったのは、真央ちゃんではありません。今日の朝刊に某大馬鹿都知事殿のこんなトンチンカンな談話が載せられています。
「銅メダルを取って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ。国家という重いものを背負わない人間が速く走れるわけがない。高く跳べるわけがない。いい成績を出せるわけがない」
この人、まさか、今日の真央ちゃんに対しても、同じことを言うでしょうか。そんなことしたら、確実に日本国民全員を敵に回すことになりますけど・・・。~o~;;
ここまで徹底してスポーツの楽しさ面白さを理解しない人間は、本当に可愛そうだと思いますが、こんなヤツがオリンピック招致に成功しなくて良かったと、心底思わずにはいられませんでした。
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