似顔絵にしたくない
昨日は、国民の皆さんの休日だったようですが、例によって我々は非国民なので仕事。ふつーに仕事で横浜に行ってました。帰宅して着替えているとベッドの上に超カワイイ女の子の似顔絵がっ!うーーん、コレはどう見てもウチの娘(仮称ケミ)だなー。~o~ ~O~
今、八王子では「古本まつり」というのをやっているのですが、その会場の企画で松田さんという漫画家さんに描いてもらったのだそうです。良く似てます。良い絵です。なんたって、モデルが超カワイイですからねー。~o~;;
描いてくれた漫画家さんも、「カワイイお子さんですねー」と言いながら描いてくれましたとは内弟子Yの報告でした。ま、そりゃお世辞だわな。~o~
夜の仕事の後、趣味の日本酒をいただきながら、内弟子Yと一緒に今月号のスキージャーナルを見ていたのですが、レバノンにスキーに行く話が掲載されています。へえー、レバノン滑れるんだねえ、と、そこから、海外旅行の話になりました。
ワタシゃ自分はともかく、ケミさんが海外に一人で行きたいと言い出したらちょっと慎重意見。ところが、内弟子Yは、大学卒業後にモロッコまで一人旅したという剛の者なので、海外旅行に対して楽観的です。どうも、自分がしてきたことぐらいはさせてあげたい様子です。
それで思ったのですが、子供には自分に似た体験をしてもらいたいもんなんでしょうか。自分に似せたいという欲ってあるのかしらん。
実は、学校の方でも、そういう方が時々いらっしゃいます。もちろん、自分の受験の時の成功体験を生徒さんに伝えるというのは、予備校屋としてはまっとうなことなのですが、時々、その体験は普遍的に通用するものなんだろうかと首を捻りたくなるようなこともあります。
例えば、自分が全て暗記で受験を乗り切ったからといって、全ての受験生にそれを推奨しちゃうのは、やはり拙いでしょう。暗記だけで乗り切れないことはいくらでもあります。また、自分が、誰に何と言われようと第一志望を変更せずに成功したからといって、それを一般の生徒さんに勧めるのはどうなんでしょ。それで万人が成功して幸せになるかと言えば、決してそんなことはありません。
現実に、手が届くはずのない第一志望に縛られて、虚しく人生を過ごしてしまう浪人生は数多くいます。特に、この何年か、根拠のないプライドに縛られて、努力もしない代わりに諦めもしないという受験生を目にすることがしばしばあります。そんな子達には、変更する勇気を教えてやることも、予備校屋の務めではないかと思ったりします。第一志望を変更したところで、人生がそこで終わるわけではないと。
もちろん、ワタシゃそんなことを熱く語っちゃうほどやる気のある教師ではないので、実際の生徒さんには言いませんけどね。~o~;;
閑話休題。こういう方たちを見ていると、人は自分の成功体験を人にやらせたいと思うものなのかもしれないと思ってしまいます。ワタシ自身は・・・、最終的に大学受験には成功したわけですが、それは、他人様にはとてもお勧めできないようなやり方だったので、受験生に語って薦めたりはしません。なにしろ、古典文法なんてろくに勉強せずに、勘で解いてましたからねえ、古文。~o~;;;;
受験だけでなく、人生そのもものも、決して失敗とは思わないし、むしろ最近では幸せな人生、成功した人生なのかも知れないと思うことがあります。でも、決して、ケミさんの人生をワタシの似顔絵にしたいとは思いません。ワタシの今の幸せは、運に恵まれていただけですから。ケミさんには、自分の人生は自分で選びとってもらいたいなぁと思います。
ただし、我が家では、スキーヤーになることだけは選択の余地なくマストですけどね。~o~
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