« 次のために見えてきたこと | トップページ | 弟子に習う「ぎふらんど」 »

2012年1月17日 (火)

真の才能を見た日

 レベルアップ講習会は終わったのですが、昨日は居残りの練習、つか、このまま帰ると内弟子Yのフラストレーションが爆発しかねないので。~o~

 午前中はずっとYさんに練習してもらいました。この日の車山は、昨日までの混み方がウソのようにガラガラに空き、天気は曇りがちながらそれほど気温は低くならず、最高に近いコンディションでした。

 そんな中、まずヴィーナスで総滑のリズム変化のトレーニングをさせました。何本か練習させてから、ワタシが娘(仮称ケミ)を背負ってビデオ撮影したのですが、うーーん、けっこうイケてるじゃないの。

 一本目こそ力が入ってミスをしましたが、二本目、ちょっとアドバイスしてやったら、深い落差のある大回りに、ゆったりとしたスムースなリズム変化を組み込んで競技会用の切れ上がり停止まで決めやがりました。

 「切れ上がり停止」というのは、競技会限定のワザで、基礎の競技会では急停止が出来ないほどのスピードでストップゾーンに滑り込んでくるので、キレイに停止するために、ストップゾーンの中で大きくターンして、そのターンをわざと、板を上を向くまで切れ上がらせて止まります。そうすると、無理なく停止できてなおかつ、とっても上手そうに見えます。

 このワザ、競技会限定というのは、一般のゲレンデでやると上から滑ってきた人と正面衝突する可能性があるからで、我々もよほど空いていることを確認しないとやりません。この日の車山は非常に空いていたので、安全を確認させてからやらせてみたら、出来ちゃうんですねえ。

 続いて、Yの最大の問題種目、中斜面小回り、通称カーコマのトレーニング。何回かやらせてはみたのですが、話にならない出来で、本人もどうしたら良いのか判らないようでした。Yは、左ターンの入りで腰の外向させるクセがあり、なかなか修正できないでいました。そこでちょっとバリエーショントレーニングとしてS字ターンを数本やらせて、小回りさせたら・・・。

 Yのスキーヤーとしての才能なんでしょうか、それとももしかして、ワタシのコーチとしての才能だったりして・・・。簡単に欠点を克服しやがって、最後の一本なんて、板がキレイに外へ出て行く見事な小回りでした。

 まだ、力感とか圧感というのが感じられる滑りではありませんが、女性選手が本番であれだけの滑りをしたら、何点でるやら。オソロシひ・・・。~o~;;;;;;

 さて、今日のタイトルは、実はYのことではなく育児ネタです。ウチのケミさんは、車山でも「愛の才能」を遺憾なく発揮して、皆さんに可愛がられてました。佐藤久哉デモコーチなんて、今まで見たことないほどパパの顔になって、「○○○君のパパでちゅよ~。今度○○○君と遊んでくれまちゅか~」などと愛息の御名前を連呼してました。~o~

 でも、一番人気があったのは、レストランスタッフに対して。なにしろ、四日連続の見事な食べっぷりで、スタッフの注目を集めてしまいました。最後の日は、コックの人まで出てきてミカンをくれたりして。ケミさんのためにお代わりの味噌汁に野菜をてんこ盛りにしてくれたところ、それをまた残さずペロッと食べたりするモンですから・・・。~o~;;

 レストランでは一番の人気者でしたが、宿に帰って荷物をまとめ出かけようと奥さんに挨拶をした時が圧巻でした。「ケミちゃん、またね~」と手を振る奥さんに対して、ナント、ケミさんは玄関に立って深々とおじぎをしました。一歳児にこれをやられては、奥さんも大爆笑。

 教えてないんですけどねーこんな芸。真の才能とはオソロシイ物なんですねー。~o~;;;;

|

« 次のために見えてきたこと | トップページ | 弟子に習う「ぎふらんど」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 真の才能を見た日:

« 次のために見えてきたこと | トップページ | 弟子に習う「ぎふらんど」 »