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2010年6月29日 (火)

満たされないことの幸せ

 一昨日は、横浜の居酒屋「坐久丸」さんで、栃木県井上清吉商店さんの杜氏さんを囲むお酒の会がありました。井上杜氏かなり元気のある明るい方です。お腹に元気が詰まってるって感じですか。~o~

 一杯目、「澤姫 大吟醸 真・地酒宣言」。抑え目ながら華やかな上立香があり、含むと口中奥の上顎に華やかな含み香と刺激がジワーッと広がり、わずかな苦味があって静かに消えていきます。甘垂れしないように苦味をわずかに残すタイミングで火入れしているのだとか。含み香の広がりに最初ついていけず、思わず咽てしまいました。コレはンマイです。

 二杯目、「澤姫 きもと純米」。サラッと入ってくるのですが、酸が強く、微妙に甘酸っぱ系かも。意識的に重くならないように設計してあるのだとか。お燗の方が真価を発揮する感じです。三杯目、「澤姫 山廃純米」。キレイでジワッとくる酸と旨味。コレはンマイ。ぬる燗がまた判りやすい美味さ。一番好みかも。四杯目、「澤姫 若人醸酒 特別本醸造」。サラッとしていて奥に軽い旨味。飲みやすい酒です。五杯目、「澤姫特別純米無濾過生原酒」。もうこの辺は、かなり酔ってますが、生らしく瑞々しい美味さ。

 最後はけっこうフラフラでした。それにしても、井上杜氏さん、エネルギッシュに語る覇気のある方でした。YK35の同じような酒ばかり入賞する全国新酒鑑評会に、地元の米・地元の酵母を使って挑み続けているのだとか。真・地酒宣言と名乗っているのもそういう意図なのだそうです。

 地元の米地元の酵母での金賞入賞は、おそらく今のシステムが続く限り永遠に満たされることのない願いです。杜氏さん本人も承知していることだと思います。しかし、挑み続けることに楽しみがあり、幸せがあります。

 でも、そういう挑戦をする蔵元さんは他にも広島県金光酒造さんなんかもいますし、こういう蔵元さんたちの挑戦が、鑑評会というシステム自体を動かしていく原動力になるかもしれません。

 さて、今日はW杯決勝トーナメントにアリジャパンが登場する日です。八年前の日韓W杯の時は、GL突破した時点で監督から目標達成、次戦はご褒美というような発言があり、イレブンもホッとして満足しきってたし、日本中が満腹感に浸ってしまいました。その結果が、あの妙な雰囲気の不完全燃焼の敗戦だったことはまだ記憶に新しいところ。

 今回のデンマーク戦終了後、一番驚いたのは、選手達が誰一人として満足していなかったことでした。まー、岡田さんは目標ベスト4と公言していたわけだから、意地でも満足とは言わないだろうし、本田君の優勝宣言は、まあアレはアレとして、中澤も長谷部も次を見据えた発言をしていたのは素晴らしいことです。

 スキーなんかでもそうですが、満足しちゃったら進歩は止まるし、そもそもそっから先、楽しくありません。まだまだ満たされていないアリジャパンは、それ自体幸せだし、また、そんなチームを国の代表として応援できることは、我々の幸せでもあるのかも。

 頑張れ、アリジャパン!まだまだ行けるぞっ!

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2010年6月26日 (土)

目の玉ひっくり返しても

 アリジャパン、やたーーーーーーーーーー!!!!!って、今更ですか。~o~;;;;;

 一昨日の夜は横浜で九時まで仕事の上、この日に限って質問が続き、帰宅は11時過ぎ。それでも12時過ぎにはベットに入り、3時半に目覚ましがなる前に起床。デンマーク戦終わってから再び寝て、7時半には起きて仕事に行き、昨日は一日仕事。帰ってきて夕食を取ったら、何も出来ずに寝ちゃいました。

 つーことで、ブログ更新なんて出来なかったと。~o~;;;

 今日になってデンマーク戦の録画を見直しました。やはり、何度見ても3-1で勝ちますねえ。~o~ ~O~

 でも、3-1というスコアほど実力差があったかというと疑問です。開始直後、デンマーク攻撃陣のポジションチェンジと早いパス回しに振り回されていた時間帯に、もし、失点していたら・・・、結果は逆になっていたかもしれません。

 しかし、そこを際どく踏みとどまり、素早く対応出来たのがこの日の一番の勝因でした。受身になることを恐れて攻撃的な4-2-3-1の布陣でスタートしたものを、わずか開始10分で今までの4-3-2-1に戻したのが岡田さんの素晴らしい判断。しかも、トップ下トマソンのダイアゴナルの動きにDFラインが翻弄されていると見るや、阿部をマンマーク気味に付けてこれを封じてしまうとは、この日の岡田采配は冴え渡ってました。

 加えて、この日のイレブンの落ち着きは目を見張るものがありました。遠藤のパスの緩急は絶妙で、取れそうで取れない緩いパスはデンマークディフェンスをあざ笑うようでした。松井のライン際のドリブルも微妙に時間稼ぎになって相手の焦りを誘ってたし。

 中澤、闘利王コンビは落ち着いた守備で194cmのFWベントナーに全く仕事させなかったし、引くべき時に素早く引いて守備ブロックを作るので、さしもの"ロケット"ロンメダールも何も出来ませんでした。後半36分にPKの一点と引き換えにトマソンが負傷してからは、デンマークには得点の匂いさえしなかったですもん。

