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2010年2月26日 (金)

タイミングが悪かったのは

 今日は昼過ぎから浅田真央ちゃんの映像ばかり見ています。二位という結果については残念でしたが、キム選手も真央ちゃんも最高の演技で、めったにない好勝負を演じてくれました。良いモノを見せてもらったということじゃないでしょうか。今日の勝負を見て、敗れた真央ちゃんを責めることの出来る人間は、地球上に一人もいないでしょう。

 多分、二人の勝負のあやは滑走順にあったのではないかと思います。一昨日のショートプログラムは真央ちゃんがほぼ完璧に滑った直後がキム選手でした。事前に、キム選手の一番の敵は韓国国民五千万の過度の期待ではないかという報道がありました。多分、キム選手はショートプログラム前は国民の期待を意識してガチガチだったんじゃないでしょうか。普通の神経ならそうなるのは当然です。

 ところが目の前でライバル真央ちゃんの完璧な演技を見せられて、彼女の負けん気に火がついてしまったのではないでしょうか。五千万の国民が脳裏から消えて、意識が真央ちゃん一人に占められた時に、彼女本来の集中力が蘇ったのではないかと思います。

 一方、今日のフリーでは、キム選手の直後が真央ちゃんでした。ショートプログラムトップのキム選手と真央ちゃんの差は4.72。ところが先に滑ったキム選手が完璧な演技をしてしまいます。フリー得意の真央ちゃんですが、真央ちゃんのプログラムの基礎点とキム選手のプログラムの基礎点の差は2.85。つまり、二人がともに完璧な演技をすると、真央ちゃんは2.85しか差を詰められず、1.87負けてしまうことになります。

 もちろん、技術点や演技点で加点があるので、基礎点だけで決まるわけではありませんが、ショートプログラムの4.72という点差は、キム選手が完璧な演技をしてしまった場合、真央ちゃんには勝ち目の薄い戦いになってしまう点差だったことは事実。つまり、彼女はフリー開始以前に、キム選手のミス待ちの戦いを強いられていたということでしょう。

 演技中の彼女の心理は想像しようもありませんが、4.72と2.85という数字が後半の彼女の滑りに影響しなかったということはないでしょう。滑走順というタイミングの良し悪しが微妙に勝負の結末に影を落としていたということではないでしょうか。

 ところで、この日最もタイミングが悪かったのは、真央ちゃんではありません。今日の朝刊に某大馬鹿都知事殿のこんなトンチンカンな談話が載せられています。

 「銅メダルを取って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ。国家という重いものを背負わない人間が速く走れるわけがない。高く跳べるわけがない。いい成績を出せるわけがない」

 この人、まさか、今日の真央ちゃんに対しても、同じことを言うでしょうか。そんなことしたら、確実に日本国民全員を敵に回すことになりますけど・・・。~o~;;

 ここまで徹底してスポーツの楽しさ面白さを理解しない人間は、本当に可愛そうだと思いますが、こんなヤツがオリンピック招致に成功しなくて良かったと、心底思わずにはいられませんでした。

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2010年2月24日 (水)

祭後の雑感

 日曜は八海山で新潟県連のテクニカルプライズ検定でした。ここのところ、毎年恒例になっているので、我々常連組は八海山テクニカル祭りと呼んで楽しみにしています。特に、ペンションYはこの四年ほど連続して宿泊客から合格者を出しているため、宿の人の入れ込みようも一通りではありません。もちろん、我々も入れ込んでます。だって、祭りは入れ込まないと楽しくないモンね。~o~

 当日の天候は晴れ。下地にやや硬いバーンがあり、その上に柔らかい新雪が薄く乗っているという、八海山らしからぬコンディションでした。チャンピオンコースなどは、その薄い新雪が踏み荒らされてコブが出来かかっていました。

 毎年、八海山で行われるプライズ検定では、不整地大回りをチャンピオンコースのコブ斜面で行います。コレは当たり前みたいだけど、そうでもありません。他の会場だとコブのないただピステンを掛けていない斜面を「不整地」と呼ぶ会場も多いんです。でも、ただちょっと荒れてる程度だと八海山じゃ「整地」なんですよね。そもそも、そんなトコでやったら祭りが盛り上がらないしね~。~o~;;

