人間教信者の皆さんへ
ここ数日、朝日新聞朝刊を福島原発の所長さんだった人の調書の話が賑わわせています。事故後、所員の九割が所長命令に従わずに逃げたとか、住民に情報開示しないまま危険な放射性物質を放出するドライベントをするところだったとか。
こういう報道を見て、当時の所員を責めたり、電力会社の身勝手を嘆いたりする向きもあると思います。しかし、ここで、当時の所員さんや東京電力さんを責めるのは、問題の根本を見誤ると思います。
人間と言うのは、本来、弱くあてにならないものであって、そんなことは、人間の歴史を顧みた時に明らかなことです。今回の報道は、こういう過酷事故があった場合、いかに人間が信用できない存在か、信用してはならないものかを示しているに過ぎません。
その信用できない人間に、何かあった時に頼らねばならないのが原発というシステムである以上、原発に絶対安全などということはありません。どうも、原発再稼働などと物騒なことを考える連中は、そこのところが楽観的過ぎます。
つか根本的なところで人間に対する認識が間違ってます。ワタシに言わせれば、人間教の狂信者です。
某美食漫画の表現に関しても話題になっていたようですが、漫画の表現がどこまで科学的かということより、所詮、人間は直面する恐怖に弱い存在なのであり、科学的に安全と言われてもそれで納得なんかできっこないってことでしょう。科学的になりきれないのが人間なんです。
こういうのは、スキーをしていると当たり前の話です。いくら滑り方を頭で理解し、緩斜面では上手く滑れる人でも、急斜面へ行ってハイスピードになると、思ったような動きが出来なくなります。ハイスピードと斜度の恐怖に普通の人間は勝てないからです。
原発再稼働を考える連中は、何度爆裂しても、今度は出来るはずだと無謀な速度で旗門に突っ込んで行くレーサーのようなものです。つか、自分じゃ行かないんだから、無謀なスピードで選手を突っ込ませるコーチというべきですかね。余計悪いよ。
レースでの爆裂なら、足の痛みくらいで済みますから良いんですけどねえ・・・。
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