 逃げ切り方も素晴らしかったです。松井、遠藤、本田、稲本の落ち着いたボールの持ち方、微妙な時間の稼ぎ方は、一年前にウズベキ相手に青息吐息で逃げ切った、あのナイーブなチームと同じチームとは思えません。まー、矢野君じゃなく稲本君を入れたのが良かったかもしれませんが・・・。~o~

 しかし、このチームに心配事がないわけではありません。例えば、大久保。この日も動き回って前線を活発化させたり、前半の松井の惜しいボレーシュートへのアシスト、三点目につながる本田へのパスなど、見事な活躍でしたが、悪い癖である意味のないラフプレーがこの日も出てしまいました。

 後半開始直後、DFライン裏に抜け出す際、競っていたSBヤコブセンの顔面を手の甲で叩いたプレーは、主審が見ていたら間違いなくイエロー。間違って肘が入っていたら、一発レッドもある危険なプレーでした。2-0で勝ってるチームの選手がやることじゃありません。もし、退場で流れが変わっちゃったりしたら・・・、フランス大会の時のベッカムぐらいバッシングされてますゼ、きっと。

 決勝トーナメントでは、この日主審を勤めた人の良い南アフリカ人なんて出てきません。それに、審判もGLのビデオを見て研究してくるから、もう、大久保はブラックリストに入ってるんじゃないでしょうか。

 もうちょっと大人になってくれよ、ヨシト。~o~;;;

 まー、でも、何はともあれ、今はメデタイです。マスコミ各社も大会前とは掌を返して、チームと岡田さんを大絶賛している模様。一部、夕刊紙なんて、ちょっとムカつくくらいの豹変ぶりです。でも、それも全て許せるくらい、今はただメデタイメデタイ。~o~

 ちなみに、タイトルは最近の内弟子Y語録。「鼻の穴に入れても痛くないほど可愛いデス」などと並ぶ大ヒットでした。でも、引っくり返すのは「テノヒラ」にしといた方が痛くないぞ、多分。~o~ ~O~

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2010年6月24日 (木)

受身にならない理由と受身になってしまう理由

 久々に仕事ネタです。一昨日、そろそろ来るだろうと思っていた授業アンケートが来ました。今年度は、ある程度アンケートに期待していたのですが・・・。昨年度前期よりも少しだけ数字が上がりました。

 まー、言わずもがなの言い訳をしておくと、別に、特に張り切ってるからではありません。内弟子Yとの同居以来、規則正しい生活を強いられている(なにしろYは大人としては異常なほどよく寝る)こともあって体調が良く、しかも、極端な小心者のYに早く仕事に行くよう追い出されるためワタシには珍しく遅刻がない・・・なんてことが影響しているのだと思います。

 それでもきっと、学校側にはYのおかげで特別に張り切ってるとか思われているんでしょうねーー。やだなー。~o~;;;;;;

 が、しかし、教科の平均にはわずかに足りませんでした。ウチの古文科の教科平均の数字は異常に高いのです。なにしろ三大カリスマ講師の方達が大人数のクラスを担当して平均を引っ張りあげてしまうので。

 でも、試しにカリスマA師と組んでいるクラスの数字を除いて計算してみたら・・・、教科平均にほぼ並ぶ数字になりました。うーーみゅ。

 このカリスマA師と組むクラスは、時々上手く行く時もあるのですが、たいてい授業運営に失敗します。一学期の初めに、どうしてもカリスマA師の存在を意識し過ぎて自然に授業に入れないんです。受身受身の発想になってしまうというか・・・。

 受身と言えば、この季節恒例の憂さ晴らし、某大手さんの解答速報を、またぞろ傾向と対策本の誤答例に使わせてもらいました。なにしろ、明らかな<尊敬>の助動詞「る」を<受身>に取るなどという基本的な誤りをしてくれちゃうんだもの。

 まー、ここは文脈から言っても<受身>になっては可笑しいところなのですが、文法的にも<受身>にはあまり取りたくないところです。古語「る」は、その末裔の現代語「れる」ほどには<受身>になりません。というか、<現代語>「れる」は極端に<受身>になりたがります。

 現代人は英語学習の影響で受身表現を多用しますが、古代人はそれほど受身表現を好むわけではありません。なにしろ、非情物を主語にした受身なんて明治以前には原則やらなかったってくらい。だから、古語「る」を解釈する時に<受身>で取りたくなったら、用心しなければなりません。もしかして、自分が現代人だから<受身>と取りたくなってるんじゃなかろうかと自分を疑わねばならないんです。

 それゆえ、古文に日常的に触れているプロは、<尊敬>の「る」を<受身>に取るなんて過ちはあまりしないと思うのですが、某大手さんの解答速報担当者さん、ずいぶん素人臭い間違え方をしてくれちゃったもんです。もしかして、本当に素人さんだったりして・・・。~o~;;

 古文の世界に親しみの薄い受験生諸君なら仕方ないかもしれないが・・・

 現代語にドップリ漬かってその感覚から抜け出せない受験生は「れ」をむやみに<受身>にとりたがるものだが・・・

 などとカマシてしまいましたぁ。あははは。見たら絶対怒るだろーなー。~o~ ~O~

 さて、今夜はついに運命のデンマーク戦です。引き分けでもGL突破という有利な状況とは言え、最初から引き分け狙いで受身になってしまうと、ダニッシュダイナマイトに点火することになりかねません。メンタルコントロールがとても難しい試合ですが、受身にならず、また攻撃的になり過ぎず、有利な立場を精神的余裕に変えて戦ってほしいものです。頑張れ!アリジャパン!!!