 ところが、今年は本来コブ斜面になるはずのチャンピオンコースに圧雪をかけることが多く、金曜までチャンピオンコースにはコブがありませんでした。どうなることかと思ったのですが、土曜に事前講習で受験者が滑った結果、コブが出来かかっていました。ただ、下地が硬いので、出来かけたコブは本来の八海山のコブではなく、硬いバーンの上に新雪の山が出来ている感じ。

 こういうコブは八海山にしては珍しいのですが、でも、不整地大回りのバーンとして考えると楽です。多少の凸凹はあるにしても、新雪の山なんて、蹴散らしちゃえば良いから。

 ところが、見かけのコブにだまされて、恐怖心を抱いてしまった受験生が多かったように思いました。たいしたコブじゃないんたから、普段より大胆に下に落ちてくる大回りをしちゃって良かったのに。ここで、恐怖心にかられて横へ引っ張るような大回りをしてしまった人は、合格点を取れていません。逆に、縦に攻めた人は普段より楽に得点をかせげたはず。

 実は、コブの大回りというのは、普通のコブでも、縦に攻めた方が安全なんです。横へ引っ張ると、どんどんスピードが付くし、凸凹にたくさんぶつかります。ところが、縦にせめてターンをつないでいくと、スピードのコントロールがしやすく、意外に凸凹に衝突しないモンなんです。

 でも、そういうのは、普段からやっていないと体が理解してくれません。いくら頭で理解しても、体が理解していないと、検定では実行できません。

 というわけで、普段からコブパラをやっている人とそうでない人で簡単に差がつきました。やっぱテクニカルを取るからには、コブパラぐらいやってほしいというのが八海山でテクニカル検定をやる時の検定員の気持ちじゃないんでしょうか。

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2010年2月23日 (火)

覗き見る日々

 PCの液晶がイカレました。液晶画面の隅をちょっとつまんだら、パリッと・・・。~o~;;

 今は、小型モバイルの狭苦しい窓から世間様を覗き見る日々です。肩凝ります。視野狭いです。ブログ更新する意欲が大幅にスポイルされます。あと数日の我慢なのですが、まあ、そういうわけで、今はただ我慢。

 ホントは、八海山テクの話など書きたいのですが、それはまた明日。

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2010年2月18日 (木)

情けないのは誰か

 まー、ワタシ的にはどーでも良いことなのですが、スノーボード国母選手のオリンピックが終わりました。彼は、競技終了後の談話で、全く悔いはないと言っていたらしいので、まー、かまわないんですが、しかし、なんだか情けないですね、全て。

 まず、例の腰パンを見て、煽り立てたマスコミと騒ぎ立てた人たち。情けないです。だって、映像を見たって、あんなの普通の若いヤツの格好じゃないですか。イマドキ高校生、あんなのたくさんいるでしょう。なんで、オリンピック選手だからって、あんなにヒステリックにバッシングしなけりゃならないのか。選手イジメて何が嬉しいんですかねえ。あんたたちのやったことは、中学生の「イジメ」と同じくらい幼稚ですゼ。

 日の丸つけてたら、腰パンしちゃいけないなんてのは、「オリンピックは楽しむだけじゃだめだ。楽しんでくるだけなら、オリンピックは自分の金で行け!」とのたまった大バカ者の某都知事と同じ知的レベルでしょう。スポーツは国民体育で、国威発揚のためだと思ってんじゃないですか。

 ちなみに、こんな輩が招致活動してたんだから、東京がオリンピック開けなかったのは当然でしょう。ワタシに言わせれば、「自分が名を残すためだけの招致活動なら、自分の金で招致活動しろ!」ってところです。

 閑話休題。Sportsとは、遊び戯れるのが原義で、競うことによって楽しむというモンでしょう。その最大の競技会であるオリンピックもまた、競うことによって楽しむモンじゃないんですかねえ。モチロン、楽しむというのは、競技者だけでなく、見ている人全ての話ですが。

 見ている人が楽しむために国別になってるんじゃないでしょうか。運動会は、赤組と白組に分かれてないと楽しくないってのと同じこと。国別になってないとのめり込んで応援できないモンね。

