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2010年4月29日 (木)

日本経済再生への提言

 一昨日、吉祥寺のいつもの居酒屋「わらう月」で、三重県元坂酒造さんの「酒屋八兵衛 山廃純米 無濾過 生原酒」をいただきました。こちらは、以前飲んだ「特別純米」と違って、かなり酸度もアミノ酸度も高く、それぞれ1.9と1.8もあります。これだけアミノ酸度が高いとかなり複雑な味わいがしますが、高い酸でうまくまとめている感じ。多分、ぬる燗くらいにした方が、酸が映えて良い感じになるのかもしれません。

 ネットで調べてみると、この元坂酒造さんは、県外にほとんど出荷せず、三重県内の消費量が生産量の98%なのだとか。これだけの酒を・・・もったいない。

 こういう蔵元さん、全国にいくらでもあるんでしょう。例えば、以前、このブログにも書いたことのある群馬県柴崎酒造さん。上原浩さんの『極上純米ガイド』に関東から六蔵だけ紹介された中の一つでありながら、まったく東京に興味を持たず、ほぼ99%地元の酒屋さんだけを相手に商売をしています。また、ワタシのお気に入りで栃木県渡邊酒造さんの「旭興」なども、ほとんど地元で消費されるらしく、首都圏ではほとんど見かけません。

 こういう蔵元さんがむやみに石高を増やすことは、必ずしも良いこととは思えませんが、もう少しだけ、無理にならない範囲で生産量と販路を広げてくれても良いのではないかと思います。

 ちょうど、高速道路料金の見直しが政治課題になっているようなので、前原国交相にお願いしたい。現在のバカ高い輸送コストが少しでも下がれば、こうしたまっとうな地場産業の東京進出を促進することになるはず。別にいきなり無料にしろとは言わないから、トラックの高速料金を少し下げてくれませんかねえ。

 今までのバカ高料金体系の見直しは、日本経済にとって再生のチャンスです。土日の乗用車だけを優遇しても、観光地を若干潤すくらいの効果しかありません。輸送コスト全体を減らせられれば、農業漁業や地方の製造業、あらゆる地場産業に恩恵をもたらすことになります。地方を活性化し、都市の物価を下げ、日本国民全体の幸福の増進につながります。

 モチロン、んでもって、ワタシも美味い酒が飲めてシアワセになります。あー、もう一度「船尾瀧」飲みてー!~o~

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