この季節、予備校の教室は、ちょっと空調の効かせ方で苦労します。それほど暑いわけでもなく、さりとて寒いわけでもないからです。暑くも寒くもなけりゃ空調をかけなきゃ良いのですが、それだと空気が澱んだり湿気が高くなったりして、つい冷房を掛けたりするのですが、寒がる子が出てきます。
こういう気候の場合、我々講師は、生徒さんより暑いと感じることが多いものです。我々は教壇の上にいるので、教室の上部に溜まった暑い空気に首を突っ込み、おまけに動き回っているからです。ところが、生徒さんたちは教室の低いところでジッとしています。だから、講師の方が暑がるんです。それで、講師はつい冷房を効かせたがります。今日も、講師の控え室で同僚の先生が、教室が暑いから温度下げてくれと訴えていました。
ワタシは、こういう時、あまり温度を下げません。風邪をひかせたらいけないと思うのと・・・、スキーヤーとしてエコロジーをちょっと考えちゃったりして。~o~;;
でも、ガンガン温度下げちゃった方が良いのかもと思わないでもありません。空調に気を使いすぎるのは、生徒さんをお客様扱いし過ぎるかなあ、と思うからです。ガンガン下げてしまえば、生徒眠れませんからねえ。でも、こんなことで生徒の不評を買うかもと思うと、つい気を使っちゃうんですよね~。~o~;;
それにちょっと関連する話なのですが、今日の高校生の授業後、一学期途中から受講するようになった子が予習の仕方を聞きに来ました。ホントのところワタシは予習なんて自分のやりたいようにやってくれたら良いと思っています。そもそもテキストには設問が付いてるんだから自分で考えろよと言いたくなります。でも、一応説明しちゃいました。こんなことで生徒さんの不評を買いたくないから・・・。
同僚の先生方を見ていると、こういう勉強法のことで熱心に指導する方多いです。中には、かなりユニークな勉強法を「正しい勉強法」として教えている人もいます。そんな時、勉強法なんかに、絶対的に正しい方法ってあるのかしらんとちと不思議に思ったりします。
でも、イマドキの生徒さんはそういう指導を求めているみたいなんですよね。
多分、今の生徒さんって子供の時から塾やなにかで、事細かに勉強法の指導なんかを受けているんじゃないかと思います。だから、自分で勉強法を工夫しようなんて思わないんじゃないかしらん。でも、それで良いんだろーか。
例えば、問題の解法や文章の読み方などでも、我々はずいぶん事細かにやり方を指導してしまいます。生徒さんがそれを求めるから。でも、こんなに事細かにシステマチックに解法の手順やら読解の手順やらを指導しなきゃいけないんだろうか。
多分、子供の時から塾やなにかでそういう指導を受けてるんだと思うんだけど、それって子供から自分で考える力を奪ってるんじゃなかろーか。
昔の小西先生の参考書など読むと、余計にその感を強くします。なにしろ、小西先生、「太っ腹文法」ですからね~。ああいう方が子供に自分で考えさせることになって、結果的に子供のためになるんじゃないかしらん。
我々は、子供をお客様扱いし過ぎて、子供の考える力をスポイルしてるんじゃなかろーか、などと思いつつ、今日も「なり」の識別法を事細かにシステマチックに説明しちゃったワタシなのでした。やっぱ、こんなことで生徒さんの不評を買いたくないから・・・。でも、なんだかな~。~o~;;;;;
最近のコメント