アリの勝利~ライオンは寝ていたか
アリジャパン(もう今回はこの名前で行くことに勝手に決定 ~o~)やってくれました!!
サカオタサイトでは、今まで岡田監督をコキ下ろしてた人達が、カメルーンの出来が悪かっただけだと言い出しているようですが、本当にそうだったのでしょうか。
確かに、カメルーンの先発メンバーにA・ソングが入っていなかったのは驚きでした。もともと、A・ソングは、叔父のR・ソングがメンバー落ちするなら自分もW杯に出ないとルグエン監督に向かってゴネたりして、内紛の元になっていた選手ではありましたが、しかし、ルグエンのチームでは中心選手であり要注意人物でした。岡田ジャパンのコートジボアール戦のフォーメーションはA・ソング対策だったという分析もあるくらい。そのA・ソングが出ないのは日本にとっては大きな朗報でした。
そのためか、カメルーンの中盤は全く機能せず、しばしばエトーが中盤に下がってきたりしてましたが、中盤に下がったエトーは怖くないです。エトーがシュート一本だったってんですから、いかにカメルーンの攻撃が機能していなかったか判ります。
しかし、日本が勝利したのはカメルーンの不出来のためだけではありません。まず、全員の運動量がゲームを通してあまり落ちませんでした。ゲーム後に長谷部も言ってたけど、高地順応が上手くいったってことでしょう。まさにアリが群がるようなディフェンスを見せてくれました。「妖精」キャンプが功を奏したってことかも。~o~
加えて、岡田さんの戦略がハマったという点を見落とすわけにはいきません。岡田さんは、カメルーン戦直前に、「カメルーンの得点は左SBアスエコットのクロスから生まれる」と分析していましたが、そのアスエコットを抑えるため、右サイドに松井を起用したのが当たりました。
松井は交代する69分までの間、右サイドを攻め続け、アスエコットにほとんど攻撃参加をさせませんでした。しかも、このアスエコットは守備に難があるらしく、日本チームは、松井がいる間に右サイドから、22分28分33分39分48分55分と六本もフリーでクロスを上げています。
最初の22分のクロスは長谷部が上げたのですが、この時、本田は、ファーに向かって走り、相手GKを越えてくるボールを狙おうとしています。どうやら、これが39分の得点の複線になったのでしょう。
39分のゴールは、本田が、右サイドで一旦ポスト役をした後ボールを中央の遠藤にもどし、遠藤から松井へと渡る間にゴール前を横切り、松井が切り返してタメを作っている一瞬の間にDFから消えてファーに現れ決めたものでした。
本田、松井、遠藤の間にイメージの共有があったのでしょうが、その基盤にあったのは、カメルーンの左サイドを攻めるというチーム戦略に他なりません。岡田アリジャパンの分析と戦略の勝利と言えるでしょう。
さて、このアリジャパン、オランダにはどう戦うのでしょう。出来れば、オランダ戦は、メンバー落として捨てゲームにしてほしいなぁ・・・。~o~;;;
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