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2010年6月22日 (火)

予想と期待の外

 土曜のvsオランダの先発は予想外にvsカメルーンと一緒でしたが、結果は期待通りでした。まー、負けといて期待通りは変だけど、一点差負けは十分な結果です。これでデンマークに引き分けでもよくなりました。

 日曜は、一日仕事でしたが、夕方は、前から内弟子Yとの約束があったので立川に映画を見に行きました。内弟子Yにしては珍しく邦画の『告白』。予想外に面白かったです。かなり引き込まれてしまいました。映画としてよく出来てると思います。ただ、ラスト近くで少年が遺言をホームページにアップしちゃうのはどうだったか。あれじゃ誰か警察に通報してくれと言っているようなものでしょう。

 日曜は、もう一つ予想外だったのが白いキウイ達の活躍でした。なんと、イタリア相手に引き分けですとー。しかも、先制してしばらくは1-0。追いつかれたのもイタリアのお家芸、シミレーションのせいでした。

 それにしても、あんな明らかなシミを見破れないなんて、あのグアテマラ人の審判はどうなってるんでしょう。イタリア人なんだから、やりそうなことは判るでしょうに・・・。前回のドイツ大会決勝トーナメントで人の良いオージーDFがやられたのと同じ手です。かわいそうなキウイDF。カードを出されるべきは、イタリアの髭のMFですゼッ。

 でも、まあ、イタリアに奥の手まで使わせたのだから、キウイ達は予想外に健闘したと言えるでしよう。

 それにしても、今回のWカップは強豪国の期待外れが多いこと。まー、フランスはある意味期待以上だったけど。~o~;;;

 んで、もう一つ、期待以上だったのが、はせがわ酒店さんのWカップ企画の純米酒。すでに何本か試しています。今のところ、東洋美人、乾風、美丈夫あたりがかなり期待以上だったのですが、一番良かったのは山形県米鶴酒造さんの「米鶴かっぱ」でした。米鶴って美味くなりましたねえ。

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2010年6月19日 (土)

もしアリの王様なら

 なんだか、アリジャパンのフォーメーションに関する情報が乱れ飛んでいます。今朝の新聞によると、岡田さんが1トップをほのめかしたとか。岡田さん自身、この期に及んで決めきれないのか、あるいは煙幕を張っているのか。

 サカオタサイトなどでも、盛んに予想フォーメーションが書き込まれています。どうせ、あとちょっとで明らかになることなのですが、ここで、ワタシが監督ならという希望フォーメーションを、ぶち上げておきます。どうせ、その通りにはなるわけないけど。基本的なコンセプトは、昨日書いた通り。攻撃的に相手左サイドを突くってことと、第三戦に向けての体力温存。すると、こんなフォーメーションになります。

                    玉田

           岡崎      本田     中村俊

                稲本     今野

        駒野     闘利王    中澤   内田

                    川島

 なるべく、昨年九月のオランダ戦のイメージで前半を始めます。ということはハイプレスを掛けまくるということ。岡崎、玉田には前線で走り回ってもらいます。相手トップ下スナイデルには、稲本をマンマーク気味につけてとにかくスナイデルを止めます。オフェンス面では徹底して相手左サイド狙い、稲本今野のところでボール奪取できたら、右サイドへ玉田が流れてそこへロングフィード。それが出来なければ、一旦俊輔にボールを預け、相手ボランチのデ・ヨングが食いついてきたところで、オーバーラップしてきた内田を使います。

 後半、オランダがファンデルファールトに代えて左サイドにスピードスターのエリアを入れてきたら、内田を長友に交代して右サイドに蓋をします。また、後半三十分過ぎて2点差以上で負けていたら、岡崎を森本に代え、2トップにして勝負を掛けます。

 さーて、こんなゲームプランでどないでしよう。

 まー、あと数十分で現実の岡田さんのゲームプランは判明するのですが、でも、こういう予想とか希望フォーメーション&ゲームプランを考える楽しみがあるのも、第一戦でライオンを倒してくれたおかげなんですよねー。~o~

 

 うわー、もう発表されてる。第一戦と同じかよー。

 んでもって、0-1かよー。びみょー。

 よーし!デンマーク2-1カメルーン!しかも、デンマークDFケアーが出場停止!これで引き分けオッケーです。

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2010年6月18日 (金)

アリの理想と現実

 どーも、ちまたではアリジャパンに対する期待が高まっているようですが、我がアリ君達とオランダ風車軍を比較した時に、どうしてもアリの勝利という可能性は出てきません。ハッキリ言って、アリジャパンにとって考えられる限り最高の理想は1-1の引き分け。現実的な目標は1-2あるいは2-3の負けです。

 もちろん、引き分けられれば最高です。勝ち点4取っていれば、デンマーク戦は引き分けでもGL突破出来ます。第三戦を勝たねばならないのと引き分けでオッケーでは、楽さ加減が天と地です。

 しかし、オランダ相手に引き分けは容易なことではありません。負けは覚悟しとかなければなりません。しかし、負けるなら一点差、それも得点を入れての一点差で負けてほしいものです。

 オランダに負けた場合、カメルーンを破ることになるデンマークと勝ち点3で並びます。すると、得失点差の勝負になるのですが、デンマークはオランダに-2で負けてますから、日本が-1で負ければ、まだ日本が一点有利ということになります。

 もちろん、コレはデンマークがカメルーンを1-0で破った時の話で、ダニッシュダイナマイトが爆発して二点差で勝ってしまえば、日本が一点差負けなら得失点差が並ぶことになります。その場合、今度は総得点の争いになります。だから、日本はオランダ相手に一点差負けする場合も得点を入れて負けなければなりません。