 スポーツの大会であるオリンピックにおいて、「国」は楽しむための手段のはずです。目的ではありません。選手が一生懸命やるのは当然だけど、それは、自分自身や応援してくれている人たちが楽しむためで、「お国のため」なんかじゃないでしょう。ましてや、お国のためにキチンとした服装をしろなんてのは、論外。

 まー、彼個人のファッションとしては、五輪ユニフォームは、もう少しクールに着こなせよと言いたいけど。~o~

 次に情けないのは、成績を残せなかった国母選手自身。あそこまで突っ張ってたんだったら、どうしてもメダル取って、非難したヤツらを見返してほしかった。まー、精一杯やって、鼻血まで出してたんだから、仕方ないかなぁ。でも、あの状況でもサラッと成績出すのが、本物のクールなプロってモンですぜ。彼のために敢えて厳しいことを言わせてもらいます。

 最後に、一番情けないのは、出場取りやめの申し出をしたという 某SAJという大バカ組織。あんたらが、マスコミから選手守らないでどうすんだっ!こーの、大バカもーんっつ!!

 今回、一番カッコよくて、面目を保ったのが、そのSAJの申し出をはねつけて国母出場に踏み切った橋本聖子日本選手団長だったのは皮肉でした。某SAJの申し出は、もしかして、橋本聖子団長を目立たせるためのヤラセだったんでしょうかねえ。~o~;;

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2010年2月16日 (火)

目指す人々目指す力

 昨日は珍しく自宅に落ち着いて、雑用をこなす日でした。ゆっくり朝食を取った後、男子モーグル決勝を生で見ました。競技の前のアナウンサーの説明を聞いてビックリ。遠藤尚選手が決勝に残ってる!

 遠藤尚選手は、我が友人にしてコブ師匠のモーグラータクヤの中学生時代からのライバルで親友。てことは、友達の友達は、つまりワタシの友達だー!!~o~

 ワタシ自身もタクヤの応援で行った三年前のリステルの大会でお見かけしてます。昔は、エアは上手いけど、ターンはイマイチという感じでした。いや、もちろん、A級トップクラスの中ではという話ですけどね。~o~;;

 昔は、お兄さんの夏樹君の方が上で尚ちゃんはお兄さんを目指してやっていたはず。それが、尚ちゃんが夏樹君を抜いた段階で夏樹君は夢を弟に託して引退。尚ちゃんは、一家と地元の期待を背負ってW杯やバンクーバーを目指していたのでした。

 その尚ちゃんがなんとオリンピックの決勝にいきなり残っちゃったとわっ。それだけで大興奮だな~~~~~。いよいよ尚ちゃんのスタート順です。

 ワクワクしながらTVに見入っていたのですが・・・、すっげー!!!なんちゅうスピード、なんちゅうターンだ。あんなに上手くなっちゃったのね。

 あれが速いだけであれば、そんなに驚きません。あのレベルのモーグラーは、一か八かで直線的に下りれば、信じられないくらい超速いんです。

 例えば、二年前のリステルの大会で優勝した時のタクヤのタイムは、その翌週同じリステルのコースで行われたW杯で優勝した時のデール・ベック・スミス(トリノ金、バンクーバー銀)のタイムより速いんです。でも、だからって、タクヤがデール・ベック・スミスに勝てるわけではありません。ターン点が全然違うので。~o~;;;

 まあ、でも、速いことは素晴らしいことで、タクヤはしばらくの間、「デール・ベック・スミスより速い男」と呼ばれていました。~o~

 閑話休題。ともかく、尚ちゃんのターンは素晴らしかったです。世界基準のターンです。さすがに世界一のターン技術を持つヤンネ=ラハテラコーチ仕込みです。

 ここでまた余談ですが、NHKのアナウンサーは尚ちゃんのことを「四年間ヤンネコーチに指導された」と繰り返していましたが、あれは間違い。ヤンネはナショナルチームの中でもトップクラスしか指導しません。尚ちゃんがナショの中で頭角を現したのはこの二年ほど。ヤンネに教わったのは、多分、一昨年くらいからでしょう。

 それはともかく、世界の七位はスゴイ。競技終了後の談話でも、「四年後のソチでは金メダルを目指します」なんて力強く宣言しちゃってました。常に上を目指してきた彼らしい談話だと思います。オリンピックは独特の難しさがあるけど、彼ならそれを乗り越えるかもしれません。

 でも、これからは、ウチのタクヤ君も尚ちゃんを目指して奮起してくれるはず。頑張れ、タクヤ!お前なら出来る!

