民主主義のためのささやかな覚書
昨日、とうとう成立してしまいました。これに関して、ワタシのごとき極楽とんぼは何も言うことはございません。仕方ないんじゃないですか。ただ、日本国民の一部の方には反省してほしいと思います。
今回、この法律の成立前に、この法律には反対だという話をよく聞きました。直接お会いした方にも、芸能人知識人の方からも。しかし、そういう方たち、この前の選挙の時に誰に投票なさったのですか。
確かに、この前の選挙で、今回の法律は論点になっていませんでした。しかし、現政権を担う方が、こんなことをしでかしそうな方だと気付かなかったというんでしょうか。
政権を担う前から、ネット上のright sideの極端な人々と仲良しだということを聞いていました。隣国への大嫌い演説の団体とも懇意にしているという話でした。また、政権を担ってからは、某公共放送の中枢にお友達を送り込み、某公共放送の報道を麻痺させるという卑怯未練でありながら有効な政治手法を使う人でした。
それにしても、某公共放送の方達、大変だったでしょうねえ。某売文家が問題を起こした時にも、一言もニュースで触れなかったし、今回の法律に関しても随分気を使ったようですね。
某公共放送の方達ために言えば、公共の情報産業は、産業でなければ生きていけないのかもしれませんが、公共でも情報でもなくなったら、生きて行く資格はありません。
死んだらと、までは言いませんが、何故、退職者が出ないのか不思議です。自由に物が言えないから、という理由で退職するのはアリでしょうにねえ。
閑話休題。そういう政治手法を使う人です。当然、自分の所属する党派内でも言論統制をしているでしょうし、締め付けは強烈にあるんでしょう。「自由」なんて、どこにもないほどに。
言うなれば、我々が首長といただく方は、民主主義の柔らかい喉元に食いついた毒蛇のような人です。歴史を顧みると、いくらでもこういう人の例を見ることができます。
しかし、現代の成熟した民主主義は、こういう人及び、こういう人の毒を消し去る手段を有します。国民が次の選挙まで、現政権のしたことを忘れなければ良いということです。忘れずに、次の選挙でこの人を完膚なきまでに叩きのめす結果を出せばよいのです。
幸い、我々には、憲法が残されました。現政権が踏みにじった憲法ではありますが、しかし、結果として憲法は残りました。次の政権がよって立つものとして憲法は残ったのです。
それをプラスに考えれば良いのではないでしょうか。次の政権が、今回の法律を骨抜きにする改正案を出す力を持つために・・・。前回の投票で失敗した方々、どうか、忘れないでくださいね。自分たちの失敗を。
自分たちがどんな男に絶対多数の力を与えたのか、その結果何が起こったのか。民主主義がどんな形で踏みにじられ、どんなことがこの国に起こったのか。
それを多くの人達が覚えておいてくれれば、まあ、良いんじゃないでしょうか。民主主義は再生する、そう信じたいと思います。娘たちの世代のために。
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コメント
そうです、問題は次の選挙です。大きな選挙となると来年夏の参議院選挙です。このときに、それこそ「山が動く」のかどうか。さすがにいま選挙が行われれば、現政権には大きな打撃になるでしょうが、首相が考えているように、喉元過ぎればのような気がして、私は楽観はしていません。それでも一縷の望みは持ち続けたいと思っています。まさしく息子たちの世代のために。
投稿: ニラ爺 | 2015年9月21日 (月) 06時59分
そうなんでよね。その喉元ってヤツがポイントです。
喉元の火傷がしばらく治らないように、猛烈に反省してもらいたいんですが…。
投稿: Mumyo | 2015年9月22日 (火) 09時05分