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2015年3月21日 (土)

暴れ馬の飼いならし方

 昨日一昨日は八海山でした。一昨日の八海山は小雨、昨日は曇りで上部にガスが掛かっていました。天気は春ですねえ。

 天気は春なのですが、雪はまだまだあります。というか、並みの年のハイシーズンほども残っています。これで来週はお客さんが少ないからと平日休業するというんだから・・・。マッタクね。~o~;;;;

 さて、昨日は午前中表面が融けて滑りやすい雪、午後は軟雪が荒れて少しボコボコしていました。そんな中、内弟子Yは昔のSL板を試しました。昔、ワタシが小回り用に使っていた板で、これでクラウン検定に合格したE社のSLX154cmなのですが、オールラウンドには使いにくい板なので、しばらく眠らせたままだったものです。

 五年ぶりに履かせてみると、相変わらず回旋能力バツグンです。しかも、今の内弟子Yの技術なら使いこなせます。かなり気に入ってくれたようで、一日ギュンギュン小回りし続けました。んで、「疲れマシタ」だそうです。「暴れ馬を乗りこなしてるみたいデス」。

 実は、ワタシも例のイタリアンパパで荒れたボコボコを大回りした結果、かなり疲れました。なにしろ、トーションが強くエッジグリップが良いため、一度グリップするとエッジがなかなか外れてくれず、雪面の荒れを全部拾います。一度カービングし始めると、小手先のゴマかしではスピードを緩めてくれないので、ひたすら荒れ地を高速カービングし続けることになります。んで、カービングの快感は高いんだけど体の負担も大きいと。まあ、やっぱり「暴れ馬」なんですね。

 んで、思い出したのですが、八方尾根の技術選決勝ソデグロ大回りやウサギのコブでは、選手の皆さんこんな思いをしたんでしょうねえ。

 いや、もちろん、我々とでは技術レベルが全く違うのは承知の上なのですが、今年はコートの雪が柔らかかったので程度の差こそあれ、同じ思いはしたはずです。なにしろ、選手の大回り板ってR30前後の競技板、小回り板はほとんどSL板でしょう。もともと軟雪の荒れ地を滑るようには作ってないんです。

 ネットを見ていると決勝のウサギのコブ種目で前走したモーグルの西伸幸選手の滑りと決勝を滑った選手がコケてるのを比較するような記述が目につきます。モーグルの一流選手に比べて、基礎の選手はコブがまるで下手だというわけです。

 そりゃ確かに西選手の技術は見事なものだったのですが、でも、使ってた板は軟雪の荒れ地でも使いやすいモーグル板だったってことを見落としちゃいけないでしょう。あの雪では板のトーションの強さによって滑り易さが大きく違っていたはず。だから、簡単に滑っている映像だけで比較はできないということです。

 それにしても、あの雪では滑りにくいはずの基礎小回り板を使って、あれだけサラサラっと滑っちゃったタクヤの技術は、スゴイ。~o~

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コメント

モーグルの板でも、基礎の板でも、モーグルのワールドカッパーに、勝てる訳ないでしょう。もし、西選手が基礎の板で1~2本コブを滑れば基礎の誰より上手く滑る事でしょうね。道具ばかり気にして、板がちがうからではなく、腕前がちがうと認めた方が良いと思いますが、

投稿: 木曽素木井屋 | 2015年3月26日 (木) 13時04分

 うーん、こちらの意図が伝わりませんでしたかねえ。西選手の方がコブで上手いのは当たり前で、それを認めていないんじゃないんですよ。 

 西選手が基礎の板で誰よりも上手くコブを滑るというのも、おそらく当然でしょう。西選手よりもモーグル選手としてはワンランク下のタクヤが基礎板であれだけサラサラっと滑っちゃうんだから。

 西選手を貶めているのではなく、単純に映像だけ比較して「基礎の選手はまるで下手だ」という論調になるのはおかしいと言うつもりで書いてるんですよ、この記事は。
 
 そのように伝わってないとしたら、こちらの表現が未熟だったかもしれません。

 ちなみに、木曽素木井屋さんは、ハンドルネームから言って基礎の方かと思うのですが、モーグル板を履いたことはありますか。ワタシは、上村愛子モデルのモーグル板を一週間試乗したことがありますが、その時の経験から言わせてもらうと、かなり違うものなんですよ。

 是非、モーグル板を試してみてください。ワタシの書いたことがある程度実感できるのではないか思います。

投稿: Mumyo | 2015年3月26日 (木) 15時25分

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