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2013年2月28日 (木)

何が「むつかし」だったのか

 某東北大の難問ですが、調べているうちにいろいろ判ってきました。

 出題は後深草院二条の『とはずがたり』巻一で、前斎宮が大宮院の仲介で後深草院と会う場面です。

 「大宮院、顕紋紗の薄墨の御衣、鈍色の御衣引き掛けさせたまひて、同じ色の小几帳立てられたり。斎宮、紅梅の三つ御衣に青き御単衣ぞ、なかなかむつかしかりし。」

 この「むつかしかりし」に傍線が引かれて「『むつかしかりし』は何に対するどのような感情を表したものか。二十字以内で説明せよ」と設問が付いています。この部分は、作者の斎宮の衣裳に対する感想を述べているところで、「むつかし」は不快感を表す形容詞ですから、作者が斎宮の衣裳に対して不快を感じたということです。

 とりあえず、「斎宮の衣裳に対して不快を感じた」という形で解答の基本的な路線は決まるのですが、それだけでは二十字という字数が少し余ります。できれば、何故不快なのかを制限字数の中に織り込みたいところです。ところが、これが難しい。なにしろ専門家の書いた注釈書の意見がバラバラなんです。

 新潮社の『日本古典集成』(福田秀一校注)には、「斎宮の衣裳の配色がくどくしつこいのを批判したもの。大体、作者は野暮ったいのは嫌いであり、春のものであるべき紅梅襲を十一月頃着ているというのも、センスに欠ける」と頭注がついています。我々の解答は、この新潮説をアレンジして、季節外れを不快感の理由としました。問題文の他の箇所に季節が冬があることを表す箇所があり、その箇所にわざわざ出題者が注を付けているからです。

 ところが、他の注釈書を見ると、岩波書店の『新日本古典文学大系』(三角洋一校注)には、「裳唐衣さえ略した衣裳が、大宮院を見くびるもので、気位高いと難じたものか」。小学館の『新編日本古典文学全集』(久保田淳校注)には、「しつこい感じで、かえって感心しなかった」とあります。

 また、『講談社学術文庫』(次田香澄注)は、ほぼ新全集に近いものの、紅梅襲には普通は紅の単衣を合わせるものだと、色の組み合わせの拙さを指摘しています。

 整理すると、

 1.季節外れ説 『新潮集成』

 2.略装説 『新大系』

 3.配色のセンス説 『新潮集成』『新全集』『学術文庫』

 となります。某東北大の出題者は、このいずれを求めたのか、これがちょっと判らないんです。ただし、この時代の貴族の配色のセンスというのは、現代人には全く判りませんし、センスの悪さをうかがわせる記述は本文中にないので、これを求めるのは少し無理があります。また、略装という判断も、受験生に求めるのは無理なような気がします。

 ということで、我々は季節外れ説を取ったのですが、この季節外れ説には本当は一つ致命的欠点があって、学問的にはやや怪しいのです。というのは、この問題文の少し前で作者自身が「紅梅襲」を着ているんですよね。~o~;;;

 多分、学問的には3が正しいんでしょう。ただ、受験問題としてそれを問うのは無理があるし、季節外れ説の欠点になる部分は受験問題に使われていないので、受験生は知る由もありませんから・・・。

 つことで、受験問題の解答としては我々の答えが正しいと確信しています。しっかし・・・。注釈書の意見が割れるようなことを、受験生に聞いちゃって良いんですかねえ。

 ちなみに、某大手さんの解答の「喪中だから」というのは、完全にアウト。何故かというと、大宮院が「薄墨の御衣、鈍色の御衣」であったのは、出家しているためで、服喪ではないんですよねー。~o~;;

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2013年2月27日 (水)

じわりシアワセ

 夜だけ仕事があってスキーに行けない日々ですが、何となく微温的にじわりとシアワセかもしれません。

 昨日は、夜の授業の後、ちょっと気になっていた某東北大の問題について調べて、ウチの解答の正しさを確認しました。つか、某大手さんの速報の誤りを見つけてしまいました。あはははは。今年もやってくれたか。~o~

 ホッとした後の晩酌で、冷やで飲んでも美味かった「豊香 おりがらみ 純吟」をぬる燗にしてみたら、コレがメチャメチャはまりました。華やかな上立香はより香り立ち、じわ~っと来る燗の刺激をおりの柔らかい甘味が包みます。うーーん、ここまで美味い燗酒があっただろうか。

 美味い燗酒でシアワセになって眠り、今朝は娘(仮称ケミ)とともに目覚めました。ケミさん、起きるなり、世にも嬉しそうな笑顔でお雛様のところに近づいて行って、雪洞を覗き込み、「電気つけて~」。

 こんなことを言うようになったんですねえ。~o~

 今日の午後は、内弟子Y、ケミさんとともに町田でお買い物。夕食は、校舎近くの「でくの坊」に初めてYとケミさんを連れて行きました。二人ともこちらのラーメンを気に入ってくれました。特に、ケミさんは、美味しかったとみえて、帰り際に「でくの坊」ご主人に対して、「また来るよ~」。

 「でくの坊」ご主人もニガ笑いするしかありませんでした。~o~

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2013年2月26日 (火)

