赤い板の夢を見る
先日、八海山で乗ったVolklのGDとSDのレポートを忘れないうちに書いておこうかと思います。実は、怪我のこともあり時間のこともあって十分に試乗できたとは思っていないので、もう一度試乗してからレポートを書きたいのですが、今シーズン、これ以上試乗する機会がないかもしれないので止むを得ません。
・Völkl Platinum GD Speedwall 175cm 116-70-98 R=17.9
今までのGDがチップロッカーになって生まれ変わった。持ってやや重いが、履くと軽く感じる。この軽さは基礎オールラウンドとして使うなら武器になるだろう。八海山第一リフトの緩斜面は止まる雪になりかけていたのだが、大変よく走った。SpeedWallの効果なのかチューンナップが良かったのかは不明。
滑り出すとすぐにしなやかさが感じられる。八海山ダウンヒルコースは雪が柔らかくやや荒れていたが、大変よくたわみ走った。ただし、ややポンと返ってしまうことがある。この返り方は、一世代前のCDに似ているかもしれない。板の返りを走りにつなげる技術を持った人には武器になるが、切り替えで立ち上がってしまう人にはマイナスに働くだろう。板のたわみを使えると、中~小回りが大変し易く、リズム変化が楽しい。中斜面でのカービング小回りなんかも快感。板の返りを走りにつなげる技術が必要なので、テクニカル受験者あたりから上の技術を持った人向けの板だろう。
この日の八海山は雪が柔らかく、振動吸収システムUVOの効果は確認しにくかった。もし、額面通りUVOが働いてくれるなら、硬い雪でエキスパートが乗っても快感度の高いカービングを楽しめるのかもしれない。しかし、こんなにたわみやすいと、体重のあり過ぎる人には向かないかもね。
・Völkl Platinum SD Speedwall 165cm 123-68-104 R=12.7
同じくチップロッカーになって生まれ変わった。GD同様、履くと軽い。止まる雪の緩斜面ではGD同様によく走った。
非常にしなやかで扱いやすい。GDよりも返り方が自然な気がして、ワタシ的にはこちらの方により好感を持った。トップ部が非常に柔らかく、かつチップロッカーしているため、ターン前半に雪面を捕えてたわみを作ることが容易。しかも、テール部は結構シッカリしているため、粘ってくれる。もうちょっといろんなシチュエーションで試乗してみたかった。
コブにも入ってみたが扱いやすかった。ただし、膝の負傷のため本気のコブ滑りを試していないのは残念。
ちなみに、タイトルは、八海山の古い常連でテクニカル持ちのKさんがGDを試乗した翌日にシミジミと言っていた台詞です。ワタシ、この台詞に惹かれて試乗してみたのですが、まあ、ある程度の技術を持った人には、それほど魅力的な板ってことですね。
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