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2010年6月24日 (木)

受身にならない理由と受身になってしまう理由

 久々に仕事ネタです。一昨日、そろそろ来るだろうと思っていた授業アンケートが来ました。今年度は、ある程度アンケートに期待していたのですが・・・。昨年度前期よりも少しだけ数字が上がりました。

 まー、言わずもがなの言い訳をしておくと、別に、特に張り切ってるからではありません。内弟子Yとの同居以来、規則正しい生活を強いられている(なにしろYは大人としては異常なほどよく寝る)こともあって体調が良く、しかも、極端な小心者のYに早く仕事に行くよう追い出されるためワタシには珍しく遅刻がない・・・なんてことが影響しているのだと思います。

 それでもきっと、学校側にはYのおかげで特別に張り切ってるとか思われているんでしょうねーー。やだなー。~o~;;;;;;

 が、しかし、教科の平均にはわずかに足りませんでした。ウチの古文科の教科平均の数字は異常に高いのです。なにしろ三大カリスマ講師の方達が大人数のクラスを担当して平均を引っ張りあげてしまうので。

 でも、試しにカリスマA師と組んでいるクラスの数字を除いて計算してみたら・・・、教科平均にほぼ並ぶ数字になりました。うーーみゅ。

 このカリスマA師と組むクラスは、時々上手く行く時もあるのですが、たいてい授業運営に失敗します。一学期の初めに、どうしてもカリスマA師の存在を意識し過ぎて自然に授業に入れないんです。受身受身の発想になってしまうというか・・・。

 受身と言えば、この季節恒例の憂さ晴らし、某大手さんの解答速報を、またぞろ傾向と対策本の誤答例に使わせてもらいました。なにしろ、明らかな<尊敬>の助動詞「る」を<受身>に取るなどという基本的な誤りをしてくれちゃうんだもの。

 まー、ここは文脈から言っても<受身>になっては可笑しいところなのですが、文法的にも<受身>にはあまり取りたくないところです。古語「る」は、その末裔の現代語「れる」ほどには<受身>になりません。というか、<現代語>「れる」は極端に<受身>になりたがります。

 現代人は英語学習の影響で受身表現を多用しますが、古代人はそれほど受身表現を好むわけではありません。なにしろ、非情物を主語にした受身なんて明治以前には原則やらなかったってくらい。だから、古語「る」を解釈する時に<受身>で取りたくなったら、用心しなければなりません。もしかして、自分が現代人だから<受身>と取りたくなってるんじゃなかろうかと自分を疑わねばならないんです。

 それゆえ、古文に日常的に触れているプロは、<尊敬>の「る」を<受身>に取るなんて過ちはあまりしないと思うのですが、某大手さんの解答速報担当者さん、ずいぶん素人臭い間違え方をしてくれちゃったもんです。もしかして、本当に素人さんだったりして・・・。~o~;;

 古文の世界に親しみの薄い受験生諸君なら仕方ないかもしれないが・・・

 現代語にドップリ漬かってその感覚から抜け出せない受験生は「れ」をむやみに<受身>にとりたがるものだが・・・

 などとカマシてしまいましたぁ。あははは。見たら絶対怒るだろーなー。~o~ ~O~

 さて、今夜はついに運命のデンマーク戦です。引き分けでもGL突破という有利な状況とは言え、最初から引き分け狙いで受身になってしまうと、ダニッシュダイナマイトに点火することになりかねません。メンタルコントロールがとても難しい試合ですが、受身にならず、また攻撃的になり過ぎず、有利な立場を精神的余裕に変えて戦ってほしいものです。頑張れ!アリジャパン!!!

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コメント

一次リーグ突破おめでとう!
寝ていませんよね?
3点も取るなんて、意外とデンマーク弱かったですね!
放送が全て英語の為、解説内容が良く判らないのですが、本田の名前がやたら多かった。
1点目、FKから本田がボールを無回転にしてゴール左隅へ凄技。
2点目、FKから遠藤が直接シュート、右隅に絶妙にコントロールされたボールがゴールに吸い込まれた。この場合は遠藤を褒めるべき、それともデンマークのゴールキーパーが情けなかった?
後半、本田のトリッキーな足技で岡崎にパスして大きく開いたゴールに流し込み3点目、一気にファンに成ってしまいました。
次に戦うパラグアイはどんなチームですか?

投稿: taiji | 2010年6月25日 (金) 06時10分

 どもっ!やりましたねー。~o~
ワタシは、仕事があるのでゲームの時間だけ起きて、前後の時間は寝てました。~o~

 三点は出来すぎです。というか、デンマークは勝たねばならないゲームですから、最初から飛ばしていたので、ちょっとバテたかも。一点入るごとに彼らの気力が萎え動きが鈍っていくのが判りましたよね。
 
 もしかして、最初の15分で向こうが得点していたら、結果は逆になっていたかも。

 二点目は、相手GKが本田をケアしていた逆をついたのと、遠藤が上手かったのと両方でしょう。

 次戦の相手、パラグアイは強いです。グアラニー族の末裔なのでガッツがあります。勝負強さと根性の守備が売り物。でも、今の日本なら50:50の勝負でしょう。

投稿: Mumyo | 2010年6月25日 (金) 08時07分

この時期は古文より蹴球です。
16強に残りました。
大会前の連敗、監督の心にも無い進退伺い。勝つ期待より負けの予想が強かった。
阿弗利加の獅子を破ったあたりから幸運の女神が微笑み始めたようです。
韓国にも刺激された。
丁沫戦も3点と予想外の勝利。
次は巴拉圭戦。こうなると欲がでてきます。しかし、そうすると、予想は外れ、期待は裏切られるのか。
それでも、やはり期待する。

投稿: 侘助 | 2010年6月25日 (金) 11時34分

 うーん、なるほど。
デンマークって「丁抹」って書くんですね。PCでも変換できちゃうので驚きました。

 しかし、パラグアイはさすがに変換できませんでした。~o~

投稿: Mumyo | 2010年6月26日 (土) 19時03分

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