愛の才能
昨日、内弟子Yの実家からの帰路のこと。内弟子Yの実家近くの酒屋に寄り道しました。やはり、茨城は被災地ですから。被災地の酒は購入してあげなければ・・・という口実で八王子では手に入りにくい酒を購入しようってワケです。~o~
来福酒造さんの「来福 純米吟醸 生 夏の酒」と稲葉酒造さんの「男女川 特別純米無濾過」をケット。「来福 夏の酒」は、今、いただいているのですが、酢酸イソアミルのバナナ香が甘く香って涼やかな口当たりに軽く爽やかな酸の刺激がジュワッと浮かぶ夏らしい酒です。
さて、この二本をレジに持っていったところ、娘(仮称ケミ)を抱いた内弟子Yが待っていて、レジのおばちゃんと話していました。酒屋のおばちゃんはちょっと無愛想なルックスに似合わぬ子供好きと見えて、ケミに話しかけてきて、ケミさんが満面の笑みでそれに応えていた模様。
「まあーカワイイ。こんなおばちゃんに笑い掛けてくれるのは、この子だけだよ」と、おばちゃんはすっかり相好を崩し、ワタシの酒をレジ袋に入れながら、「コレ、良かったら、ママ飲んでっ」と缶コーヒーを入れてくれました。うーーーん、かわいいって得だなぁ。~o~
『源氏物語』の主人公光源氏は母更衣に続いて六歳で祖母を亡くし、父帝以外には頼る者のない境遇に陥るのですが、「いみじき武士、仇敵なりとも、見てはうち笑まれぬべき(ひどく恐ろしい武士や仇敵であっても、見るとつい微笑んでしまいそうな)」可愛らしさで、ともすれば嫉妬と憎悪の渦巻く後宮の世界を渡っていきます。幼い光源氏が生き残るためには、政敵にさえ愛される「愛の才能」が必要不可欠だったのです。
ウチのケミさんも、あのおばちゃんに缶コーヒーを差し出させちゃうんだから・・・、「愛の才能」には恵まれてるんでしょうねえ。~o~
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