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2010年9月13日 (月)

筑波嶺のみねより落つる

 昨日、一昨日と内弟子Yの実家の茨城に行っていました。こういう馴染みの少ない土地へ行くと、必ず目につくのが酒屋。「地酒」という看板に誘われて、つい、入ってしまったのですが、なかなか面白いです。

 やはり地元の蔵元さんということで、来福酒造がメインなのですが、見たことのない蔵元さんの酒も置いています。そんな酒の一つ、「男女川」に心惹かれ購入してきました。

 『百人一首』にも入っている陽成院の、

  筑波嶺のみねより落つる男女川(みなのかは)恋ぞつもりて淵となりぬる

 による名前です。

 稲葉酒造場という大変小さな蔵元さんで、女性の杜氏さんなんだそうです。「男女川 特別純米 無濾過生」は、非常にキレイな品の良い酒です。含むと、ジワリと軽い甘味と米の良い香りが湧いて、微かなニガ味とともに切れていきます。まあ、兵庫県産山田錦を50%に研いているわけですから、当然と言えばそれまでですが、んまい!

 しかし、女性の杜氏さんだと、どうしてこう品の良い酒になるんでしょうか。酵母は男女の区別をしないはずなのにね。

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