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2010年2月14日 (日)

撤退・卒業・展開

 先週の八海山バッチテストの話です。

 合格者は一名だったのですが、その方、どうやら、準指でテクニカル持ちだったらしいです。なんでも、自分の小回り技術に自信が持てないので、何点出るか試したかったとのこと。

 でも、それならテクニカル再受験で試すべきだとワタシ的には思いますし、もっと言えば、テクニカルを持っているなら、クラウン検定にチャレンジしてほしいと思いました。自分より低いレベルの検定など受け直しても、普通の一級受験者に迷惑なだけで、あんまり意味がないような気がします。自分のプライドが最低限補償されるところで検定ゴッコをしているというか。まあ、こういう検定マニアのような方は時々いらっしゃるのですが・・・。

 先週の八海山一級検定に関しては、それだけです。テクニカル持ちの検定マニアの人だけが受かった一級検定。まあ、検定マニアの方には意味のある検定なのかもしれません。でも、一級は通過点に過ぎないと思っている内弟子Yとワタシには、あまりにも無意味でした。

 今まで、内弟子Yは八海山とかぐらでしか滑っていなかったので、出来れば八海山で一級を取ってほしかったのですが、仕方ありません。一級が通過点である以上、八海山の一級検定から撤退し、他へ行くにしくはありませんでした。

 というわけで、今週は中里スキー場に行っての検定でした。中里は何と言っても、小林平康先生のスクール。内弟子Yは、実は平康先生の隠れファンなモンで。~o~

 中里スキースクールの検定は、予想以上にハードでした。急斜面大回りに、とんでもない不整地急斜面を使ったりしたので。「これじゃまるでテクニカルの不整地大回りじゃないの」なんて声も見学者の中では聞こえました。

 んで、結果。五点余して合格でした~~。~o~ ~O~

 撮っていたビデオを見直してみても、完璧です。整地大回りと整地小回りなんて、そのまま車山の東京都技選に持っていっても通用するレベルだと思います。まー、ちょっと師匠バカ入ってますケド。~o~;;

 これで、一級受験の世界から内弟子Yは卒業です。これからは、一級所持が参加資格の競技会や様々なデモキャンプやテクニカル検定、あるいはレーシングなどいろんな世界が内弟子Yの前に広がっています。内弟子Yもワクワクしているようですし、ワタシもワクワクします。まあ、師匠としてはワクワクだけでは済まず、かなり危機感も感じちゃうんですけどね。来シーズンは、ワタシも頑張るぞーー。~o~

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2010年2月13日 (土)

仏に拾われた日

 父親の病状に心配がなくなったので、昨日から八海山に来ています。昨日の八海山は曇り時々雪。週の前半に暖かい雨が降ったそうで、積雪は少し減っていましたが、冷え込んでいるため、雪質はそれほど悪くありませんでした。

 内弟子Yは一級を再受験することになり、昨日は一日中小回りの練習でした。検定の時のビデオを検討した結果、いくつかのハッキリした欠点があぶりだされたので、そこを強制するための練習です。

 上手くいっている時はあまり出ないのですが、状況が悪くなると、右ターンで腰が外向して入り内膝が外足の動きを邪魔してしまうこと、その反対に左ターンは内向内倒しやすいため右外足のテールが軽くなってテールを振り出しやすいこと。まあ、よくある欠点で、ワタシも同じ癖があります。

 ワタシの場合、右ターンは意識的に内足の膝を割ることで強制しました。そこで内弟子Yにも右内膝を割るエクソサイズをさせ、右ターンはある程度改善されました。ところが、本人は、左ターンでのテール振り出しが気になるらしく、ビデオを見てはそればかり気にしています。そんなに一度には良くならないし、全部良くならなくても一級くらい取れると説明してあげるのですが、納得しません。

 「こんなんじゃ一級受かりませんよね、また落ちちゃいますよね」なんてかなり悲観的になって。落ち込んだ気分で滑ると、また余計に癖が出ます。悪循環。わー、こりゃマズイなあ。八海山SSも罪深いことをやってくれたモンだと恨めしくなっていた時でした。

