すべては元に
一昨日、一学期の授業が開講しました。再び、仕事の日々の始まりです。内弟子Yもワタシも、果たして元の生活にもどれるのかしらと心配していたのですが、意外に簡単に元の生活してます。
一昨日は、昼、あざみ野、夜、移動して横浜での授業でした。一学期の開講日は、久々の授業でこちらもちょっとドキドキなのですが、まあ、普通にいつもの「買ってはいけない」話。夜の横浜の高校生の授業も、まあ、およそ例年通り。
んで、いつもの通りに、坐久丸さんへ。いつも通り坐久丸さんはマニアック。最初に「会津娘」を頼んだのですが、「会津娘」飛ぶように売れてしまって、すでに売り切れだそうです。やはり、被災地の酒ってことですかねえ。代わりと言ってはナンですが、一杯目は岡山県田中酒造場さんの「宙狐 純米生原酒 山田錦」。うーーん、んまい。こんな酒がまだあったのか。
糖度が低く、いわゆる辛口なのですが、輪郭のくっきりした際やかな味わい。もしかして山廃なのかなぁと思わせる爽やかな酸です。
二杯目は栃木県渡辺酒造さんの「旭興 生酛純米 とちぎ酒14 九割五分磨き」。以前、オドロキの美味さだった玄米仕込みを、渡辺さんが「糠クサい」と嫌って、改良したものだそうです。うーーん、こいつぁ、確かに美味い。香ばしい含み香はそのままに、玄米仕込みよりも洗練されスッキリした中に個性的な旨味。最初、冷や、二杯目燗にもしてもらって飲んじゃいました。燗も美味いけど、この酒の個性は、冷やの方が際立つような気もします。
昨日は、昼、町田、夜、八王子でした。ここでも、相変わらず、「買ってはいけない」話でした。昨年、某有名講師Aに教わっていたという子に、「A先生、どこが間違ってるんですか」などと聞かれてしまいました。仕方なく、説明いろいろ。いろいろ説明していると、改めていい加減な人だなぁとの認識を新たにしてしまいます。生徒さんも納得しくれた様子でした。
某京○書房の『新修古典文法』についても、各クラスで注意をうながしているのですが、どうも、ひところに比べて、この本を使っている高校は減少しているように感じられます。少なくとも、いわゆる進学校では使わなくなっているような気がします。高校の先生方もこの本の実態に気づいたってことでしょうか。元のマトモな文法書にもどったってことでしょうかね。
そんな中、ワタシの母校である神奈川の県立校は、まだ使っているらしひ・・・。~o~;;;
いろいろな物が元にもどっている春ですが、今朝、ワタシのマイミクである元教え子のブログを見たところ、福島県富岡町の桜並木のYoutube映像を紹介していました。原発から10km圏内です。あまりに静かで美しく、あまりにショッキングな映像。言葉もありません。その子の出身地だそうです。
福島にも春は訪れ、元のままの桜が見囃す人もないままに咲いています。どうか、少しでも早く、全てが元にもどってくれますように。
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