 つまり、デンマーク2-0カメルーンだった場合、日本0-1オランダだと勝ち点、得失点差は並ぶけれど総得点で負けてしまうのです。従って、日本は負けるにしても1-2が必要。できれば2-3で負けたいのです。そうすれば、デンマーク戦は引き分けでも決勝トーナメント進出が決まります。

 ここ何日か漏れてくるアリジャパンの情報を聞く限り、岡田さんはどうやらその辺の計算をしているようです。カメルーン戦から先発メンバーを入れ替え、4-4-2のフォーメーションにして前からプレスを掛けに行く戦い方をするような話が伝わってきますが、それはつまり、オランダには守りに徹しても守りきれないので、同じ負けなら、こちらも得点を取って負けたいということでしょう。

 加えて、ボランチ阿部を稲本か今野に、松井を中村俊輔に代え、ボランチを一枚削ってFWの玉田を入れそうだという話ですが、これらのメンバー交代は、二つの意味が考えられます。

 一つは、前述のように負けても良いから攻撃的行こうということ。特に、右サイドを中村にするということは、右SBとの連携で相手左サイドを崩そうというのでしょう。オランダの数少ない欠点は、左SBファン・ブロンクホルストの攻めあがった背後だというのは、衆目の一致するところ。恐らく、右SBには体調さえ良ければ、内田君を使うのではないでしょうか。俊輔がタメを作り、オーバーラップした内田またはサイドに流れた玉田がクロスを上げ、中で本田が決める。そんな目論見じゃないでしょうか。

 そして、メンバー交代のもう一つの意味は、第三戦への体力の温存です。選手をなるべく交代させて体力を温存し、本当の勝負になるデンマーク戦で走り勝とうというのでしょう。デンマークは、選手の年齢層が高い上に故障者続出で選手層が薄いです。そこがアリジャパンの最大のアドバンテージのはず。

 ここに書いたような策が本当に実行され、それで見事GLを突破したら・・・、岡田監督の策士としての名声は一気に高まるでしょうねえ。判ってたって、なかなか出来る策じゃないですよ、きっと。 

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2010年6月16日 (水)

白いキウイが飛んだ日

 日本中がアリジャパンの勝利に酔いしれていた昨日、南アフリカ、ルステンブルグでは、密かに、一つの歴史的快挙が達成されました。

 昨日は昼間授業がなく、夜の授業も吉祥寺の一時間だけだったため、授業終了後、内弟子Yと待ち合わせて吉祥寺のスポーツバーへ行きました。スカパーでしか放映されない超人気薄カード、ニュージーランドvsスロバキアを観戦するためです。

 なにしろ、ニュージーランドは言わずと知れたラグビーの国。W杯予選だって、バーレーンとの大陸間プレーオフを奇跡のようなPKストップで切り抜けたというW杯では一番のアウトサイダー。NZ国内のアマチュアチームの選手もたくさん混ざっています。ラグビーのオールブラックスにちなんでオールホワイツと呼ばれる彼らの目標は、最初から勝ち点1。勝利なんて考えていません。

 それに対して、スロバキアは、チェコ、ポーランドを破って欧州予選を一位突破した国。チェコとの分離後、スロバキアとしては初出場ですが、セリエAナポリで活躍中のニュースター、MFハムシクを擁する今大会のダークホースです。こりゃ、最初から勝負になりませんゼ。

 ところが、ゲーム開始直後は、何故かニュージーランドペースでした。ニュージーランドは選手一人一人の運動量があり、コンパクトな陣形を保って組織的な守備をしています。攻撃に転ずるとシンプルなボール回しからゴール前に放り込んで長身FWで勝負というスタイル。スロバキア、かなり面食らっていました。

 でも、時間が経過してスロバキア側が慣れるに従って、化けの皮が剥がれていきます。一見、「組織的な守備」は、実は、異常なほどテクニックに弱く、ちょっとフェイントをかけたりワンツーを使えば簡単に密集を突破できます。攻撃はシンプル過ぎて、簡単にDFに読まれてしまいます。なにしろ、ポジションチェンジもオーバーラップもほとんどないんだもの。

 スカパーのアナウンサーにも、「現代サッカーとは思えません」「足でボール扱うのは苦手なんじゃないですか」「ラグビーサッカーです」などと揶揄される始末。ヤレヤレ。~o~;;;;;

 前半のうちにスロバキアペースとなり、NZには打つ手なし、という状況。後半開始直後にスロバキアFWピテクに一点決められ、その後もスロバキアペースで進みました。もはや、キウイ達に望みはないのか。スロバキアのテクニックに翻弄されながらも、DFは最後の一線で体を張って守っていますが、追加点は時間の問題かな。それになんと言っても、NZには有効な攻め手がありません。パワープレーさえマトモにさせてもらえないんだもの。

 そんな絶望的状況だったので、ワタシも内弟子Yもすっかり諦めてしまいました。ちょうどスポーツバーの貧しいツマミもなくなったし、この後、自宅へ帰ってポルトガルvsコートジボアールの大一番を見たいし、お腹減っちゃったからラーメンでも食べて帰るとしようか。

 後半35分でスポーツバーを出て、駅前でラーメン食べて帰りました。サッカーではどんなことでも起こるから最後の一瞬まで判らないとは言うけれど、このゲームばかりは、もう終わったに違いない、これほど実力差がハッキリしていてはどうにもなるまい、と思っていたら・・・。

 今朝、インターネットの画面を見て、眠い目が一遍で覚めました。「スロバキア、ニュージーランド引き分け」だとーーーー!!!~o~

 ロスタイムにニュージーランドの長身DFリードのヘッドが炸裂したらしいです。きっと乾坤一擲の捨て身のパワープレーだったのでしょう。でも、コレはオールホワイツにとって歴史的快挙です。ニュージーランド版マイアミの奇跡です。

 サッカーでは何が起こるか本当に判りません。もしかして、アリにだって、巨大風車を倒せるかも・・・。~o~

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2010年6月15日 (火)

アリの勝利~ライオンは寝ていたか

 アリジャパン(もう今回はこの名前で行くことに勝手に決定 ~o~)やってくれました!!

