初夏の遺言
先週はフルに授業があり、しかも昨日の土曜は毎年恒例W大対策授業でした。恐らく、一学期で一番仕事のキツい週です。
W大対策はあざみ野の校舎だったのですが、予想以上にマジメな子が集まっていて、演習の出来も悪くなかったようです。某W大文学部の過去問だったのですが、この時期にしては全体に得点率が高かった模様。
授業後、質問に答えた後、ちょっと気になって自分の書いた昨年度版の某W大対策本を読み直していた時のこと。某W大S経学部は古文と漢文の融合問題なのですが、2008年度問題の解説に気になる一節を発見してしまいました。
「W大・S経といえば、私大の雄とも評すべき名門で、天下に冠たる良問を出題していた。ところが、ここ数年、失礼ながら『安易に作ったとしか思えない問題』が目立つ。本書執筆者は、『W大・S経の品格のある問題』に敬意を表してきた。それだけに、ここ数年の出題傾向には不満を禁じ得ない。誠に遺憾である」
コレ、一瞬、自分の原稿かと思ってしまいました。ワタシの書きそうなことだったので。でも、漢文の設問に関する解説だったんですよね。2008年と言えば、故S師の亡くなった年です。うわー、Sさんの原稿だったのかー。
Sさんは、あまり問題の悪口を書かない人だったのに、ワタシが書いたかと思うほど過激なことを書いているのは、もしかして、遺言のつもりだったんですかねえ・・・。
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