 ちょうどゲレンデで講習をしていた八海山SSのベテランI先生に声を掛けられました。「○○さん、何を失敗したの?」

 「今年の滑りを見てると、テールを上手く動かせるようになったから、一級は大丈夫だと思ってたんだけどねえ。上手くなったよなあ」

 この一言で内弟子Yの顔色が一気に変わり、ニコニコしだしました。「うわー、I先生に初めて褒められちゃいました~」

 捨てる神あれば拾う神あり。普段はコワモテのI先生の顔が仏に見えて、思わず拝んじゃいました。これだから八海山の常連はやめられません。見てる人は見ててくれるんですねえ。~o~~O~

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2010年2月12日 (金)

四苦をめぐる三日

 火曜水曜は、仕事でした。仕事の合間に自宅のスキー雑誌を整理しました。つか、まー、捨てさせられたとゆーか。~o~;;

 昔のスキー雑誌を整理していると、時々とても興味深い記事を見つけることがあります。最初の二連覇の後、全日本技術選で勝てなくなった柏木さんが、自分の滑りを改造する話などは、今、ワタシもちょうど滑りを変えようとしているところなので、思わず読みふけってしまいました。ナルホド、ヨッチもオレと同じだなー、なんてちょっと勘違い野郎になっちゃったりして。~o~;;

 そんな中で、2004年頃の田和夫さんのエッセイに目を奪われてしまいました。田さんが前年に亡くなったグッギーの墓参りに行く話です。田さんは、語学に堪能な方で、旅行社を取り仕切りスキーのキャンプやオーストリアデモのマネジメントをして、グッギーとは家族付き合いの御友人だった方です。

 グッギーの墓参りの後、グッギーの奥さんと娘さんに会ったことを書いています。その娘さんのいたいけな態度に涙した田さんも、今はすでにこの世の人ではありません。

 水曜の仕事後、姉からメールをもらいました。連絡してみると、なんと父が救急車で搬送され緊急入院したとのこと。父もすでに87才です。何があってもおかしくないと覚悟しました。

 ところが、翌日、病院に見舞いに行ってみると、病院のベッドの父は元気でした。驚くほどによくしゃべります。なんだろ、この元気さわっ。

 実は、姉の娘がこの四月に出産します。生まれる子は父にとっては曾孫にあたります。「87になって、もう十分生き過ぎて、何時死んだって構わねえけど、四月までは生きていなきゃならないことになったからな」だそうです。~o~;;

 仏家では、人間の根源的な苦しみを「生老病死」の四苦と教えますが、この生老病死が身の回りに渦巻いた三日間でした。

 つーわけで、ブログ更新どころじゃなかったと。~o~;;;

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2010年2月 8日 (月)

聖者がUSAにやってきた!

 今日はスーパーボウルの日!

 ・・・だったのですが、八海山からの帰宅が遅くなり、生放送の時間に起きられず。昼間は、なるべくニュース等で結果を見ないようにして、夕食を取りながら夜の再放送で見ました。

 第一クォーター、セインツの選手は動きが悪く、コルツが一方的に10点リードします。うーん、やっぱウチは弱小チームだなー。つか、コルツはさすが三年前のチャンピオン。落ち着いて強いわー。

 と思っていたのですが、第二クォーター以降、徐々にウチも落ち着きを取り戻します。しかし、アメリカンフットボールは格闘技のようなところがあって、一旦モメンタムがつくと、それを逆転するのは難しく、何か流れを変えるプレーが欲しかったのですが、ペイトンヘッドコーチ、なかなかの勝負師でした。

 前半終了間際、コルツが時間を消費してこのまま前半を終わらせる消極策をとったのが一つの分岐点だったかもしれません。逆にセインツ側はそこから積極策を立て続けに打ち出します。4ダウンギャンブル、オンサイドキック、2ポイントコンバージョン、判定に対するビデオチャレンジ。

 特に、後半開始時のオンサイドキックなんて、「積極策」というより完全なギャンブルで、失敗していたら全米中の笑い者でした。しかし、それをやらねばならないほど、相手が強かったし、また、ギャンブルが成功しちゃうのは、流れがこちらにあったということでしょうか。