 サカオタサイトでは、今まで岡田監督をコキ下ろしてた人達が、カメルーンの出来が悪かっただけだと言い出しているようですが、本当にそうだったのでしょうか。

 確かに、カメルーンの先発メンバーにA・ソングが入っていなかったのは驚きでした。もともと、A・ソングは、叔父のR・ソングがメンバー落ちするなら自分もW杯に出ないとルグエン監督に向かってゴネたりして、内紛の元になっていた選手ではありましたが、しかし、ルグエンのチームでは中心選手であり要注意人物でした。岡田ジャパンのコートジボアール戦のフォーメーションはA・ソング対策だったという分析もあるくらい。そのA・ソングが出ないのは日本にとっては大きな朗報でした。

 そのためか、カメルーンの中盤は全く機能せず、しばしばエトーが中盤に下がってきたりしてましたが、中盤に下がったエトーは怖くないです。エトーがシュート一本だったってんですから、いかにカメルーンの攻撃が機能していなかったか判ります。

 しかし、日本が勝利したのはカメルーンの不出来のためだけではありません。まず、全員の運動量がゲームを通してあまり落ちませんでした。ゲーム後に長谷部も言ってたけど、高地順応が上手くいったってことでしょう。まさにアリが群がるようなディフェンスを見せてくれました。「妖精」キャンプが功を奏したってことかも。~o~

 加えて、岡田さんの戦略がハマったという点を見落とすわけにはいきません。岡田さんは、カメルーン戦直前に、「カメルーンの得点は左SBアスエコットのクロスから生まれる」と分析していましたが、そのアスエコットを抑えるため、右サイドに松井を起用したのが当たりました。

 松井は交代する69分までの間、右サイドを攻め続け、アスエコットにほとんど攻撃参加をさせませんでした。しかも、このアスエコットは守備に難があるらしく、日本チームは、松井がいる間に右サイドから、22分28分33分39分48分55分と六本もフリーでクロスを上げています。

 最初の22分のクロスは長谷部が上げたのですが、この時、本田は、ファーに向かって走り、相手GKを越えてくるボールを狙おうとしています。どうやら、これが39分の得点の複線になったのでしょう。

 39分のゴールは、本田が、右サイドで一旦ポスト役をした後ボールを中央の遠藤にもどし、遠藤から松井へと渡る間にゴール前を横切り、松井が切り返してタメを作っている一瞬の間にDFから消えてファーに現れ決めたものでした。

 本田、松井、遠藤の間にイメージの共有があったのでしょうが、その基盤にあったのは、カメルーンの左サイドを攻めるというチーム戦略に他なりません。岡田アリジャパンの分析と戦略の勝利と言えるでしょう。

 さて、このアリジャパン、オランダにはどう戦うのでしょう。出来れば、オランダ戦は、メンバー落として捨てゲームにしてほしいなぁ・・・。~o~;;;

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2010年6月14日 (月)

アリアリアリ

 週末は八海山のペンションYで、恒例のアスパラ祭りでした。土曜の夕方、八海山に入り、BBQの宴会。例によって常連の方たちの和気藹々宴会でしたが、今年は今年奥さんの出産でスキーを休んでいたT君もお子さん二人を連れて参加。たいへん賑やかでした。

 日曜は、アスパラ畑の農作業でした。今年は、なかなか気温が上がらず、アスパラの生育は遅れていたのですが、ここへ来て暑くなり、アスパラの生育とともに、畑の雑草が繁茂。ペンションYオーナーによると、アスパラ畑は除草剤が使えないため、雑草が繁茂して草取りが大変なんだそうで。アスパラ栽培を始めた頃には、「雑草に肥料やってるみたいだ」と言われていたとか。

 この日は入梅前の最後の快晴で天気も良く、農作業日和。午前中はひたすら、雑草取りでした。雑草の根を切るために鎌を土の中に入れると、蟻の巣を突いてしまったのか、むやみに蟻が出てきます。しばし、蟻と戯れてしまいました。

 そう言えば、サッカーWカップの岡田監督は日本代表を「ハエのように」と例えたそうですが、「ハエジャパン」じゃなく、「アリジャパン」にしたらどうかとサッカーマガジンに出ていました。今日は、これからカメルーン戦。アリとなってライオンに群がるってのも悪くないと思いました。頑張れ「アリジャパン」!ライオンを倒せーー!

<追記>

 アリジャパン、やたーーーーーーーーーーーーーーーーっつ!!!

