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2010年4月21日 (水)

ホットな酒ホットな問題

 最近、どうも身近に迫ってきたホットな問題があります。ちょっと前からチラついていたのですが、最近その問題に接する機会が特に多いような気がするんです。悩ましくて自分一人では解決しそうにないその問題とは・・・フレッシュな酒と熟成した酒、冷やした酒と燗をした酒はどっちが美味いのか???~o~

 なんだか、のーてんきな話ですが、日本酒の世界ではかなりホットな話題だと思います。蔵元さんたちも研究中のようですし。

 最近、古川修という人の『世界一旨い日本酒~熟成と燗で飲る本物の酒』という新書を読んでいるのですが、なかなか面白いです。この人、かなり思いいれたっぷりで熟成に耐える酒だけが本物だ、燗で飲む酒が最高だと訴えています。実際のところ、この人がこの本で紹介している蔵元さんの酒は、ワタシが飲んでも美味しいと思うので、おっしゃっていることは確かだと思うのですが・・・。

 でも、なんだか全面的にうなづくわけにもいかない気がします。例えば、この人は香りの高い吟醸酒の欠点として、「香りの高い酒は食事と合わない」「食事との相性が悪いことは、当然飲む量が少なくなるという結果を生む」と書いてますが、コレってどうなのか。

 確かに、あまりに香りの高い酒は食事と合わせにくいかもしれないけど、ワタシの経験から言わせてもらえば、多少香りが高くったって、吞み進めていけば気にならなくなるモンです。だって、酔ってしまうと嗅覚は一番先にニブくなるから。

 それに「飲む量が少なくなる」からって消費者にとってはマイナスにはならないでしょう。むしろ健康のためには、香りの高い酒を少量楽しむ方が理想的なはず。

 そもそも、この人、大学の先生らしいんですが、「私の研究室の大学生に(自分が熟成させた)日本酒を飲ませてみると全員そろつて、美味しい、これまでの日本酒のイメージが変わったと言う」なんて大威張りで書いてますが・・・、学生ってのは、教授の意に反するようなことは、絶対に口にしないモンですゼ、センセイ。~o~;;

 そんなことを考えている最中の昨日、ちょうどタイムリーな酒を飲んでしまいました。いつもの吉祥寺の居酒屋「わらう月」で、最初の一杯が愛知県長珍酒造さんの「長珍 純米60直汲み」。直汲みらしいシュワっとした微発砲に生らしいフレッシュな香り、酸度2.0のジワッとした酸と深い旨み。んーー良い酒です。

 んで二杯目が同じく長珍酒造の「長珍 純米吟醸 生生熟成」。BY15で七年間貯蔵したものだそうですが、穏やかな熟成香にまろやかな味わい。んーーー、コレも悪くない。

 同じ長珍さんの新酒と七年貯蔵酒だったのですが、どっちが美味いかと言えば・・・、どっちも美味いとしか言いようがありません。結局、ワタシにとっちゃあ、どっちも美味いんだよなー。~o~;;;;

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