 立て続けに打った積極策が功を奏して、堂々、強豪チームを押し切りました。10点差をひっくり返した勝利は、スーパーボウル史上タイ記録の逆転劇だそうです。

 五年前のハリケーン被害からの街の復興と弱小チーム再建、SB出場という筋書きは、やはり、こういうことの好きなアメリカ人のハートを捕らえていたらしく、オバマ大統領をはじめとして、セインツを応援する雰囲気が、試合前から全米にあったと現地レポートは伝えています。しかも、こういう逆転ゲームですからねー。まさに、聖者がUSAの希望の星になったゲームでした。

 ワタシ的にも、こんなにのんびりと盛り上がってスーパーボウルを見たのは久しぶり。おまけにこんなゲームですから、ビールとスパークリングワインがガバガバと入ってしまひ・・・。~o~;;;;

 ブログ更新どころではなく寝入ってしまいました。つーわけで、朝になってからの更新です。~o~

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2010年2月 7日 (日)

今は

 今日、内弟子Yの一級検定が八海山でありました。それに関して、論評は、今、出来ません。ただ、現場を見、また撮ったビデオを見るかぎりにおいては、よくやった!と弟子を褒めてやりたいです。師匠としては。ワタシの教えをよく守って、本当によくやりました。そのことに関して、ワタシは内弟子Yを誇りに思います。あの状況で、あそこまで、ワタシの教えを守ってくれるとは・・・。まー、師匠バカですか。~o~;;

 ただ、今回も、結果は残念でした。いやー、あの滑りで一級落ちることが出来るというのは・・・、本当に、めったにない経験でしょうねえ。日本中探しても、本当にめったにいない「一級不合格者」だと思います。

 それに関しては、近日中にコメントできると思います。ただ、今回、唯一、合格点をもらえなかった整地小回りに関して、一言書いておきます。

 今回、内弟子Yがスタートした時、前方に、ボーダーがいました。内弟子Yはそのボーダーを避けるべく途中でリズムを変えてフォールラインを守りました。一級受験レベルの人間が、小回りに入った後、人を避けてリズムを変えるということは、どういうことなのか、検定員にもわかってもらっていると思っていてたのですが・・・。

 リズムを変えた後、内弟子Yの小回りにはテールを振る動きが見えます。でも、それは、ポーターを避けた影響なんですけどね。少なくとも、事前講習をした講師には、それは判っていたはずです。事前講習ではそんな滑りはしなかったはずなので。それがなぜ、判定に反映されなかったのか・・・。

 まー、今書けることは、これだけです。残念です。

 客観的に見て、こういう検定結果への不満は、正直言って大変みっともないと思います。それは判っています。しかし、今回は、ちょっと書かずにいられません。

 ワタシは、内弟子Yの今回の検定での滑りを大変誇りに思っています。師匠の身びいきと笑われようと、今回、本当に彼女は立派だったと言わざるをえません。それが検定という制度の中でどういう評価を受けようと。

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2010年2月 6日 (土)

ここは何処でしょー

 今日の八海山は雪。夜の間に3~40cmほどは積もりました。昼の間も断続的ではありますが、かなり降り続きました。おまけに風があって寒い!八海山とは思えませんでした。富良野を思い出しちゃいました。まあ、さすがに富良野に比べりゃ寒くはないんですが・・・。

 今日は内弟子Yがバッチテスト対策レッスンに入っているため、そのレッスンを見学がてら、一日中、前倉ゲレンデで滑りました。もっとも、レッスン見学なんてことがなくても、ロープウェイが混んでしまって、ちょっと上へ上がりにくかったんですけどね。なんでこんなに混むんでしょう。ここは、ホントに八海山なんでしょうか。うーむ。

 どうも先週今週と週末の八海山は、けっこう混んでいます。知らない人がたくさん来てます。まあ、知らない人が来ているくらいで混んでるってのも、ナンですが。~o~;;;

 午前中、上に上がった人たちも、午後には前倉へ下りて滑る人が多かったようです。なんでも、上は、ほとんど地吹雪状態。視界が悪くて寒くて、スキーどころじゃなかったとか。

 というわけで、午後の前倉ゲレンデは混みました。ここは石打かよ?! って突っ込みを入れたくなるくらい。芋洗い状態でレッスンしているので見ていてハラハラ。スキー場的にはお客さん多くてけっこうなことですが、なんか、八海山らしくないな~~~。~o~

