カラを破る力
別に、アイコさんの話題ではありません。今回もメダル届かずかとガッカリしている人もいるとは思いますが、実のところ、オリンピアの女神の顔色をうかがう難しさは、我々に簡単に論じられるものではありません。
「カラを破る」は、内弟子Yのカラです。内弟子は、今年の東京都技選でロングターンに欠点を持っていることがハッキリしました。昨日は、その対策として、早速、八海山麓スキー場に出かけてポールトレーニングでした。
Yのロングターンは、クセの少ないキレイなフォームになってきているのですが、エッジングに鋭さがなくスピード感がありませんでした。こういう場合、何故「ポール」が対策になるのかというと、簡単に言えばターン弧に規制がかかるからです。
フリーや基礎のトレーニングでは、どこでどのようなターンをしても、地形にさえ合っていれば何の問題もありません。そのため、どうしても自分の都合の良い所で都合の良いターンをするクセがついてしまいます。
しかし、それでは板のアールなりのターンになりやすく、板をたわませるエッジングの鋭さが身につきません。多少力づくでも次の旗門に入るためにジタバタしていると、自然と板をたわませるエッジングが身に付くというわけです。
今回も、八海山麓のレーシングコーチから最初に指摘されたのは、「キレイなターンだけど、板のアールなりになってる」ということでした。コーチからは「旗門の横で目線を下げるようにして板に力を加えなさい」と教わったとか。「まさにアタシに欠けていたものデシタ」とはトレーニング終了後のYの感想です。
でも、ワタシとしては、Yが楽しそうだったことの方が嬉しかったかもしれません。このところ、大会直前で欠点矯正のための練習ばかりだったので、あんまり楽しそうじゃなかったから。「楽しくカラを破る」が、ポールトレーニングの本当のネライなんで。
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