年中行事さまざまの日々

 昨日は、某東北大の解答速報でした。昨年はマトモに難しかったのですが、今回は、マトモの範疇をはみ出しそうなほど難しいです。あんな問題、誰が試験時間内に解けるんでしょう。~o~

 毎年この仕事をしているT先生とワタシという二人のプロが相談し、かつ古語辞典を使い注釈書を見て、何時間も唸ってなんとか解答例をひねり出しましたが、普通の受験生が試験時間内でやったら、五問中、三問はデタラメを書くしかないでしょー。

 あんなに難しくしておいて、某東北大のサイトには、「予想外に正答率が低かった」などとお書きになりやがりなさっちゃうんだろなー、某東北大の先生。~o~;;;;

 それでも、我々はなんとか納得できる解答例をひねり出しました。なんせ、我々二人は対某東北大という点では最強のチームなのですから。役割の分担がしっかりしてます。頭脳労働担当のT先生と肉体労働担当のワタシ。~o~;;;

 というわけで難しい年中行事もなんとか乗り切り、今日は夜だけ授業の日でした。昼間、時間があったので、娘(仮称ケミ)のお雛様を出しました。去年は、内弟子Yと二人で写真を見ながらの作業でしたが、今年は、ケミさん自身もお手伝いしました。もちろん、まだ、お手伝いと邪魔が半々ですが・・・。~o~;;

 でも、箱からお雛様が姿を見せると、「かわいー!」「うれしー!」などと大はしゃぎ。お雛様を出した甲斐があったってモンです。

 昨年は、ケミさんが壊してしまうといけないので、段飾りを全て飾らずお内裏様とお雛様だけだったのですが、今年はフルに段飾りを飾りました。今年のケミさんならイタズラして壊すようなこともないでしょう。

 また一年経ったんですねえ。感慨もヒトシオの昨日今日でした。

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2013年2月24日 (日)

記念日どころじゃありません

 昨日から八海山に来ています。何でもこの週末今シーズン最大の寒波が来るとかって話で・・・。

 ところが、昨夜はほとんど降らず、今朝の明け方になって降り出した模様。今朝のペンション駐車場での積雪は25cmほどでした。朝食時も降り続いたので、ファットスキーを持って行って娘(仮称ケミ)を内弟子Yに任せ、ワタシがまず滑って・・・いるうちに、なんだか止んじゃったなあ。

 たいした積雪じゃなかったなぁと思いつつ、ロープウェイ乗り場まで降りてきてみると、ナント、Yとともに初心者ゲレンデで滑っているはずのケミさんがYと第一リフトに乗っています。ナンダ、そりゃ?!新雪が降って初心者ゲレンデが滑り難かったとかで、二人でスキーを履いてリフトに乗ってます。だからって、いきなりソレかよ。

 急いでワタシもリフトに乗り、追いかけました。今回、念のために子供用スキーのトップを固定するTRY SKIを購入し持参し、さらにSki Zügelというハーネスも用意していました。Yさん、いきなりそれらを全てセットしてからリフトに乗っています。

 というわけで、思いがけずケミさんの第一リフト初滑りの日になってしまいました。Yが先導して見本を見せ、ワタシがハーネスを掴んでケミさんをコントロールします。

 一本目、さすがに第一リフトのゲレンデを滑る間に三度ほど転びました。でもケミさん、笑ってます。一本滑り終わって、「あたいしゅー!(もう一回、シュー)」。

 そこで二本目。こちらが慣れたこともありますが、ケミさんもすっかり慣れ、ナント、休まず転ばず、第一リフト一本滑り切りました。わはははははは。10mくらいで「記念日」などといっている場合ではありません。もう立派にチビッ子スキーヤーです!

 二本目の途中で再び雪が降り出し、滑り終わった時には、さしものケミさんも「さむい~~」と言い出したので、本日の「シュー」はここまでとなりましたが、もうケミさんを滑らせることについて何ら問題なさそう。我が家のスキーライフはかなり見通し明るくなりました~。~o~

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2013年2月23日 (土)

某W大生の作り方~オハナシのススメ

 昨日今日と、某W大S経学部とS会学部の解答速報でした。今年も大変スムーズに終了。某W大も簡単になったモンだねー。

 某S経学部は近世随筆『たはれ草』だったのですが、判りやすい文章にたいして紛れも無い設問。問題文が長いことを除けば難しいこともなく、ウチの予備校のS経学部受験者ならたいてい高得点をゲットしてくれるのではないか・・・と思いたいんだけど。~o~;;

 一方のS会学部は現古融合で、ほとんど現代文の問題でした。古文の問題としては簡単な文法問題と文学史のみ。現代文の責任は持てないけど、古文の部分はなんとかなるんじゃないかな・・・とこれまた思いたい。~o~;;

 ただ、ちょっと気になったのは、またまた我々が授業で教えそうもない国語常識が出題されていたことです。S経学部では空欄にことわざを補う問題が出たのですが、「医者の不養生」「河童の川流れ」「紺屋の白袴」「暖簾に腕押し」なんて、古文の授業中はおろか、所謂国語の時間中には教えませんゼ。