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2010年2月 5日 (金)

「大雪」来たる

 「『大雪』はいずこ」などと言っていたら、来ました。~o~

 今朝は朝方から雪が降り、遅まきながら降り出したかと思っていたら、滑り出す頃にはとっくに止んでいました。今朝の前倉ゲレンデはピステンの跡がキレイに残る、素晴らしいコンディション。八海山にはあり得ないような滑り易いバーンでした。

 ところが、昼前頃から降りだした雪が昼食をとる頃には本降りに。内弟子Yは検定前の最後の滑り込みをしたかったらしいのですが、こんなに降っちゃ練習になんないぞー。

 午後一杯、ドカドカ降りでした。リフト一本前のさっき滑った自分のシュプールが埋まっちゃうほど。夕方、ペンションYに戻ってみたら、ペンション前駐車場で車の上の積雪が50cmほどでした。

 その後もドカドカと降り続き、今も降り続いています。さーて、明日はどうなることか。

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2010年2月 4日 (木)

「大雪」はいずこ

 昨日から八海山に入りました。昨日の八海山は曇り。午後から滑り出したのですが、気温が低いままだったので、硬く締まった雪に新雪がうっすら載った状態。内弟子Yの一級受験対策のため、検定が行われると思われる前倉ゲレンデを滑ったのですが、かなり快適でした。

 ここのところ、内弟子Yの一級受験対策に付き合って、比較的低速で丁寧に小回りや総滑をやっています。どうしたら上手く小回り出来るか、リズム変化出来るか、考えながら教えていると、内弟子Yの進歩はもちろんなのですが、なんだか、ワタシ自身も小回りやリズム変化が上手くなってしまったような。こういう練習を車山の前にしていればねえ・・・。~o~;;;;

 スキーウェザーのピンポイント予報では、今日の八海山スキー場は気温が低く、一日雪の予報でした。実際、今朝のうちは寒くて八海山とは思えないほど。明け方から降り出した雪は積雪10cmほどでしたが、中越とは思えないほど大変軽い粉雪で、キレイに圧雪がかかった林間コースは快適そのものでした。ここは、ホントに八海山なんだろーか、長野か北海道じゃねーの、温暖化どこ行っちゃったんでしょ、なんて言いながら滑ってました。今日の午前中は・・・。~o~;;

 ところが、昼頃から雪が止み、太陽が顔を出しました。アレレ、今日は一日中雪じゃなかったの?!

 それでも、午後の早い時間はかなり快適で、晴れて良かったネなどと言ってられたのですが、次第に気温が上がり・・・。気づいてみたら、なんだか、妙にエッジのもぐる滑りにくい軟雪になってるんですケド。~o~;;

 スキーウェザーでは、今日は一日雪で、特に夜は大雪になる予報だったのですが、午後10時現在ペンションの周りでは何も降っていません。うむむむ。「大雪」はどこに行ってしまったんでしょう。さてはて・・・。

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2010年2月 2日 (火)

白い屋根つらなる町

 昨日、今日と八王子へ帰ってノンビリしています。雑用こなして、デスクワークして、前から気になっていた近所の古風な銭湯に、昼間から内弟子Yと出かけたりして。

 それにしても、東京の銭湯というのは、高い。450円もします。シャンプー石鹸自前なのに。車山下の河童の湯は温泉で、しかも、シャンプー石鹸もあって、400円ですゼ。まー、東京の銭湯もなんとなく情緒というか雰囲気が面白かったので良かったのですが。

 昨日は一日雨だったのですが、夕食の頃から雨が白くなり始め、夜には本格的な降雪がありました。まるで新潟に降るような積もる雪です。

 今朝、起きてみると、町は真っ白。我がマンションから見晴らせる限りの屋根という屋根が雪化粧しています。どこまでも白い屋根が多摩の丘陵地帯へとつらなっています。こんな光景、初めて見るかもしれません。ちょっと感動。まー、この季節、八王子に降雪があっても、町にいないからね。~o~;;

 というわけで、夜のうちにデスクワークを終わらせ、明日は朝から再び越後の山です。今週の八海山はどうやら雪の予報。ちょっと期待できます。~o~

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