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2011年1月26日 (水)

クラシック&ディープ八王子の牙城

 昨日は午後から仕事。午前中、時間があったので、仕事前に八王子のクラシック&ディープの牙城を攻略に行きました。~o~

 八王子は古い宿場町なので、その中心であった甲州街道周辺には、何気に古い商店が並んでいます。たとえば、この間の人形屋「三ツ木屋」さんは創業百年以上になるそうですが、「創業明治13年 坂本本店」なんて看板の店が、実は町の肉屋さんだったりします。それもかなり庶民的な値段の肉屋さん。でも、19世紀からあるんですゼ。

 「三ツ木屋」さんの向いにある、某ニューミュージックの女王様の実家「呉服のデパート 荒井」なんかも古そうですし、その近くには創業慶長年間という鰹節屋があったりします。そういう古い店が、変に格式ばらずに地元に密着した庶民的な商売をしていたりする町なんです、八王子は。

 だから、例えば、「呉服のデパート 荒井」の並びにある和菓子と喫茶の店「いせや」さんなんて、普通のドラ焼きが、なんと70円。イマドキの値段ではありません。ここだけ高度成長期以前なんじゃないかと思うほど。そんなクラシック&ディープな八王子の店の中でも、我々が注目していたのが、甲州街道沿いの喫茶店「こいそ」です。

 なにしろ、昨日今日八王子市民になった者を寄せ付けないオーラが出てます。店の開店時間、開店日も判らないし、暗くて古めかしい店内。ガラスケースのスパゲティやカレーの見本はすっすかり煤けてセピア色。イマドキ東京の店とは思えません。

 そんなクラシック&ディープ八王子の牙城ともいうべき店に、とうとう意を決して昨日入ってみました。ランチを食べるために。しかも、娘(仮称ケミ)を連れて。~o~

 お店の自動ドアの前に立って、ケミを背負った内弟子Yとともに中を覗き込んだところ、いきなり、おばさんが店の奥からダッシュしてきました。何事かと思ったら、おばさん、自動ドア脇のスウィッチを入れてドアを開けてくれました。どうやら、自動ドアが壊れていて手動になっているらしひ・・・。~o~;;;;

 お店の内装は、期待通り、昭和の香りです。うわー、ここだけ半世紀前かよーって感じ。 

 お店には常連客らしい女性がお一人、ランチのハンバーグ定食を食べていました。その隣のテーブルに座ったところ、さっきのおばさんが、「すみません、揚げ物は終わっちゃったんですよ」と言いに来ました。まだ12時半、お店は小一時間ほど前に開店したばかりのはず。揚げ物、何人分用意してあったんでしょう。~o~;;;

 仕方なく、ハンバーグ定食と焼肉定食を注文。さーて、どんな代物が出てくるかとドキドキだったのですが、意外や意外、非常にマトモでした。しかも、これだけマトモなハンバーグ定食が500円ですとぉー。コレ、700円でもニッコリだし、1000円でも文句は言いませんゼ。まあ、1200円だったら怒るだろうけど・・・。

 恐るべし、クラシック&ディープ八王子の牙城「こいそ」。「いせや」や「坂本本店」以上にタイムスリップ感を味あわせてくれました。しかも、安い美味い面白い!~o~

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