今さらのショッキングな試乗
マウントハット二日目の今日は、昨日と打って変わって一日快晴でした。雪もハットにしてはそれほどアイスバーンにならず、滑りやすかったし。
ただ、ちょっとリフトが混みました。これは、あちこちの国のナショナルチームがトレーニングに来ているということもあってのことです。カナダ、スイス、ノルウェイが来ていた以外にも何か国かいたみたいです。おかげでオンビステバーンの山に向かって右サイドはセパレートされたポールトレーニングバーンになってしまい、午前中はちょっと滑りにくかったのですが、レーシングチームが昼前に撤収してしまうと、もー、滑り放題。ひたすら小回りの練習でした。ちと疲れました。
そんな中で、スキーキャンプで来ていた友人H谷さんから試乗用のHart Circuit9.2STを借りて、何本か滑らせてもらいました。感想を一言で言うと、「今さらだけどショック!」。
今回のマウントハットには、今シーズンの整地小回り板でもあり、来シーズン使用する予定でもあるのBlizzard Worldcup SLを持ち込んでいるのですが、9.2STの方が、BliのSLよりも使いやすいんです。
正確に言うと、今取り組んでいる谷回りを見せる小回りを急斜面でやろうとすると、9.2STが圧倒的にやりやすいんです。9.2STは谷回りでトップを噛ませてやれば、強い旋回力で板が体の下に回り込んでくれるので、暴走しません。逆に、BliのSLは、こちらが意識的に回さない限り、体の下までは回り込んでくれず、しばしば暴走になってしまいます。
考えてみれば、当たり前のことで、SL競技は早くゴールに到達することが目的なのですから、板は下へ下へと加速するように作ります。BliのSL板も必要以上に切れ上がることをせず、下へ落ちていきたがるように作ってあります。でも、それって基礎競技では暴走って言うんですよね。
その暴走したがる板に、もともと暴走癖のあるワタシが乗ってるんだから、こりゃ暴走して当たり前か。~o~;;;
ただし、一昨年までのワタシの滑りであれば、さほどこの欠点は表にでませんでした。一昨年までは谷回りを見せて丸い弧を描くなんてことは考えていなかったから。だから、三年前の試乗会でこのSL板にほれ込んだのは、間違えではなかったはずなんです。でも、今取り組んでいる滑りには、こういう本格的SL板は合わないのかなぁ。
確かに、SLレースでも理想的には谷回りを作って丸い弧を描くターンの方が速いはずなんだけど、実際のレースでは理想的なターンが出来る旗門は少なく、レースでは谷回りなんてことより速いことがひたすら優先されます。早い話が谷回り無しでスウィングさせちゃっても旗門に入れりゃ良いわけです。
そういう速いことが目的の板と、谷回りを見せて丸い弧を描くために設計された基礎小回り板では、谷回りを見せる基礎風の滑りをした時に扱いやすさの違いが出て当然なんでしょうねえ。うーーん、こりゃ予約してあるBli SLRに期待するしかないかなぁ。
<付記>
ホテルの無線LAN不調のため、昨夜書いた記事をアップできませんでした。アップは25日ですが、書いたのは24日なので日付は24日にしておきます。
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