 S会学部では宗祇と連歌を結びつける問題が出ました。これも、日本史を受験科目にしていない限り、授業ではあんまりやらないんじゃないかな。

 こういうのは、受験生に、どうやって勉強したら良いのかと聞かれると我々も困ります。受験勉強としてすることではなく、受験以前に学校以外のどこかで耳にしたことがなければアウトでしょう。ことわざは御家庭でご両親から、宗祇は自分で本を読んで、知識を得ていてもらわないと我々は教える機会がありません。

 こういう問題を見ると、娘(仮称ケミ)とはなるべくお話をしなきゃならないなあと思います。両親の口から大人の語彙をなるべく伝えておかねばならないんじゃないかと。ことわざなんて、なるべく子供の前で使っておかなければならないかしらん。

 ケミさんは、最近、絵本を見て自分でお話をするようになりました。先日は、一緒に行った近所のクレープ屋さんで、カエルの絵本を見て、「カエルさんが来ました。それで、ケミといっしょに・・・それで・・・・」と延々と一冊分物語を語り続けました。

 こういう時に一緒にお話してやらなきゃならないんでしょうね。まあ、ウチのケミさんをどうしても某W大生にしたいというのではないですけど。~o~

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2013年2月22日 (金)

とりあえず美酒の覚書

 このところ、他に書くことがあったり個人的に忙しかったりで、なかなか日本酒のことを書けないのですが、かなり良い酒を飲み続けてます。んで、ちょっと覚書。

 このところ、我が家の冷蔵庫には、車山のパパ友の店で買ってきた酒が並んでいます。福寿屋さんは御湖鶴の品揃えが良いのですが、他にも、信州の地酒が揃っていて、ぬのや本金酒造さんの「本金 純米無濾過生原酒 ひとごこち」なんか美味かったっす。本金さんらしい土臭い酸がありながらキレイな旨甘味があり、良かったと思います。

 今は、長野県豊島屋さんの「豊香 おりがらみ 純米吟醸無濾過生原酒」が開栓されています。「豊香」らしい華やかな上立香があり、おりがらみのお米らしい甘味もあって旨味も十分。んで、これも美味しいんだけど、先日、八王子の築地酒店さんで購入してきた福島県仁井田本家さんの「金寶 穏 槽口直汲み純米生原酒」が、また、んまいっ!

 仁井田本家さんは全量無農薬米の蔵なのですが、無農薬らしいキレイな酒でいながら、直汲みの炭酸系の刺激があり、軽く爽やかな甘さ。ブランド名の通り「穏やか」でありながら刺激もあります。開栓して二日目の今日は、炭酸系の刺激に隠れていた甘酸っぱ系の酸も出てきました。炭酸系の刺激とのバランスは今が一番良いかも。

 この後も良い酒が冷蔵庫に並んで出番を待っています。うーーん、楽しみ~~・・・なんだけど、この季節、あんまり家で飲まないからなぁ~~。~o~;;;;

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2013年2月20日 (水)

思い出の日の思い出

 例によって夜だけ授業の日々です。昼はデスクワークと雑用なのですが、どうにか来期テキストの原稿も終わり、ちょっとホッとして先週末のスキーのことを思い出しています。

 一昨々日の日曜は、八海山でテクニカル検定でした。昨年は、内弟子Yのお受験で、かなり悲惨だったあの日です。今年は、ワタシもYも気楽に見物できました。おまけに娘(仮称ケミ)も背中でよく寝てくれていたし。~o~

 今年も受験生の皆さんレベルが高くて驚いたのですが、やはり今年あたりは谷回り系の滑りでないと高得点は出なかった模様。素早いパンという切り替えを見せた方もいたのですが、本人の快感と見栄えの割には得点にはつながっていませんでした。

 そんな中で、八海山の古くからの常連さんがお二人合格しました。我々の定宿ペンションYではなく、ペンションDの常連さんなのですが、この辺りの人はもうみんな顔見知りの昔馴染みなので、まずはヨカッタヨカッタ。~o~

 昔馴染みと言えば、この日は、何故か昔の八海山SSの先生がプライベートで何人も滑りに来ていました。昔の華やかな「おろし」の頃、全日本技術選の常連だったK島先生やU山先生、今のワタシのコブ滑りの基本を作ってくれたO平ノブ先生なんかが家族連れでいらしていて、日曜の八海山は、不思議な思い出空間になっていました。

 あの頃のワタシは一級取るか取れないかのレベルだったので、あんなに上手い先生に教えてもらっても、猫に小判、豚に真珠状態だったんですよねー。あの頃、もうちょっとワタシが上手かったら、K島先生やU山先生のレッスンなんて、もっとためになったんでしょうけどねえ・・・。~o~;;;;;

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2013年2月18日 (月)

10m記念日

 今日の八海山は朝から雨模様でした。本来なら娘(仮称ケミ)をあまり外で遊ばせる状況ではないのですが、昨日ソリと雪遊びセットを紛失してしまったため、今日は出来たら自分の板での初滑りをさせてみようと言うことになっていました。

 んで、朝一番は、そんなに雨が降っていなかったんです。~o~

 まず、ケミさんにスキーブーツを履かせました。これは、八王子にいる時から履かせていたので、それほど難しくはありません。ブーツを履かせて、無料休憩所の中を歩き回らせました。ケミさんはご機嫌で歩いています。よーしっ。

