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2010年11月10日 (水)

第二のという終焉

 恒例、真夜中の育児日記。いくらなんでもそろそろ、育児以外のことも書きたいです。~o~;;

 火曜は、昼間授業のない日でした。ほぼ一日、ウチの雑用と娘(仮称ケミ)の相手。ほんの少しデスクワーク。平和な日でした。

 最近、内弟子Yとケミを連れて、ウチの回りを散歩したりします。散歩に出ると、ケミは何故かよく寝ます。ほとんどウチのドアを出た次の瞬間に目を閉じて眠ってしまいます。まるで、外で目を開けているのは恥ずかしいと言わんばかり。家の中でどんなに泣いていても、外へ出た瞬間に静かになります。不思議。

 夜は、吉祥寺で授業。その後、いつもの居酒屋「わらう月」で夕食でした。まず一杯目は山形県亀の井酒造さんの「くどき上手 穀つぶし 純米大吟醸 出羽燦々22%」。「わらう月」のいつもの女性店員さんが意味ありげに「是非、飲んでみてください」と勧めるので、何かあるのかなとは思いましたが・・・。

 実は、22%と聞いて他の酒造の28%精米の大吟醸を思い出し、イヤな気がしてたんです。28%精米はハッキリ言って研き過ぎでキレイになり過ぎ、あまり美味しいという気がしなかったので。

 ところが、この22%はキレイなだけでなく、美味いです。まあ、上立香が良いのはある意味当然として、含んでみて、キレイな中にもちゃんと米の旨味甘味が残っていて、こいつぁイケます。これで定価で買うと、一升五千円を切るんだからそりゃお買い得ってモンです。香りを楽しむ大吟醸が好きな人なら、間違いなくハマります。

 それにしても22%精米とはたいしたモンです。茨城県来福酒造さんに8%精米という超高精白がある今となっては、日本一の・・・とは言えませんが、ここまで精米するのは大変な技術だと思われます。

 二杯目は、佐賀県福千代酒造さんの「鍋島 三十六萬石 愛山純米」。鍋島という今注目の蔵の、愛山という今流行りの酒造好適米を使用した純米酒。実は今、入手困難なのだそうです。

 ちょっと前まで鍋島はそんなに入手出来ない酒ではありませんでした。ところが、今は卸の酒屋さんからなかなか出してもらえず、やっと一本仕入れることが出来た、という酒になってしまったとか。「第二の十四代」なのだそうです。

 確かに美味いです。65%精米なのに、非常にキレイに入ってきて、含み香は酢酸イソアミル由来のバナナ香が香り、フルーティな酸と辛口と言って良いキレ。独特の美味さがあります。

 なるほど美味いのは認めますが、これが入手困難でプレミアがつくとなれば話は別。「第二の十四代」と呼ばれるということは、ワタシの飲む酒としては終わってしまったのかもしれません。

 どうしてこうお酒の人気って集中してしまうのか、もっといろんな酒を楽しめば良いのに。こういう言い方はちょっとナンですが、日本人って、八海山が良いとなると猫も杓子も八海山、十四代が美味いとなると右も左も十四代。全員右向け右で同じ方向を向きたがります。んで、今度は鍋島の番ですか。

 あーあ、なんとかならないモンかなあ、このエンカ的国民性。

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