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2012年3月17日 (土)

薦めない理由とスキー上達法

 娘(仮称ケミ)は元気になったし、仕事も終わったしってことで八海山に来ています。昨日は快晴で暖かだったので。ケミさんを背負って、内弟子Yの練習をビデオ撮りしてました。今、そのビデオを見直してるんだけど、コイツ、今シーズン、上手くなったなぁー。まあ、ちょっと師匠バカ入ってるかもしれないけど。~o~;;;;

 今シーズンは、何回かレッスンに入ってるんですが、入るたびに何か得ているようです。特に良くなった小回りは佐藤麻子さんのレッスンのおかげだと思うけど、三月初めの「教え下手」の人のレッスンさえ、ちゃんとタメになってる感じ。

 思うに、レッスンとフリーのバランスが良かったんでしょうね。低速のレッスンばかりだとアレコレ細かく考え過ぎて混乱するだろうし、フリーでかっ飛ばしてるだけだと自分が気持ちよくなるだけで細部が洗練されてこないし。内弟子Yの場合、低速のレッスンで得た感覚をフリーの中で生かすことが、たまたま出来ているのかも。

 実は、ワタシ自身も、今シーズンはそんな体験をしています。十二月にガンガン低速をやってもらったことで、ターン後半のエッジを緩める感覚が身につき、それがその後のフリーの滑りの中で使えている気がします。多分、今シーズンの大回りの進歩は、あのトロトロの日々のおかげなんでしょう。

 しかし、だからと言って、低速練習ばかりをやってれば上手くなるかというと・・・それは違うでしょうね。低速で得た感覚は高速の中で使えるようになって初めて役に立ったと言えるのだから。

 この低速練習と高速フリーのバランスって、古文の学習で言えば、文法の勉強と読解演習みたいなものです。文法の勉強をしないと細部が洗練されずいつまでも進歩しにくいんだけど、文法の知識を生かす読解演習をしなければ、文法が役に立ったとは言えないわけです。

 そういう意味では、先日、昔の記事についたコメントで名無しの人に質問された『やさしい古文』という参考書は、ちょっと低速練習が少ないのかも。単語の説明と超基本文法の後、いきなり有名な文章が並び、そこに注と訳がつくという構成は、スキーで言えば、ちょっとハの字を教えておいて、後はどんどん有名なスキー場の名物ゲレンデを滑っちゃおうみたいな感じなんでしょうか。

 まあ、生徒さんに力があればそれでも上手くなるだろうけど、もう少し、丁寧に低速練習を織り交ぜないと、あんまり進歩は見込めないような気がします。

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