 自分の板を持たせてゲレンデに出てみました。ケミさんは、この一月ほど自分の板を見るとちょっと興奮するくらい板に馴染んでいます。大事そうなゲレンデまで抱えて行ってくれました。

 板を履かせて、ストック無しで歩き回らせました。内弟子Yが見本を見せます。完全に平らな場所なら直進して曲れます。よーしっ。

 まず、初心者ゲレンデを、内弟子Yがプルークしながら抱えて滑らせました。ケミさんはまったく怖がる様子がありません。次に、ワタシが前に回ってケミさんを少しずつ滑らせました。ところが意外に速く滑るのでバックステップが間に合わず、パパ大転倒。~o~

 まあ、これなら何とかなるだろうと、ケミさんに直滑降させてワタシは前へ回って走り、ケミさんを一人で滑らせました。ケミさんは10mほど自分だけで直滑降。怖がりもせず、初心者ゲレンデの下まで降りました。よーしっ。~o~

 しかも、ただ降りただけでなく、「あたいしゅー(もう一回シュー)」とせがみます。よしよし、もう一回行ってやろうじゃないのー。

 今度は余裕をもって、ケミさんを直滑降させました。けっこうなスピードなのに怖がりもせず、良い姿勢で滑ります。わははは。最後には初心者ゲレンデ下部のストップゾーンの盛り上がりで転びはしましたが、再び約10mほど独力で直滑降しましたっ。しかも、転びながら笑ってマス。!!~o~

 我々がホメまくったこともあり、ケミさんはニッコニコのご機嫌です。良かったー。ケミさんの初滑りは大成功でした。

 これからケミさんにどんな人生が待っているのか、我々には判りませんが、何はともあれ、今日はケミさんのスキーヤー人生の始まりです。ばんざーーいっ!~o~~O~

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2013年2月17日 (日)

舟に乗る幸運

 昨日の八海山は、一日中雪でした。朝、ペンションの駐車場で30cmほどの積雪があり、その後も、ほぼ一日中降り続きましたから、一日で50cm以上は積もったと思われます。

 そんな中、アリメカのMomentSkiというフリーライドやファット板の会社が試乗会をやっていました。ずいぶん、ラッキーな会社ですが、これはワタシにとってもラッキー。ファットの試乗会がこんな絶好のファット日和に八海山で行われて、しかもその場に自分が居合わせるなんてあり得ないような偶然です。試乗マニアとしては、当然、試乗三昧!

 といきたいところなのですが、育児の都合もあり、午前中に一本だけ借りました。~o~;;

・Moment Ski Ghost Train 186cm  139-126-135   R=30

 トップとテールがロッカーになっていて、センター部分が船底のようにフラットになっている構造。MomentSkiの一押しファットと聞いて試乗。履いてみて長さを感じないのは、板自体が軽量なのと、ビンディング取り付け位置がまん中にあるためトップ部が短いからであろう。

 まず、エキスパートコースの40cmほどの新雪で試してみたのだが、ロッカーの恩恵でトップがハッキリ浮き出ていることとトップ部が短い関係で、新雪の中での取り回しが大変楽。新雪の下にコブも隠れていたのだが、非常に楽に安定した大回りができる。

 次に、チャンピオンコースで、新雪の荒れたコブ斜面を大回りしてみたのだが、これは意外なほど楽で楽しい。板の長さがあるので安定しており、軽いのでリカバリーも容易。こういう斜面は、この板の良さが最もよく出る状況の一つなのかも知れない。

 テクニカルコースの荒れた整地でも試してみたのだが、大回りはかなり安定しているし、意外なのは整地小回りのしやすさ。板自体の長さは186だが、フラットなセンター部分の長さは150ほどしかないためであろう。ただし、センターが126もあるので、モッタリしてしまうのは避けられない。

 全体としては、いかにも深雪オンリーの見かけから想像できないほど、深雪ではない所で使いやすかった。出来れば腰くらいまでの八海山の本気のドカ雪で試してみたかった。

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2013年2月16日 (土)

0.5度と技術の幅と

 昨日から再び八海山に来ています。

 昨日の八海山は、朝のうち曇っていたのですが、我々が滑り出す頃から小雪でした。午前中は、ワタシが滑ったのですが、冷え込んだせいか、やや下地が硬い上に朝からの新雪がうっすら降り積もっていました。

 硬い下地はキレイにビステンが掛かって・・・いるはずなんですが、けっこうデコデコ。しかも、湿度の高い雪でやや引っかかり気味のちょっと難しい状況でした。

 そんな中でBlossom Flere SLイタリアンパパは、ややグリップが強すぎ。現在ベース1°サイド88°なのですが、もう少しベースをたらした方が越後の雪には合うのかもしれません。先週の八海山でも感じたのですが、越後の湿雪がキョロってくると、このチューンではちょっとツライかも。フレックスが柔らかく扱いやすい板とは言え、やはり根はSL競技用。トップとテールをもう0.5°ほどたらさないと越後では使いづらいかも。

