春の蕎麦屋と青春の幻
今日まで吉祥寺で春期講習でした。春期講習というのは、夏や冬ほど講座数が多く設定されるわけでなく、我々にとってはのんびりしたスケジュールになりやすいものです。もちろん、片時ものんびりできない人気講師の方達もいらっしゃるのですが、ワタシ程度だとかなーりのんびり。
んで、この期間は午前だけ仕事。午後はヒマなので、いろんなことが出来ます。それで昨日は授業の後、吉祥寺の銘酒蕎麦屋として知られる「中清」さんに初めて行って来ました。
「中清」さんは五日市街道沿いにあり、ごく平凡な町の蕎麦屋という趣の店なのですが、知る人ぞ知る蕎麦の名店です。しかし、日本酒マニアにはお酒の方でより有名かもしれません。従って、こういう暇な春の午後に訪れるには絶好の店。~o~
少し昼食時を外れていたので、先客は一組だけでした。まず、石川県御祖酒造の「遊穂 うすにごり」を注文。これは、「花さかゆうほ」と呼ばれている純米吟醸ではないかと思うのですが、うすにごりの甘さを爽快な酸が締めくくる遊穂らしいお酒でした。
これをチビチビやりながら、お店の様子をうかがったのですが、日本酒のメニューは張り出されたものしかない様子。ところが、張り出されていないお酒もたくさんあるらしく、ちょっと注文に困りました。そこで、空瓶が大量に並べられている長野県湯川酒造店さんの「九郎右衛門」を注文してみたのですが、ちょうど切れているとのことで、仕方なく、「九郎右衛門」の隣に空瓶が並んでいた長野県大信州酒造の「大信州」と「天せいろ」を頼みました。
この「大信州」というお酒は、ワタシにとってあまり良いイメージのお酒ではありませんでした。昔、渋谷公園通り下に「大信州」という名の居酒屋さんがあり、学生時代にそこで安酒を食らっていた思い出があるので。学生が大量に流し込む安酒というイメージだったんです。
ところが、出てきた「大信州 超辛口 純米吟醸」は、ワタシのそんな先入観を見事に吹き飛ばしました。日本酒度が高いために「超辛口」と名付けたのでしょうが、所謂辛口の酒ではなく、重量感のあるコクと旨味が見事に切れていくワタシ好みの銘酒でした。
しかし、こんな旨味の濃厚なドッシリした酒を辛口信仰の人達は「辛口」って認めるんでしょうかねえ。~o~;;
閑話休題。帰宅してから、「大信州」を検索して二度ビックリ。「大信州」が非常にまっとうなお酒であることは飲んでみて分かったのですが、渋谷の「大信州」という居酒屋さんも非常にまっとうな名居酒屋だったんですね。今は、場所を移して「ニュー信州」という名前になっているようですが、ネットで見る限り、お酒も料理もかなり良さげです。
お店が安っぽいんじゃなく、我々が安っぽい飲み方をしていただけだったんですね、きっと。旧「大信州」現在「ニュー信州」さん、大変失礼しました。機会があったら、是非是非、三十年ぶりにうかがいたいと思います。~o~;;;;
あ、そうそう、「中清」さんの「天せいろ」ですが、更級系で非常にまっとうな蕎麦でした。久々に、キレイな蕎麦をいただいたという感じ。吉祥寺での授業後の楽しみが一つ増えてしまいました。
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コメント
ブログを見て面白かったのでコメントさせて頂きました(^ω^)
もしよかったら自分のブログも見てくださったら嬉しいです★
http://daisuke8.cocolog-nifty.com/blog/
ちなみに料理レシピのブログです!!
これからちょくちょく拝見させて頂きます★
よろしくお願いします(^ω^)
投稿: | 2013年3月30日 (土) 18時31分
ども、書き込みありがとうございます。
そちらのブログを拝見しました。写真をアップするのが苦手なワタシに言えた義理ではありませんが、料理の写真があると楽しいでしょうね。
投稿: Mumyo | 2013年3月31日 (日) 11時21分