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2011年6月 3日 (金)

爪のアカ飲みますか?

 先日の日曜で今シーズンのスキーは完全に終了。次にスキーをする機会は・・・、七月のプラスノーかな。ただ今、完全な仕事モードです。

 この季節、我々の仕事はピークを迎えます。通常の授業のほかに、生徒さんに余裕のある時期なので特別授業や特別なイベントが入り、なおかつ夏のテキスト作成、模試作成、二学期のテキスト作成、傾向と対策本の原稿などの執筆の仕事があり・・・。うわー、書いてていろいろ思い出しちゃいました。タイヘンだー。~o~;;;;

 そんな超忙しい時期なのに、今年から東大受験者に対する答案添削というのが始まりました。ワタシは、自分が担当しているクラスということで立川の校舎の分、四十枚弱を割り当てられました。コレが時間かかる仕事で・・・。

 んで、この仕事をしていて目についたのが、解答欄を白いままにして提出する生徒さんが数名いたこと。何を書いたら良いのかまるで見当がつかなかったということなのかも知れないけど、単なる添削なのにねえ。

 東大二次のような記述型の問題の場合、採点基準によっては採点者が全くの出鱈目と承知しつつ何点かの部分点を与えてしまうことがあります。例えば、内容的には出鱈目に近いのに主体があっていただけで一点とか、一つ助動詞が処理出来ていただけで二点とか。

 こういう採点基準の綾って受験生には判らないものなので、受験生は何か書かねば絶対に損です。たとえ問題文が何も理解出来なかったとしても、何かそれっぽいことを書くべきです。そして、そういう練習を普段からしておくべきです。

 それに、何か書かなければ何も新しいことを覚えません。何度も失敗して問題に対する対応の仕方を覚えるものなんです。それゆえ、普段の授業でも、受かりたかったらとにかく何か書きなさい、書かなければ奇跡さえ起きないんだよ、と指導しているのですが・・・。

 それでも、判る問題だけ解答して判らない問題には手をつけないってどういうことなんですかねえ。判らない問題に何か書いて恥をかきたくないということなんだろうと思うのですが、それで進歩すると思っているんでしょうか。

 普段、質問を受けている時にも、時々います。テキストの文章を訳したり答案を書いたりするのは、全てを理解してからにしたいという子。失敗して恥をかくのがイヤなんだろうけど、そんな覇気のないことでどーすんだろ。

 そういう点でお見事なのは、実は我が内弟子Yです。彼女はスキーに関する才能をいくつか持っていて、そのため普通の人よりも上達のスピードが速いと思うのですが、彼女の一番の才能は、実は失敗を全く恐れないことなんです。ワタシがスキーを教えだした最初の頃から、彼女は転ぶということを全く気にしていませんでした、それどころか喜んで転んでいるようにさえ見えました。

 スキーは転ばなければ上手くなりません。今まで体が信じていたバランスを一度崩してやらなければ、新しい動きを体が覚えてくれないんです。だから、どんどん転ぶ人が上手くなります。ところが、転ぶほどインストラクターの言っていることを実践するというのは、なかなか出来ないことで、どうしても転倒を怖がっちゃうんですよね。

 いくら有名スキーヤーのレッスンを受けても上達しない人って、多くの場合、こういう転倒恐怖症の人だと思います。これは上達を妨げる一番の病気です。その点で、内弟子Yは見事です。言われたことをすぐに実践します。それも大転倒するほど大胆に。もしかして、バカなんでしょうか・・・。~o~

 ウチの東大志望者達に、Yの爪のアカを「合格の秘薬」と称して煎じて飲ませてあげたら、もしてかし飛躍的に合格率がアップするかもね。~o~;;;

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