 技術的には、ターン後半に早めにエッジを緩めて、ターンから早く抜け出すことを意識してやると、こんなコンディションでもコントロールしやすいかもしれません。これは、車山レベルアップ講習会で谷川SAJデモに教わったルーズなエッジングの応用技術です。

 午後は交代して、ワタシが育児、内弟子Yが滑りました。午前中、内弟子Yに遊んでもらっていた娘(仮称ケミ)ですが、午後は私の背中でずっと昼寝でした。一方、内弟子Yは、雪が激しくなるとともに視界の悪化した八海山を滑り続け・・・。

 他の常連さんが次々上がってきては「雪は引っかかるし、こんなに視界が悪くては・・・」とボヤいて帰って行く中を、最終ロープウェイまで滑り続けて、「大変だったけど、面白かったデス~」だそうで・・・、テクニカル取得しても、やっぱスキー馬○全開なヤツです。~o~;;

 でも、「自分に技術の幅がないのを感じマシタ」と一言付け加えるあたりは、だんだん本物のテクニカルっぽくなってきたのかなあ。~o~

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2013年2月13日 (水)

起死回生!なんでしょうか・・・

 昨日は、昼前まで八海山で滑っていました。昨日の八海山は快晴。夜の間の新雪を朝になって踏んでくれたため、テクニカル~ダウンヒルコースは素晴らしいコンディションでした。

 ロープウェイをひたすらグルグル回り続けました。いやー、気持ち良かったー。午前11時半までグルグルしてロープウェイ六本。満足して帰途につきました。なにせ、夜は、吉祥寺で授業があったので。

 それにしても、八海山は、三連休明けのド平日だというのに人がいました。ロープウェイは毎回ほぼ満員乗車。こんなことは、昨年まで平日には考えられなかったことです。しかも、若い人が多い多い。これも、昨年まで考えられませんでした。去年まではスキー場は、高齢者の遊び場だったもの。~o~;;;

 もしかして、例の19才無料が効果を表しつつあるのでしょうか。今年は、19才無料だけでなく、昨年の19才、つまり20才のリフト半額を実施しているスキー場も多いそうです。

 また、小学以下あるいは小学生未満の子供のリフト無料を実施しているスキー場もたくさんあるようで、八海山を含むプリンス系列も小学生未満無料です。三連休の激コミはこの辺に理由があるんでしょう。家族連れが多かったですモン。

 ネットでいろんなサイトを見ると、他のスキー場も三連休は激コミだった模様。スキー業界起死回生の策が実を結びつつあるということでしょうか。

 19才リフト無料で来た子達や子供無料で来た家族連れも、宿やゲレ食等でお金を落とします。ここんとこ干上がっていた地元の経済に、多少なりとも潤いが戻ってくるはず。しかも、これらの策の良いところは、現在の経済のみならず将来のスキー産業存続のタネを確実に蒔いている点です。

 スキーバブル以降、スキー業界はジリ貧だったですからねえ。ようやく、将来に明るい展望が望めそうな・・・。まあ、まだ判りませんけどね。~o~;;

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2013年2月11日 (月)

贅沢な日でした

 今日は「贅沢」な日でした。~o~

 昨夜からの雪が今日は一日降り続きました。三連休の最後の日だったこともあり、雪が降り続いたこともあって、ゲレンデは昨日よりもはるかに空いていました。祭日だってのにリフトロープウェイ待ち無しです。八海山はこうでなくちゃね。

 おまけにかなり楽しい新雪でした。ワタシがゲレンデに出た時刻には、すっかり荒らされてノートラックなんて全く見当たらなかったのですが、それでも、新雪は楽しいです。

 エクスパートコースは、昨日までのコブの上に3~40cmの新雪が載り、大回りしごろでした。かなり大胆なライン取りをしても大丈夫。デカいコブに当たると板はちょっと暴れるのですが、バランスを戻してやりさえすれば、ヤバい時には新雪が受け止めてくれます。

 ラインに沿ってコブを掘ってしまう方達がたくさんいたため、午後は極端に掘れ過ぎて大回りどころじゃなくなりましたが、でも、一日中降り続いた雪のため、その頃にはコース脇にノートラック斜面が出来て、それもまた楽しかったりして・・・、結局、一日終わった時には燃え尽きて真っ白な灰になりました。

 今は、贅沢な疲労感でボンヤリしてます。あー、もう寝よっ。~o~

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2013年2月10日 (日)

贅沢に慣れたか

 昨日から八海山に来ています。家族での宿の予約が取れなかったので、どうするか相談した結果、ワタシだけで来ることになりました。内弟子Yは燃え尽きちゃったとかって話です。まあ、あの小心者が二週間続けて人に見せる滑りをしていたのだから、疲れたのも判りますが。

 というわけでワタシだけでスキーです。独身に帰ったようで、いやー、ノンビリしちゃうなぁー。~o~;;;

 でも、一人で来て良かったです。今日の八海山はものすごい人出でした。三連休だから無理ないとは言え、こんな混雑は何年振りでしょう。ロープウェイ待ちの行列は、一日中駅舎の外に伸びていたし、第一リフトは最初から最後まで10~15分待ち、第三のリフト待ちも、一日中5分ほど。

