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2012年9月30日 (日)

嵐の休日とブーツ屋との相性

 今日は、仕事のない休日。内弟子Yのブーツを作りに行く日でした。神田の老舗スキーショップOの中にあるTブーツに足を見せに行く予約をしていました。ところが・・・、昨日になって、台風が来そうということになりました。

 最初は、大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、どうも、日曜の夕方から夜にかけて関東を直撃しそうだということになり、今朝になってキャンセルの電話を入れました。

 内弟子Yは、09年正月に、このTブーツでフォーミングしてもらってブーツを作っています。当時はまだ内弟子入門前だったので、コブ好き女K嬢だったのですが、ワタシの薦めで作りに行きました。

 当時、初心者用のブカブカブーツを履いていて、それが当たって痛いからとバックルフルオープンにして一級を受けていたりと、とにかく無茶苦茶だったので、キチンとしたブーツを履かせたかったのです。しかし、ブーツ職人さんというのは、何かとアクの強い人が多いので、コブ好き女K嬢のような野生動物を受け入れてくれそうな人は・・・という基準でTブーツを選びました。

 この選択は当りだったらしく、それ以来、内弟子Yはブーツトラブルを起こさなくなりました。しかし、いくらなんでもこの時作った初級者用で車山に出場したりテクニカルを受けたりは無理があり、しかも、もう雪上で200日くらいは使用しているし、まあ寿命でしょう。

 ということで今回新しくすることにしたのですが、せっかくTさんと相性か良さそうなので、今度もTさんでと思っていました。

 ブーツを作る場合、そのブーツフィッターとの相性というのは、とても大事な要素です。どんなに有名で腕前が評判の職人さんでも、合わなかったという人は必ずいるものです。神田あたりの店で作ってもそうですし、ワタシの利用している相模原の親方でも、合わなかった人はいます。

 多分、ある程度名のある職人さんなら、その人の足にフィットするブーツを作るのは簡単なんでしょうが、問題はその職人さんの考え方や好みとスキーヤーのスタイルや好みが合致するかどうかなんだと思います。

 例えば、相模原の親方の場合、遊びの無いキッチリしたブーツを作ります。親方自身がイントラをやっていたほどの腕前なので、その人の滑りが良くなるような工夫もするようです。だから、これ以上ないフィット感や操作性が得られる一方で、最初のうち少し締まり過ぎることがあったり、親方の想定しない滑り方をするとトラブルになったりするらしいです。それで、それに耐えられない人、耐える気が無い人には合わないということになるんでしょう。

 一方、神田のTブーツの職人さんは、もともと靴職人だったと聞いたことがあります。それで、快適性を重視する作りをするらしく、楽に履ける代わりにスキーブーツとしては微妙に甘さが残ることもあるんじゃないかと思います。だから快適なスキーライフを送りたい人には好評でも、完璧なフィット感を求める人から時々不満が出ることもあるんじゃないでしょうか。

 んで、内弟子Yのようなヤツは、相模原の親方はとてもじゃないが合いそうもなく、一度Tブーツで成功しているわけだから、変えない方が良かろうと。

 でも、外は嵐。15時半頃から降り出し、現在、八王子でも雨風が強まっています。Tブーツの職人さんには当日キャンセルをちょっと怒られたようですが、キャンセルして正解でした。ゴメンね、Tさん。

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