夏へのアドバイス
ここんとこ、各校舎で質問に来る子が増えています。「どんどん持ってきなさい。何でも面倒見てあげるから」と授業で公言してしまった手前、仕方ないことですが、それでも、15時20分に終わったはずの仕事が17時までサービス残業になったりするのは・・・。~o~;;
まあ、質問に来るということは生徒さんが熱心に勉強している証拠なので良いかなと。おまけに、ひと頃のゆとり全盛期と違って、驚くべきおマヌケな質問もありません。むしろ、今年あたりの質問に来る子は、マジメに勉強してるなぁ、と感心する子が多く、けっこうなことだと思います。
そんな中、昨日、毎年この時期恒例の夏期講習に関する質問がありました。「AとB、どっちの講座を取ったら良いでしょう」というヤツです。
こういう場合、同僚の講師でも答えたがらない人はいます。ABの両方とも自分の講座なら問題ないのですが、片方あるいは両方が他人の講座だったりすると講師間の利害関係の問題が生じます。また、昨年の同一講座のテキストが資料として公開されているのだから、それを見て自分で判断できなきゃイカンだろうということもあります。
しかし、パンフレット等には公開されていない情報もあります。例えば、パンフレットには各講座の「レベル」が表示されているのですが、この「レベル」の付け方には教材作成者の考え方がある程度反映されていて、出来上がった教材の本当のレベルに対してパンフの「レベル」を高めにしたがる人と低めにしたがる人がいます。こういう教材作成者のクセなんかは、一緒に仕事してなければ絶対に判りません。
そもそも、子供達には、誰がどの講座の教材作成者かさえ知らされていません。もちろん、名前を知らされたところで、その先生がどんな考え方の人なのか、知る由もありませんが。
そんなのは昨年の教材が公開されているのだから、それで判断しろとおっしゃる方もいるかもしれませんが、全ての教科において昨年の教材をもとに的確な判断が出来る能力があったら、浪人してないって。~o~
というわけで、昨日もこちらが知る範囲のことで有益そうな情報は提供しました。もちろん、ネガティブなことは言いません。ちょうど、相談に来たA・Bの講座のうち難易度の高そうなA講座のテキストが、その子の取っている通常授業のテキストと同じ教材作成者だったので、「同じ人が作ってるんだから、通常授業のテキストで想像してみなさい。通常授業について行けるんだったら、A講座で大丈夫だろう」と言ってあげました。
「ただし、A講座が、君にとって頑張らないとついていけない講座だった場合、同じ期間に予習の大変な講座を入れないようにね。予習の大変なヤツを二つ同時に抱えたら爆裂しちゃうぞ」という警告も忘れずに付け加えておきました。まあ、そんなことは自分で考えるべきことだろうけど。
今回の場合、AB両講座とも同じ人が授業を担当する講座だったので、答えやすかったのですが、担当者が違うとそこで利害関係が生じて、ちょっと答えにくいもんです。まあ、お高い物を買っていただくのだから、商業道徳から言っても商品に関する情報を提供するのは当然なんですけどね。~o~
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