 つわけで、オヤスミなさい。~o~

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2010年6月12日 (土)

期待以上の六月

 一昨日夜は、いつもの居酒屋「坐久丸」さんで夕食でした。一杯目何を飲もうか迷って、茨城県武勇酒造さんの「武勇 山廃 純米生 兵庫県特A地区山田錦」を選択。以前飲んだ「純米辛口」のような酒を想像していたのですが、はるかに上を行かれました。この酒、「山廃」とは書いてないのですが、「山廃造り」なのだそうで、坐久丸店主は「(山廃)」と言ってました。~o~

 しかし、飲んでみると、本当に「カッコ山廃」という感じで、山廃らしいひやりとした酸を感じるのですが、生らしい香りとかすかな甘さがあって、コクを感じさせながら喉で切れていくところは、なかなか霊妙。「純米辛口」の泥臭い感じに比べて、はるかにワタシ好みです。

 言われてみれば山廃って感じだけど、確かに山廃です。山廃の良さがとても出ていると思います。期待以上だったので、ついブログに書いておきたくなりました。

 期待以上と言えば、昨夜から始まったサッカーWカップ。開催国南アフリカには全く期待していなかったのですが、なかなかやりますね。オープニングゴールを南アフリカのMFチャバララが蹴り込んだ時には、ちょっと鳥肌モンでした。ゴール後のダンスは、多分、このWカップを語る時の名シーンの一つになるんでしょう。

 フランス、ドメネク監督のダメさ加減も期待以上だったかも。なんで、あそこでグルキュフを代えるねん!~o~;;;

 まー、これから一月はホント、楽しみです。我が日本代表が「期待以上」だったら、良いんですけどね。~o~

 そうそう、期待以上と言えば、ニュージーランドは期待以上の降雪があったらしく、この時期コロネットピークでなんと、雪崩があったそうです!もちろん被害は無かったし、たいした雪崩ではないらしいけど、それにしても、すげー。どーなってんでしょう。これからどうなるのか見守るのも六月のお楽しみデス。~o~

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2010年6月10日 (木)

姫君は何を知らずと詠うのか

 久々の古典ネタです。最近、ウチの高二生向け教材で気になっている和歌があります。『住吉物語』の住吉の姫君が、行方知れずとなって後、恋人の中将の夢に現れて詠む歌なのですが、

 

  わたつ海のそことも知らずわびぬれば すみよしとこそあまは言ひけれ

 

 中将の「おはしまし所、知らせさせ給へ」という問いに対する答えなので、従来、現在の自分の居所について、「其処」とも判らないと答えていると取り、こんな訳をつけてきました。

 

 「海の底とも、どことも知らぬ所で、住みわびている私のまわりで、漁師たちは住み良しと申しますが。」(岩波「新日本古典文学大系」稲賀敬二校注)

 

 「そこ」に「底」と「其処」、「すみよし」に「住み良し」と「住吉」が掛かっているととるわけです。しかし、この訳はどう考えても筋が通りません。

 

 まず、文法的に無理があります。「そことも知らず」を「どことも知らぬ所で」と訳すのは、活用形というものを全く無視していますし、「わびぬれば」を「住みわびている私のまわりで」などと訳せる道理がありません。ここは、どうしても、「どことも知らず困ってしまったところ」ぐらいに訳さねばならないところ。

 

 しかも、何故、「漁師たち(「あま」は「海人」と書いて「漁師」の意味を持つ語)が「住み良し」などと言い出すのか、全く筋が通りません。

 

 このため、ウチの教材についた訳にも、「ここまでの部分は言葉通りの訳を一応つけたものだが、実質的な意味はないので訳にとらわれなくてよい」などと言い訳が付いたりしています。

 

 しっかし、苦しい、つか、無茶苦茶な言い訳です。自分で訳しておいて、訳に実質的な意味がないなんて、そんな無責任な言い訳しちゃイカンでしょー。これじゃ、和歌というものは、きちんと訳したって理解できないワケの判らないものだから、勘で処理しなさいと生徒に勧めているようなものです。こんなこと言わなきゃならないなら、教材に使わなきゃ良いのに・・・。

 

 まー、でも、こんな言い訳をしたくなる気持ちはわかります。「新大系」の訳に従う限り、何を言ってるのか判らない歌ということになります。わけの判らないことを言って、ただ単に「住吉」という地名を織り込んだだけと取らざるをえなくなります。

 

 ワタシも授業をしなければならず、大変困りました。授業開始ギリギリまで悩んでなお明確な解釈を得ず、見切り発車で授業を始めたのですが・・・。窮すれば通ずとはよく言ったもので、困り果てて授業に臨んだはずなのに、ちゃんと授業中に説明を思いついてしまいました。偶然というかまぐれ当たりというか、行き当たりばったり結果オーライ。まー、ワタシの授業なんてこんなモンよ。~o~;;;

 

 姫君が現在の自分の居所について「そことも知らず」と答えていると取ってしまうからいけないんです。実はこの姫君は、継母にいじめられ、実母の乳母であった住吉の尼を頼って住吉へ下ったのですが、その経緯を答えたのだと解してしまえば、おのずから解釈は定まります。

 

 「海の底へ身を沈めるか、それともどこに居るべきなのか判らず困ってしまったところ、住吉が住み良いと、海人ならぬ尼が言ってくれたのでした」くらいで訳しておけば筋が通ります。

 

 つまり、現在の自分の居場所を「知らず」と言っているのではなく、自分のいるべき場所が判らなかったと解しておけば簡単な歌でした。この姫君は継子いじめにあって居所をなくして住吉に下った人なので、ごく自然な解釈だと思います。でも、コレってきっと新説ですよね~。~o~

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2010年6月 8日 (火)

妖精と王様と・・・逃避と

 いよいよ、サッカーWカップ南アフリカ大会が今週始まります。ここんとこ、新聞やTV等でも特集が目立つのですが、ワタシも当然Wカップモード。行き帰りの電車の中はサッカーマガジンやWカップ特集雑誌読んで勝敗予想に余念がありません。

 んで、結論から。今回の日本代表はベスト8まで行きます!~o~

 もちろん、コレはかなり希望的観測のオキラク予想です。ただ、根拠が全くないわけではありません。日本がグループEで対戦するのは、カメルーン、オランダ、デンマークですが、このうち、オランダには何がどうなっても勝てません。ですが、初戦カメルーンには勝てると思います。つか、思いたい。

