おこぼれの試乗レポ
遅まきながら、先日、野沢で試乗した板のレポートです。本当は、内弟子Yが試乗の主役だったのですが、ワタシもおこぼれに預かりちょっとだけ趣味の試乗を楽しんだモンで。~o~
試乗は全て野沢温泉スキー場やまびこゲレンデのDコース~Cコース~Eコースを使用。春のザクザク雪が上に乗るが、ある程度足場のある雪質でした。コブは斜度の緩いCコースに出来たラインコブとEコース脇のちょっと急だけど短いコブライン。
・KEI-SKI ARXS 161cm 115-70-105 R=13
KEI-SKIの基礎小回り系最上級機種。「ちょっと返りが強いです」という説明を受けて履いてみた。履くと足元が軽く、振り回しやすさを感じる。多分、非常に軽い素材を使っているのだろう。ウェートが中央に集まっている感じがして、前後の軽さが印象的。
しかし、滑り出してみると、その軽さが災いしてややパタパタ感があり、落ち着かない。その割に本当に返りは強く、ビョンと返ってくる。整地では、しっかり圧を掛け続けてやると板の挙動を落ち着かせることが出来るが、コブだとちょっと返り過ぎるのではないか。
多分、軽快な逆捻り系の小回りに向いた板だと思う。そういう滑りを好む人向けだと思うのだが、しかし、この返りの強さを処理できる技術を持った人は、イマドキのカービングをするんじゃないだろうか。いったいこの板を誰が履くんだろう。ちょっとこの板に向いた人を想像し難くかった。
・Rossingnol Demoα R21 Racing 167cm 122-68-104 R=13
Softの方は昨年の継続モデルと思われるのだが、Racingの方は、プレートとビンディングを変更し、板の形状も変わった。今年のRacingはSoftと同一の形状をしている。板自体はSoftと同じもので、そこにR21プレートを搭載しているということなのかもしれない。ワタシは昨年の黄色い板に試乗していないので、その変化についてはよく判らない。
一昨年のスラントノーズのR=20 Racingには試乗したが、その時よりもトップのしなやかさを感じる。切り替えた瞬間の捉えは非常にソフトで、しなやかにたわんでいくが、センターはシッカリと雪面を捕えてくれる。このソフト感とシッカリ感がとても印象的。例えて言えばベンツの高級車種のような乗り心地かもいれない。まあ、ベンツなんて乗ったことないけど。~o~;;
コブでも十分使えると思われる。もっと本格的なコブで試してみたかった。
内弟子Yの感想から言って、テクニカル以上の人なら男女問わずイケるのではなかろうか。ただし、非常に個性的な乗り味なので、好き嫌いは別れるかもしれない。一度試乗してからの購入をお勧めする。
・OGASAKA TC-SF FL585 165cm 117-67-104 R=12.8
オガ嫌いを自負するワタシが試乗会でオガに試乗することは稀なのだが、天候のせいか空いていたので試乗してみた。メーカーサイドの説明では、昨年のSZと比べるとキャンパーなのだがロッカーのような機能を持たせるように変更したのだとか。
確かに昨年試乗したSZとは違う乗り味のような気がする。より自由度が高くなり、元気なたわみもどりを楽しめるような・・・もしかして、コイツなら買っちゃうかもしれないなと思わさせられた。しかし、まあ、ワタシは来期、小回り板を買う予定ありませんからね。~o~;;
なお、TC-SF160cmに試乗した内弟子Yは、「あたしコレは買いません。ツマンナイ」と言ってました。やっぱ、オガはオガ。この刺激と失敗の少なさ加減は、我が家の購買意欲をそそらないってことかしらん。
・Hart C9.2ST VF-S 165cm 119-67.5-101 R=12.7
Hartの基礎小回り系最上級機種。見てくれは非常に安っぽい。ペラペラしたキャップ板は趣味じゃないし、この軽すぎる緑は何とかならんのかと思う。しかし、乗ってみると、意外に悪くない。前後が軽量なのに落ち着いた挙動。もっとペカンと返ってくるのかと思いきや、ペラペラ感がない。グルーヴ加工ってヤツの恩恵なんですかねえ。
このグルーヴ加工ってヤツは、R社のプロップテックのようなものらしく、中の素材に縦の切れ目を入れて部分的にトーションを弱めているらしい。ナルホド、それでキャップっぽさが消えてるんですかね。これなら悪くないんじゃないだろうか。コブでも使いやすいし、嫌いじゃないなぁ、コイツ。
しかし、デザインに騙されやすい内弟子Yは、「絶対ヤダ」と切り捨ててました。~o~
| 固定リンク
コメント