 昼のレストランは大混雑でした。なんとか昼を食べて無料休憩所へ入ったら、こちらも大大混雑。これじゃ二歳児連れて来ていたら、遊ばせる所も食事させる所もなかったよねー。

 その上、どういうわけか昼になってもレンタルスキーを借りる行列が無料休憩所を半周するほど続いていました。どうなっているのでしょう。もしかして、八海山って、密かにブームだったりして・・・。まさかね。~o~;;;

 でも、このくらいの混雑は、十年くらい前だったら当たり前だったんですよね。日曜日にゴンドラ30分以上行列なんて当たり前だったモンなあ。この程度の混雑にストレスを感じちゃうのは、ちょっと我々も、空いているという最高の贅沢に慣れちゃったのかもしれませんね。

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2013年2月 9日 (土)

注釈書への疑問その五~「けり」と「まし」の脈絡

 ようやく、侘助さんのおっしゃっていた『大島本源氏物語 桐壷』(和泉書院 森一郎編)を入手しました。今日は少し時間があるので、ついでに現在行われている注釈書を片っ端から調べてみました。遅まきながら、1月25日の記事の補足をします。

 結論的に言うと、「現代の注釈書はほとんど、『かく=こうなると』で解釈している」と書いた25日の記事は正しかったようです。手元にある注釈書のうち、『大島本源氏物語 桐壷』と『新日本古典文学大系』(岩波書店)以外の全てが「かく=こうなると」です。

 この「かく=こうなると」派の手元にある注釈書とは、『源氏物語講話』(矢島書房 1930 島津久基著)、『日本古典全書』(朝日新聞社 1946 池田亀鑑校注)、『日本古典文学大系』(岩波書店 1958 山岸徳平校注)、『源氏物語評釈』(角川書店 1964 玉上琢彌著)、『日本古典文学全集』(小学館 1970 阿部秋生 秋山虔 今井源衛校注)、『新潮日本古典集成』(新潮社 1976 石田穣二 清水好子校注)、『新編 日本古典文学全集』(小学館 1994 阿部秋生 秋山虔 今井源衛 鈴木日出男校注)です。

 これに伴って代表的現代語訳も、「こうなることと前から分っておりましたら」(新新訳潤一郎源氏)、「ああ、前からこんなふうになると分っておりましたなら・・・」(円地文子訳)などとなっています。

 これに対して、「かく=このように」と取るのは、『大島本源氏物語 桐壷』(和泉書院 1991 森一郎編)と『新日本古典文学大系』(岩波書店 1993 柳井滋 室伏信助 大朝雄二 鈴木日出男 藤井貞和 今西祐一郎校注)の二書のみです。

 ただし、両者は細部において若干異なっています。『大島本』は、「もし歌のように生きたいという希望を現実に思うのでございましたならば(どんなに嬉しいことでございましょうに)」という頭注を付しているのに対し、『新大系』には、「まことにかように(右の歌のごとくに)考えさせていただいてよいのであったら・・・。『かく』は歌のなかの生きたいという思いを指す。生きる希望を満たされるのならうれしかろうに、そうではないのは悲しく無念だ、と万感を言いさす。」という脚注がついています。

 つまり、『大島本』によれば、更衣は「限りとて」の歌を詠みながらも、現実にはそんなことは思っていないということになります。つまり、更衣は思ってもいないことを歌にして帝に詠みかけたことになります。これは、少し変です。

 『新大系』の脚注は、『大島本』森一郎説の修正版のようなものかもしれません。つまり、更衣は「限りとて」の歌を詠みながらも現実にはそんなことを思っていないという点で森説を継承しているのですが、「かく思ひたまへましかば」によって、このように思うことが許されていなかったという無念の思いを述べたのだというわけです。

 しかし、この両説は、更衣が現実に思ってもいないことを歌にして帝に詠みかけたという点では共通しています。これはやはり変です。今回のワタシの25日の記事は、この問題点を解決するものではないかと自負しています。

 ワタシの読みの鍵は、実は、「限りとて」の歌の末尾の「けり」と「思ひたまへましかば」の「まし」の二つの助動詞の脈絡にあります。「命なりけり」の「けり」の職能は<気付き>です。つまり、「いきたいのは命だ」という自分の気持ちに初めて気づいたというわけです。

 これを逆に言えば、この更衣は「生きたい」と願う自分に今まで気づいてこなかったということです。掟に縛られ帝と別れて退出する道、とりもなおさず死出の道を選ばざるを得ない、従順なだけの自分を受容していたということでしょう。

 この<気づき>に呼応するかのような「まし」の<反実仮想>という職能は、今までの掟に盲従してききた更衣の人生の現実を裏側から炙り出すものでしょう。これまでこのような激しい生への執着には気付いていなかった、でも、もし、こんな気持ちを今までも持ってきていたなら・・・。

 こんなに強い気持ちでいたなら、掟を踏み越えてでも最期の時を共に迎えようと言ってくれた帝の気持ちに応えられたのではないか、いや、そもそも、これほどまでに生きたいと願っていたのなら、このような最期の時を迎えることも無かったのではないか・・・。

 仮定の後に言いさされた言葉は、言葉にしようのないほどの痛切さをもって更衣の人生を貫く後悔だったのではないでしょうか。

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2013年2月 7日 (木)

