オガ三昧レポ
一昨日のO社三昧のレポートです。正直言って、ワタシゃ普段の試乗会でO社に乗ることはありません。というのは、試乗会ではO社は一番人気になり勝ちで、ゆっくり試乗させてもらえないことが多いからです。
加えて、みんなと同じになりやすいメジャー板を好まないアマノジャクでもあり、指導員志向もなく、何よりコントローラブルであることに快感を感じないアンチO社体質なモンで。~o~;;
なので、ハッキリ言って最初からO社基礎板にはあまり好意的ではありません。昨年までのO社基礎板との比較も出来ません。レポートを読む方はそのあたりを考え合わせながら読んでください。丸沼の朝のカリカリバーンと昼頃のグサグサさらにそれが寒気で締まった午後のバーンまで試乗。整地は主にローズコース下部、コブはシルバーコースとローズコース下部に掘られたラインコブです。
・OGASAKA TC-MZ 172cm FM600プレート付き 110-69-95 R=18.9
持つと意外に軽くない。履いても軽くない。朝のカリカリバーンでも適度にグリップ。ロッカーのためか、硬いバーンでもグズグズ雪でも、ターン前半捉えて踏み込んでいくと、非常にしなやか。見事にたわんでビョーンと返ってくる。これは快感。大~中回りは非常に調子よく、オガの基礎板ってこんなにキモチ良かったっけと驚く。しかし、カリカリバーンの小回りでトップを捉え難いことがあった。小回りではやや前乗りの意識を持つと良いようだ。
コブは正直言って乗り難かった。直線的に行こうとすると、ロッカーのトップが食ってくれない感じがして不安だった。また、トップを食わせられないままコブに侵入するとセンター部が一気にたわみ過ぎてコントロール出来ず板が走ってバランスを崩しやすくなる。直線的に行かずに外を回して圧変化の少ない滑りをすることが要求されるようだ。しかし、そればかりではツマンナイぞ。
キレイに圧雪されたバーンをメインに滑る方で、コブに入ることがあまり好きでない方がオールラウンドに使うには良いのかもしれない。しかし・・・、自分では買わないナ、コレ。
・OGASAKA TC-SZ 165cm RC600FLプレート付き 117-67-104 R=12.8
持っても履いても重い。カリカリ雪でもしっかりグリップ。板が中へ入って来てくれる感じで返りが適度で穏やかなので失敗が極めて少ない。オガだなー。普通に滑ると小~中回りになる。
こちらの方がコブでは安心。キャンパーのためトップの捉えが良く、先落としさえすれば板はキレイにくるっと回る。コブの中で扱いやすく外を回すのも直線的に行くのも自由自在。楽だなこりゃ。
多分、自分で使うならオガ基礎板の中ではコレなのだろう。しかし、こんなに刺激のない板は買わないナ。~o~
・OGASAKA KEO'S-RS 165cm RC600FLプレート付き 116-70-101 R=15.1
SZよりは持っても履いても軽く感じる。カリカリでもエッジ捉えてくれるが普通のポジションで乗っていると返ってほしい時に返って来ず、時々ポンと返ってくる。どうもツインキールってヤツのせいらしい。
ツインキール構造というのは、センター部がキャップ構造でグリップが良くなる仕掛けらしいのだが、RCプレートが付いていることもあってセンター部のフレックスが硬くなり、それに対してトップとテールがサンドウィッチ構造でたわみやすくなる。
それで、普通にセンターを踏むと返って来にくいのだが、トップやテールを使えると返ってくるらしい。したがって自分で荷重点を意識的に動かせると、グリップ感と板の走りを両方味わえてかなり楽しくなる。
小回りでも大回りでも、ターン前半にトップに荷重できると、ビューンと走って楽しい。また、緩斜面の大回りなら、ターン前半センターに乗ってグリップを利用して内側に入って行き、ターン後半に思い切りテール乗りにして板を走らせるなどということも出来る。ただし、コレを急斜面でやるのはちと怖いか。
同じロッカーのはずなのに、MZよりもコブの先落としが容易。操作性も良くMZよりコブは楽。しかし、SZの方がトップの捉えが良いとは思う。また、トップで捉えても返りがビョンと強くなることがあり、処理しきれないこともある。SZの方がコブは楽ですね。
かなり面白い乗り味の板で、荷重点を動かして意識的に板の走りを引き出す楽しみがある。しかし、荷重点を意識的に動かせない人には向かないのではないか。つか、荷重点を意識的に動かせないと楽しくないだろ。オガの代表的基礎板らしいけど、オガラーさん達ってみんなそういう楽しみ方をしているのかしらん。
荷重点を動かして遊ぶのは楽しいけど、いつもいつもそんなことを考えて滑らなきゃいけないとすると、ちとシンドイ。つことで自分じゃ絶対買わないですね。
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