 まず、カメルーンチーム、ここへ来てチーム内に不協和音が目立ちます。もともとFWエトー頼みのワンマンチームなんだけど、王様エトーと周囲の軋轢が漏れてきます。おまけに監督のルグエンは、カメルーン監督なのにフランス在住で、国内に信望がありません。加えて、チームの調子も最近、絶不調。5日にはセルビアとベオグラードで親善試合をしてボロ負けしたとか。

 加えて、大会に入る準備がなってません。14日の日本との試合はブルームフォンテーン、標高1400mの高地で行われるにも関わらず、5日にベオグラードで試合して、7日にカメルーン国内で壮行試合をやるってんだけど、高地対策全く考えてないのね。

 日本はスイスで合宿してたってんですが、ここは標高1800m。かつてワタシが滑りに行った「妖精」のスキー場のあるところです。南アフリカでのキャンプ地ジョージが海抜0m地帯なのはちょっと気になりますし、スイス合宿で高山病を発症しちゃった選手もいるやに聞いているので、コンディション的に安心は出来ませんが、まあ、カメルーンよりは良い準備をしていると考えたい。

 そこで、日本選手のコンディション調整が上手くいくという条件付きで、日本2-1カメルーンと予想。一方のオランダは初戦デンマークと慎重に戦って引き分け。

 第二戦の日本は、オランダと海抜0mのダーバンで戦いますが、初戦に勝っているのでメンバーを変更し、主力を温存して1-3くらいでボロ負けしときます。一方、デンマークはカメルーンとマジメに戦って1-0で勝利。

 第三戦のデンマーク戦は再び海抜1500mの高地。主力を温存した日本は、主力が三十路の上に、ずっとマジメに高地で戦って疲弊しているデンマークを運動量で圧倒。1-0で勝利!オランダはすでにやる気のないカメルーンを4-2で下し、GL一位通過。日本はE組二位でGL通過っ!!

 んで、トーナメント一回戦は、F組で油断して二位に甘んじたイタリアの足元をさらってF組一位となったパラグアイと対戦。ここは、まあ、PK戦かなんかでなんとか勝ってください。お願いしますよ。~o~;;;;

 次のトーナメント二回戦はH組一位でぶっちぎって来た優勝候補スペインと戦って華々しく散るんですが、ここまで来れば日本人誰でも納得の上上上上出来でしょー。~o~

 てなことを書いてるヒマがあったら、某東北大の傾向と対策本書かなきゃならないのですが、まー、毎度おなじみの逃避ってヤツですかね。~o~;;;;;

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2010年6月 7日 (月)

始まっているらしきオフ

 昨日は久々に完全なオフでした。内弟子Yとともに、車のディーラーに行って板のチューンナップショップに行って家具屋さんを覗いてきました。まー、暇つぶしに近い外出。

 その後、ネットを覗いて発見したのですが、NZクィーンズタウンではもう雪が降っている様子。いよいよ始まったんですねえ。

 コロネットピークスキー場のオープンというのは、土曜日に気づいていました。その時も早いなぁと思ったのですが、コロネットは一昨年から人工降雪機を増やしているので、寒くなりさえすればスキー場オープン出来ます。しかし、日曜に天然が降ったらしいんですよねえ。

 なんだかここ数年、NZは雪が戻ってきています。どうしちゃったんでしょう。ひと頃、小雪の年が続いていたのに。

 先週末から、七月のNZの話を旅行社としています。今年は、まー、こういう事情でもあり、本当はNZに行けないのではないかと思っていたのですが、内弟子Yから、「今年は是非NZに行って下さい」と言われてしまいました。お言葉に甘えて行こうと思っています。

 「是非行って下さい」の次に、「来年から行けなくなるから」って言葉が続くんですが・・・。~o~;;;;;

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2010年6月 6日 (日)

変わらないツモリ

 昨日もバリバリ仕事でした。今週の土曜は、某W大受験者のための特別授業です。

 横浜での仕事だったのですが、横浜でも「微妙に薄明かり」のような気がします。こんなに出来ちゃったら、来年、ウチの子たちは早慶にみんな受かっちゃって困るんじゃないかしらんってくらい。

 思うに、こんなに出来る子が多いのに、去年までと変わらないつもりで教材作ったり授業したりしてちゃイカンのかもしれません。少なくとも、この特別授業の教材はレベル的に合ってないかもネ。

 午前中、生徒さんがマジメなこともあって大変好調に授業し、午後も途中まで順調だったのですが、午後の最後の時間、なんだか、突然、何をしゃべってったのか何をしゃべってるのか判らなくなり、ちょっとボー然としてしまいました。明らかに頭のスタミナ切れです。まー、最近お疲れ気味なのに加え、久々の六時間連続授業で昼休みも短かったから・・・。

 年ですかねえ、本人は変わらないつもりだったのですが。ちとショック。

 それでも何とか授業を終わらせました。あまりに疲れたので、横浜そごうで自分への御褒美に佐賀県馬場酒造場さんの「芳薫 特別純米 中取り生」とはせがわ酒店さんプロデュースのWカップ特別企画「Wカップオフィシャルライセンスプロダクト 日本の酒」の中から三重県清水醸造さんの「作 純米酒」を購入。「芳薫」を飲んでみたのですが、んまい!