おめでたい日の撤収

 昨日から、昨年同様、荷物撤収のために車山に来ています。

 昨日は、太平洋側で未明から大雪という予報だったので、先日のようなことが起こっては大変だということで、娘(仮称ケミ)と内弟子Yを自宅に残し、ワタシだけで出かけてきましたが、なんだか、雪はたいしたこと無かったようです。昨日朝も、小淵沢あたりまでは本当にスムーズに来れました。

 小淵沢あたりから雪道となり、多少、渋滞はしましたが、八王子から車山まで三時間半ですから、まあたいしたことはありません。

 昨日の車山は湿った雪が降り続きました。気温は、車山とは思えないほど寒くなくて、まるで新潟に来たような気分でした。もっとも、10~20cmの新雪の下はアイスバーンですから、やっぱり車山なんだけど。~o~;;;

 ガラガラに空いていて、しかも、上部の視界があまり良くないことから、ヴィーナスやスポーツマンを滑っているのは、ほとんどワタシだけでした。ノートラックの新雪にシュプールつけまくり。車山も、コース脇の林沿いを滑ると気分はツリーランで、なかなか面白い新雪滑降でした。

 昨年、荷物撤収の時は、やはり雪だったんですよね。昨年のブログ記事を読むと、その頃のケミさんは、「ばあ~(バナナ)」「おったった(落ちちゃった)」なんて言っていたようです。「この調子で賢くなっていったら・・・、」と心配していますが、ケミさんは一昨日、久しぶりにかかりつけの小児科の先生に体を見せに行ったところ、診察室に入って行きながら、「ケミ、こんなに大きくなったよー」と大声でのたまって、小児科の先生を爆笑させていたとか。~o~

 今日は夕方から仕事のために帰らなければならないのですが、中央道上り笹子トンネルの開通工事のため、午後一時から通行止めだそうです。早く帰らなければ・・・。

 それにしても、中央道開通のためのおめでたい日が、今シーズンの車山の滑りおさめになるとは・・・。~o~;;;

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2013年2月 6日 (水)

言葉の力と肉体の再現性

 一昨日、八王子に帰ってきました。

 一昨日の夜は、早速、身内だけの祝杯とビデオを見ながらの反省会でした。あらためて見直してみると、うーーん、コイツ、上手くなったなー。~o~

 今年は理論的な理解が出来てきて、良い滑りの再現性が非常に高くなったのですが、それは、「山タク」「ニュートラル」「ススメススメ」という三つの言葉の力によるものでした。

 内弟子Yは、先シーズンの終わりに山田卓也デモにマジックをかけてもらい、右ターンの外向グセが治ったのですが、それが今シーズンに入っても注意事項の第一番でした。右ストックを横に突き、それを引く一連の動作を、彼女は「山タク」と呼んで、いつも呪文のように唱えていました。

 今シーズンは、丸沼での佐藤麻子さんのレッスンで始まったのですが、そこでニュートラルを作る基本練習をさんざんやらされました。この時に、エッジを緩めてニュートラルを作り内足主導での切り替えに備える動きを「ニュートラル」と呼んで二つ目の呪文にしていました。

 同じく麻子さんのレッスンで、外股関節を回して外足を滑らせる低速練習をさんざんやらされたのですが、これが内弟子Yは下手でした。どうしたら良いか判らないようだったので、ワタシが、「外足を前に出すようにすれば良いんじゃないの」と教えたところ、急にこの動きが出来るようになりました。彼女は、これを「ススメススメ」と呼んでいました。

 山回りの最後にエッジを緩めて行ってニュートラルを作り、内足主導で切り替え、上体を内向させる先行動作を行うことで軸を作って谷回りし、外股関節を回して外足を滑らせ板の前後差を無くしていく。この一連のターン動作を、「ニュートラル」→「山タク」→「ススメススメ」という三つの呪文に置き換えることで、明確に意識化し体に理解させたのです。

 ターン動作を言葉に置き換えていくことで体に再現させようとするのは、まさにスキー教程の世界なのですが、彼女がユニークなのは、それを自分なりの短い単語に置き換えてしまった点にあります。自分の言葉だから忘れにくいし、短い単語だからターン中も意識化しやすく体で再現しやすいんでしょう。

 早い話が、「内足主導で切り替えて、上体を内向させて軸を作り谷回りを行う」なんて頭で考えながら滑ってたら間に合うわけないけど、これら一連の動作が、「山タク!」の呪文になってれば早いモンね。

 言葉の力が運動の再現性につながったってことですね。ネーミングの天才ならではの上達法なのかもしれません。

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2013年2月 4日 (月)

二年後の「それ」

 一昨日、「それ」でいってほしいモンだと書いたら、ほぼ「それ」で行ってくれました。内弟子Y、テクニカルプライズ合格です!

