生か死かそれが問題だ
今日、娘(仮称ケミ)の、ポリオ不活化ワクチン接種を済ませました。八王子の駅の向こうにある病院で、6000円ほどでした。現在、国はポリオのワクチンを生ワクチンしか認めていません。そのため、生ワクチンは無料で接種できるのですが、不活化ワクチンは病院で輸入したものを使うので高くつくのです。
もう数か月前から、生ワクチンにするか不活化ワクチンにするか迷ってきました。生は確かに無料なのですが、ウィルスを弱体化させて生きたまま使うため、発病してしまうリスクがあります。一方、不活化ワクチンはウィルスが生きていないため、発病の危険は低いのですが、有料で、しかも限られた病院でしか扱っていないため、近くの病院で受けられない可能性があります。
内弟子Yとも相談し、ネットでもいろいろ調べたりした結果、数か月前にケミは不活化と決めました。生ワクチンは、日本全体で年間に3~4人の発病者を出しているのだそうですし、諸外国、ほとんど不活化を採用しているのだとか。
最初、八王子では不活化を扱っている病院が見つからなかったので、立川の病院まで行く予定でした。ところが、内弟子Yが八王子の病院でも扱い始めたと聞きこんできて、今日の接種となりました。
接種してみて、今のところの話ですが、不活化にして本当に良かったと思います。生だと子供の体内でウィルスが生きているため、一か月は便からウィルスが出るのだそうです。そのため、生ワクチンを飲んだ子供の便から二次感染する人が、日本全体で年間一人ほどいるのだとか。一か月は、便に気を使わねばなりません。
不活化なら、我々のウッカリで他のお子さんの一生を台無しにしてしまうなどという危険が全くありません。生だと接種した後にたくさんの注意事項を言われるらしいのですが、不活化なら接種後の注意点は、ほとんどゼロ。二回目三回目を忘れないようにしておけばOKらしいです。
それに、不活化なら何より子供に対して安心です。生ではしばらくの間、発病のリスクに怯えなければなりませんから。
それにしても、何故、日本はまだ生なんでしょう。未だに生なのは日本と北朝鮮だけだとかって、冗談みたいな話もあります。厚労省は、不活化の有効性が確認できていないとか、不活化ワクチンの開発が遅れているとか言っているようですが、諸外国みんな不活化を採用している中で、日本全体で年間3~4人のワクチンからの発病者を出しているというのは、どう考えても異常でしょう。
単なる行政の怠慢というより、何かの意図を感じてしまいます。厚労省の役人は、子供の命より、製薬会社の顔色をうかがいそう・・・と言ってしまって良いのかどうか、ワタシには判りません。しかし、そんなふうに勘ぐられても仕方ないことを今の行政はしているんじゃないかしらん。
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