潮騒の宿からのながめⅡ~世の中の見え方
昨夜、父の本通夜があり、先日の潮騒の宿「Mの浜」に再びおじゃましました。本当にここはかなり良い民宿です。静かな浜を見下ろす眺望も素晴らしいし、朝食だってのにおかずの品数豊富で一つ一つの質が高いですし、女将さんも良い人だし、思いがけないことから、定宿候補を一つ見つけてしまいました。まあ、ワタシゃ海辺に来ることなんてあんまりないんですけどネ。~o~;;;
この部屋の窓からの眺めは、先日書いた通り、絶景なのですが、部屋によってかなり眺望は異なります。小さな宿だけに、そこが多分この宿の最大の欠点でしょうね。波の寄せる砂浜を見下ろせる部屋と、ほとんど何も見えない部屋があるようで・・・。~o~;;
ながめと言えば、この四、五日前から、うちの娘(仮称ケミ)はお座りが出来るようになりました。最初は、八海山ペンションY常連のお子さん(生後九か月ほど)と一緒にいるうちに、その子の真似をしただけらしく、座らせてもすぐにコテンと倒れてしまったのですが、昨日あたりは、かなり安定して座れるようになりました。
座れるようになってみると、横に見えてた世界が縦に見えるってことで、世の中が今までとは全く違ってみえるらしく、今は、座らせるたびに興味深そうにまわりを眺め回しています。これから、ずっと、この子はこの見方で世の中を眺めていくんでしょうねえ。
さて、ケミの見方が変わったというだけでなく、世の中の眺めの方もこの数日、何だか今までと違うかもしれません。今日は父の葬儀があったのですが、葬儀の前に一言。「このたびの東日本大震災の被害者の方のために参列者一同黙祷を捧げましょう」だそうです。
いやまあ、黙祷すること自体は反対する理由ないんですけど、何も父の葬儀の前にやらなくても・・・。
と思っていたら、今や、世の中、こういうのばかりです。ちょっと駅から自宅のマンションまで歩くだけで、あらゆるお店に、「この度の東日本大震災の被災者の皆様にお見舞いを申し上げます」の張り紙が貼ってあります。夕刊を見ると、芸能欄文化欄のコラムは判で押したように、「この度の大災害で被災された皆様にお見舞い申し上げます」で始まってるし、揚句、夕刊に載っている映画の広告全てに、「この度の・・・・」。~o~;;
いや、別に、自発的にお見舞いを申し上げているんだったら良いのですが、何だか、世の中全体が、それを言わなきゃ不謹慎、非常識って空気になってませんかねえ。災害を受けた方のために祈るのもお見舞いの気持ちを持つのも良いことだと思いますが、みんな一斉にお見舞い申し上げるのって変じゃないですか。ましてや、他人がそれをしないからと言って、不謹慎だご時世に合わないなどと怒り出すというのに至っては・・・。
良くも悪くも、こういうのが日本的ってことなんでしょうか。
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