 ほのかに甘い上立香があって、含むと気持ちの良い酸の刺激があり、生らしい瑞々しさとキレイで軽い甘味。これにアジの南蛮漬けを合わせてみたのですが、なかなかグッド。田崎さんも、アジには、「純米酒でも特別純米酒のような爽やかさも感じられるふくらみのあるタイプ」と書いていますが、ピッタリかもしれません。

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2010年6月 3日 (木)

毎度おなじみ09-10総決算と跡目争いの始まり

 ここんとこ恒例のシーズン総決算。今年は夏のテキストも出来ちゃってるからちと余裕かな。

 09-10の11月~5月の滑走日数は84日でした。いやー、ゲキ減り。08-09シーズンと比べて28日、07-08と比べても14日減りました。一月まではそれほど例年と違わないのですが、二月三月が昨年と比較して十日ずつ少ないです。

 夏のNZは昨年よりも滑れそうですが、それでも年間で100日に届きません。年間100日滑らなかったなんて、1997年以来じゃないかな。

 つことは、1998年以来12年間100日以上滑ってるってことか・・・。まー、この間、やっと100日なんてことは一度もなく、120~150日くらい滑ってるから、12年間で1600日くらいは滑ってるんじゃないかしらん。~o~;;;

 今シーズン滑ったスキー場は、八海山が23日、かぐら13日、富良野7日、ニセコと車山と丸沼が6日、苗場が4日、軽井沢とアサマと富士見が3日、奥只見と八海山麓と中里と石打が2日、岩鞍と菅平が1日でした。このうち、国土のエリア券で滑ったのは八海山、かぐら、苗場の合計40日。うーーん、あんまり割が良くないかも。

 今シーズンの新購入品は、VolklのファットスキーMantolaとAtomicの男子選手用GSとパタゴニアのジャケットでした。

 Mantolaは、正月に八海山で使って大変調子良かったのですが、その後、新雪に恵まれず、結局使用は二日間だけ。でも、二日間の満足度は高かったので満足度★★★★★、オススメ度★★★★☆。AtomicGSは、レースと東京都技術選予選で20日使用。思っていたよりも使い易い板で、個人的なフィーリングは悪くないのですが、レースでも基礎でも結果を出せずに残念でした。来シーズンに期待ってことで、満足度★★★★、オススメ度★★★☆。

 パタゴニアのジャケットは、結構オシャレな感じは良かったのですが、使うに従って吸水性が良くなり、いまや、かなりイッちゃってます。有名なアウトドアメーカーの製品にしては、ちょっとどうかな~とは思うものの、まあ、使い勝手は悪くないので、満足度は★★★★。オススメ度は★★★☆。

 今シーズンは雪の多いシーズンだったにも関わらず、あまり滑れませんでした。実は、密かに「跡目争い」が勃発していて、滑れなかったんです。

 ワタシの「スキー馬鹿」の跡目は、当然、たった一人の弟子であるYが継ぐものと思っていたのですが、今シーズン、別の後継候補が現れてしまいました。何しろ、今年の二月には、身長がまだ5cmにも満たなかったはずなのに、内弟子Yと一緒に一級を取ってしまったほどの、「生まれながらの」スキー馬鹿、つか、まだ全然生まれてないか・・・。~o~;;;;;

 つーことで、もうご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、そういうわけです。~o~;;;;;;;;;;;;;;;

 今日の検診で、母子ともに大変順調、女の子らしいと言われたそうです。さて、ホントに後を継いでくれるかな~~~~。~o~

<追記>

 人間の記憶っていい加減なもので、100日越えが始まったのは97年だし、ザウスのなくなった03年は100ギリギリでした。13年間の滑走日数は、127、127、135、153、152、122、106、115、121、125、113、114、122で合計1632日、この間の平均雪上滑走日数は年125.5日でした。

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2010年6月 2日 (水)

調整する日々

 日曜にかぐら終わって、仕事の毎日なのですが、なかなか体調がもどりません。とにかく、先週末は滑りすぎたは~~。~o~;;

 月曜は横浜で仕事だったのですが、朝から全身気だるい感じでした。校舎の階段を上る足が重いです。とにかく太腿筋がハンパじゃなく疲れてます。普段、ワタシゃ、教室まではそれが例え五階だろうと六階だろうと、エレベーターを使わず階段を一段飛ばしで上ることにしています。もう慣れてしまったので、どうと言うこともないのですが、しかし、この日ばかりはマイッタ・・・。~o~;;;

 筋肉疲労は昨日あたりまで続きました。ようやく今日あたりは完全回復したのかな~。

 体の調整とともに昨日はマテリアルの調整でした。ブーツのインナーを出して乾燥させ、内弟子Yが来年から使うことになる大回り板のビンディング調整をしました。内弟子Yは、今期、F社のジュニア用GSを履いていたのですが、それでは回りすぎるため、来期は大回り用にワタシのお古のF社R=21GS180cmを履かせることにしたんです。

 コイツは、ワタシがレーシング中心に使って約70日使用。良い具合にヘタってるんで、女子大回り用としては適当なフレックスのはず。「黄色はやる気が出マス!」だそうで、大変気に入ってくれました。

 ビンディング位置を調整して、開放値を緩めました。今まで、ワタシゃ開放値10で履いていたのですが、内弟子Yは今までが7。それでも、体重と筋力のない女性としては強めの値なんだろうけど、なんせ、スピードと性格のアグレッシブさを考慮すると、7以下には出来なかったんで。

 でも、今度のこの大回り用はいくつにしたモンだろー。なにしろ、開放値6-17のFR17なんて強力なBinが付いちまってるから。まー、7でスタートして、様子を見て8に上げてみるってところなんでしょうか。

 ついで、と言ってはナンですが、マテリアル調整の合間に夏期講習の教材も作っちゃいました。今年は仕事がハヤイ!~o~

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