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2014年6月22日 (日)

Let it goな休日

 少し前に、娘(仮称ケミ)の保育園では、最近、「ありのままの~♪」という歌が三歳児の間で流行っていると聞いていました。何のことやら判らなかったのですが、ディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌なのだとか。あんまり知らなかったけど、大ヒットしてるらしいですね。

 ケミさんに、「『ありのままの』の映画を見に行ってみるかい?」と聞いたところ、見に行きたいと言うので、お熱が引いたらみんなで行こうということになっていました。

 今日はワタシの仕事もなく、ケミさんも元気になったので、昭島のモールの映画館へ朝から出かけました。上映時間が108分もあり、しかも、どう考えても三歳児向けではなさそうなので、心配していたのですが、ケミさんは大人しく見てくれました。最後の方で若干飽きたようですが、それでも、「面白かった!」と言ってくれました。まあ、どこまで判って見たのかは謎ですけどね。~o~

 映画自体は大人が見てもそれなりに楽しめます。さすがディズニーがお金かけて作っているだけあって絵がキレイです。吹き替え版で見たので、歌唱はちと心配だと思っていたのですが、意外に上手いです。松たか子さんってあんなに歌上手かったんですね。

 でも、パパとしては我々が楽しめる映画をケミさんが大人しく見ていてくれたことの方に一番感動しました。~o~

 それに加えて、細かいことですが、訳詩の作り方にも感心しました。例えば、"Let it go"では、"Let it go. Let it go."を「ありの ままの」、"The cold never bothered me anyway!"を「すこーしも寒くないわ」と訳してるんだけど、これって、訳文と英語の口の形がピタリと合うんですよね。だから、アニメの人物が自然に歌ってるように見えるんです。すごい!超絶テクニック!

 まあ、その分、内容的に少しズレるのは止むを得なかったかもしれません。原詩では、自分を縛っていた束縛から解放されて、「もういいわ!」「気にしないわ!」って歌詞なんだと思うんだけど、訳詩は、。「ありのままのアタシで良いのよ!」っていう妙に自己肯定的な歌詞になっているようです。

 こういう自己肯定的な発想って、最近、日本じゃ流行ってますよね。自分らしさの表現を最上の価値とする考え方。どっかの国の代表チームも、二言目には「自分たちのサッカーをすれば」ってやってますもんね。

 でも、「自分たちのサッカー」が「自分の習った型通りのサッカー」に置き換えられちゃってるような気もします。だから、相手が自分の習った型通りに来てくれないと途端に「自分たちのサッカー」が出来なくなって途方に暮れちゃう。

 日本代表は、昨日、メンタル面の調整という理由で練習中止にしたらしいんですが、中途半端な自己肯定じゃなく、本当に束縛から解放されて、"Let it go!"って気持ちになってくれていると良いのかもね。

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