 この日の薬師スキー場は、朝から湿気を含んだ小雪が降り続き、ほぼ終日止みませんでした。そのため、検定バーンはキレイに圧雪をかけた上にうっすらと重い新雪が載っている状況でした。受験者は事前よりやや減って32名。

 最初の種目はフリー。これは得意種目なので少し貯金してほしいと思っていました。ところが、二ターン目で溜まった新雪に右外足を持って行かれそうになり、一瞬、車山初日の「不運」が頭をよぎったのですが、上手く立て直して何もなかったかのようにリズム変化を入れてゴール。雪だまりに一瞬つかまったことをどう見るかだけど、まあまあですかね。

 二種目目整地大回り、三種目目整地小回りは無難にこなしました。ほぼ、昨日の事前講習通りだったんだと思います。四種目目不整地大回りは、三種目行った後のバーンを不整地とみなしての実施となりましたが、整地小回りの前に一度デラを入れていた関係で、どうやら、整地大回り以上に滑りやすかったらしく、この日一番の出来でした。

 不整地大回り終了後、ジャッジに先導され全員のトレーンでコブを作りました。少し大きめのリズムと小さ目のリズムの二本のラインが出来ました。受験者はどちらかというと大き目のリズムを選択する人が多かったと思います。内弟子Yは、ローテーションの関係で最後から二番目の滑走でした。

 コブの嫌いな人だとこの滑走順はコブが深くなってイヤだと思うのですが、この女は、なにしろ初心者の時からの「コブ好き女」なので、最初から遅い滑走順だったら良いなーと言っていました。この滑走順は彼女にとってラッキーです。

 事前でホメられていたので大き目のリズムのコースを選択して、順調に滑り出したのですが、中盤で掘れた箇所にハマって守りに回ったズリズリターン。ヤバい、去年の石打パターンかと思ったのですが、終盤、持ち直しました。さて、あのズリズリの二、三ターンをジャッジはどう見たのか。

 滑り終わった内弟子Yはションボリしています。昼食時にはビデオを見てはタメイキばかり。「どーしてアタシ、こうなっちゃうんでしょう」「あんなコブじゃ受かりませんよネ」「発表見ないで帰りたいデス」。どんどん弱気になります。

 なかば無理矢理、発表を見に行かせました。それだけに名前を呼ばれた時は何がなんだか判らなかった模様。結果は、大回り二つが76。他が75の二点余しての合格でした。どうやら、二つの失敗をバーンの荒れによるものと大目に見てくれたようです。

 一級取得から三年経たないテクニカル合格は、筋力の劣る女子のことでもありホメて良いと思いますが、この日の合格は、出産後の復活の日からほぼ二年目だったんです。あの時のヨチヨチした滑りから二年後にこうなってくれるとは・・・。~o~

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2013年2月 2日 (土)

入浴後の疲労困憊

 今日は内弟子Yのテクニカルプライズテスト事前講習でした。天候は一日中、雨。雪は滑りやすい雪だったらしいのですが、ゲレンデには時々ガスが掛かり、あまり快適な状況ではなかったらしいです。

 「らしい」というのは、ワタシゃ一日育児だったからです。それも、一日中、娘(仮称ケミ)と一緒に屋内から出ませんでした。午前中は、ケミさんが背中でお昼寝をしてくれたので楽でしたが、午後はそうはいきませんでした。

 薬師スキー場は、薬師の湯という温泉施設と一緒になっているので、「ヒマでしょうから、ケミさんをお風呂に入れていてクダサイ」という内弟子Yの言葉にしたがって、ケミさんと温泉入浴をしていたんです。

 温泉に入っていたというと楽そうですが、二歳児を慣れない場所で一人で風呂に入れるのは戦いです。なにしろ、「ケミさんお風呂に行こうか」「ヤダ!」から始まり、あらゆることに対して「ヤダ!」と反応する娘を騙し賺して脱衣所まで連れて行くだけで大変です。気づいたら、スキー場に行っていながらブーツも履かずに一日終わり、風呂に入っただけで疲労困憊。まーったく何をしてたんだか。~o~;;;

 そうそう、内弟子Yの事前講習ですが、講師の星直樹SAJデモからは、「それで良いです。明日はそれでいきましょう」とOKをもらったらしいです。是非とも、明日も「それ」でいってほしいモンです。頼むよーっ。~o~

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2013年2月 1日 (金)

リラックス越後の金曜

 今朝早く八王子を立って越後に来ています。

 今日はまず、内弟子Yのお受験のために小出にある薬師スキー場を訪れました。このスキー場には初めて来たのですが、いやはやのーんびりとしたゲレンデです。シングルリフトが一本、週末のお受験のために練習している人達が数人。地元出身のアルペンナショナルチーマー星瑞枝選手がポールを張って一人で練習しています。

 天候は快晴。内弟子Yは、検定バーンをとおぼしきメインコースをグルグル回りました。 何だかラクそうにリラックスして滑ってます。やっぱ、一月中、ひたすらキビしいバーンを滑ってたからねー。この滑りが明日明後日も出来れば・・・。~o~;;

 練習を終えて、八海山のペンションYへ。やたらに常連さんに会うと思ったら、ほとんど常連しか泊まっていません。内弟子Yが一番宿泊暦が短く、他の人はみんな十数年ここに泊まっている人ばかり。家族みたいな人達ばかりです。リラックスできるなー。~o~

 ケミさんも、ペンションYオーナーのお孫さん姉妹と一緒に遊んでもらってリラックス。我が家は久々に全員リラックスの金曜日でした。

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