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2014年6月18日 (水)

W杯サッカーをめぐる俗説

 一昨日、授業に行った横浜の校舎で、講師控え室の話題はやはり日曜のコートジボワール戦でした。普段、サッカーのことなんてまったく話題にしないオジサン達が、熱く語っちゃってるのは、ちょっと奇妙な眺めでした。

 しかし、ちょっと困ったのは、「コートジボワールって世界ランク23位ですからねえ。日本は46位だから敵うわけありませんよ」なんて言ってること。ちょっと会話に参加できなくなりました。FIFAランキングが現在のチームの強さをそのまま反映するものではないことぐらい、ちょっとサッカーに興味のある人なら常識なんですけどねえ。

 以前のFIFAランキングは本当にアテにならない代物でした。算出方法に欠陥があったからで、例えば、1998年三月の日本のFIFAランクは、ナント、9位!その年行われたフランスW杯に初出場して3戦全敗で帰って来るチームが、です。

 こんなの、サッカーファンは誰も相手にしなかった数字でした。算出方法の欠陥がモロに表れた瞬間最大風速だったからです。

 その後、算出方法は何度か改正されているはずで、ワタシも詳しくは判らないのですが、今回ブログを書くのに、ちよっと調べてみたら、2006年に改正されたようです。過去4年間の国際Aマッチの成績をポイント化するのですが、同じ勝利であっても対戦相手のランクと試合の重要度によってポイントが変わってきます。

 つまり、重要度の高い試合、例えばW杯などでランクの高い国に勝つと、大きなポイントになるけど、単なる親善試合でランクの低い国に勝っても、たいしたポイントにはならないということ。

 現行の算出方法は以前に比べて、代表チームの実力を反映しやすくなったらしいのですが、それでも、重要度の高い大陸選手権が4年に一度しか開かれないアジアに不利(北中米とアフリカは二年に一度)だと言われています。また、同じく重要度の高いW杯予選でランクの高い国と当らないアジアの国はランクを上げにくいという事情もあります。

 そもそも、ランキングの通りに勝負がつくなら、戦わなくても良いわけですしねえ。C組最弱であろうと目されているギリシアなんて、現在12位ですヨ。

 それと、やはり気になるのは、「日本人は勝負弱い」って話。「勝負弱いんじゃなくて実力じゃないか」って、今日、昼食を取りに行った店に置いてあったスポーツ新聞で為末大さんが嘆いていました。

 確かに日本人のメンタリティはストライカーに向かないって話は昔書いたことがあるけど、でも、ストライカーに向かなくても、良いMFはたくさん生まれてるわけだし、日本人のメンタリティが勝負に不利になるとは特に思いません。

 「結局、日本人は勝負弱いんだよ」で逃げてちゃ進歩ないですゼ。

 なんとか、今度の金曜日にはオジサン達に、「FIFAランキングなんてぜーんぜん意味なかったでしょー!」「日本人勝負弱くなんてないでしょー!」ってな話が出来る結果を出してほしいもんですね。~o~

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コメント

いよいよギリシャ戦ですね(^^)/
金曜日の校舎にはサッカー好きな先生いるんですか??

投稿: けい | 2014年6月19日 (木) 18時51分

 いますよ。誰かはヒミツだけど。~o~

投稿: Mumyo | 2014年6月21日 (土) 07時18分

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