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2016年3月31日 (木)

三月拾遺~小心者達と優しい人達

 今日も午後から授業。午前中は暇なので、自分のブログを読み返して三月を振り返っています。

 三月は全日本技術選の応援と内弟子Yのクラウン受験で終わってしまった感があります。どちらも小心者というのがどういう人達なのか、身近でまざまざと見せつけられました。

 タクヤ先生とYに共通するのは、本番の前になると必ず、失敗に対する恐れを口にすること。二人とも、「失敗しないように頑張る!」って言うんですが、ワタシに言わせれば、もうその時点でダメだよ。

 自分の失敗をイメージしちゃったら体が縮こまって良いとこが出なくなるって、そろそろ二人とも経験から学ばなきゃ。基礎スキーなんて、「オレの上手いところを見せてやる!」って強気のメンタリティーになれる人が結果を出すスポーツでしょ。

 全日本で最多優勝回数を誇るミスター技術選の柏木さんなんて、レッスンの時から、「オレの上手いところを見てくれ!」って感じがビンビン伝わってきます。当然、本番だってそうなんでしょう。今年四連覇を達成した麻子さんだって、自分の失敗なんか絶対にイメージしてないでしょう。じゃなきゃあの去年一昨々年の強気の滑りは理解できないですモン。

 レベルは違うけど、タクヤもYも本当は成績よりはるかに上手いのに・・・、もったいないねえ。

20160213181200001 さて、三月は小心者達以外に、他人の優しさにも触れた月でした。娘(仮称ケミ)は、二月三月の野沢来訪ですっかり野沢が大好きになったのですが、その原因の一つは山のホテルO瀧さんです。

 →はケミさんが食べやすいようにと作ってくれた特別料理のオニギリ。毎回、子供が食べやすいようにと工夫してくれました。

 こういうの、親としては嬉しいし、子供も優しいなと思うんでしょう。「ここのホテルは、子供が大好きなやどなんじゃないかな」なんて言ってました。~o~

 子供に優しいと言えば、失礼ながらちょっと意外だったのが、舞子の検定の検定員をなさっていた小野塚喜保元デモ。ちょっと見は、大柄でイカツイ感じなのですが、検定を見ていたケミさんに大変優しくしてくれました。

2016032010360000 何かと気を使って声を掛けてくださったのですが、それだけでなく、総滑の前にゴールゾーンを下げる際、ケミさんがゴールゾーンの下で作っていた「タヌキさんのお城」←が邪魔になりました。普通のジャッジなら、親のワタシに「壊してください」と言いそうなモンなんですが・・・。

 ナント、小野塚先生手ずから、「タヌキさんのお城」をキレイに掘り取って、ゲレンデ脇にお引越ししてくれました。イヤハヤ優しい。~o~

 コレ、ちょっと感激しました。感激したので、日記に書いておこうと。~o~ 

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2016年3月30日 (水)

暇つぶし技術論

 春期講習の真っただ中なのですが、今日は夜だけ仕事の日です。ちょっと暇なので、スキーのことを書きます。

 スキーのことを書くと宣言しておいて、まあ、ナンですが、暇なもので、話がアッチコッチします。一昨日、今年度の予定表が送られてきました。まだ確定はしていないのですが、今まであまり行ったことのない校舎に行かされることになったりして、ちょっと変化があります。通常授業が微減で夏期講習が少し増え、結果、仕事量は昨年度とあんまり変わらないかな。

 毎年、この季節は、今年度の仕事量と収入を予想できる季節でもあります。そういう意味で、我が家の経理部長Yクンは少し安心した模様。~o~

 閑話休題。スキーの話です。今シーズン、Yクンは飛躍的に技術が向上したのですが、そのうちの一つが、大回り板をたわませられるようになったこと。富士見の検定までは狭いコートだと大回り種目でも小回り板を使用していました。富士見の後のトレーニングで大回り板でのターン弧を縮められるようにしたわけなんですが、これにはいくつか理由がありました。

 一つは、大回り板を使った方が高速や悪雪での安定感を得やすいからなのですが、もう一つ、最近の技術の流れから言って、その方が点が出やすいと思ったんです。

 この何年か、都技選の高得点者の大回りを見ているとターン弧が小さいんです。代表の人達もそうですが、密かに内弟子Yのお手本と考えているK夫人の大回りなどもそうです。

 このあたりは、何年か前の「ハイブリットスキーイングからの解放」 が影響しているのかもしれません。ハイブリッド時代は板を踏むことさえご法度で、踏んでたわませて走らせるなんてあり得なかったわけです。その時代は当然、大回りは板のRのままでした。

 ところが、ハイブリッドの闇が明けてみると、板を踏んでたわませることが大事ということになりました。踏んでたわませる滑りを評価するわけですから、同じRの板ならターン弧の小さい方を評価するというわけです。

 そういう滑りが地方予選で高く評価されるという流れは、当然、テククラ検定の評価の方にも来ます。テククラ検定だって、今や、踏んでたわませて走らせなきゃ高い評価はされないはず。内傾角が作れてスムーズなら良いという時代は終わってます。Yの受けた野沢の事前講習の先生も同じ趣旨のことをおっしゃっていたとか。

 それに、大回り板を使った方が動きが止まらないということもあります。小回り板で大回りをすると傾けてRに任せればターンできるから動きが止まりやすいと思います。このあたり、小回り板を使った野沢二回目のYの大回りなどがそうでした。

 大回り板をたわませて小さなターン弧を作れるようになった今のYの大回りは、たわみもどりによって板が走ります。当然、見栄えもします。舞子で脳震盪直後にも関わらず80を出せたのは、そういうことなんだと思います。

 今日の午前中、暇だったのでネットをフラフラしていたら、テククラ検定に関するサイトで、「クラウンに合格したかったら小回り板で大回りの練習をしろ」と主張する記事を発見し、ちょっと驚きました。もちろん、コレは、傾くことを覚えるための練習メニューの提案なんでしょうけど、誤解を与えやすい書き方ですね。

 少なくとも、今現在の技術の流れから言うと、本番の大回り種目で小回り板を使うのは、少し損するんじゃないかと思います。現在は、そしておそらくこれからもしばらくは、板をたわませてターン弧を縮める技術を見せることがクラウン合格のためには必要なんじゃないかと思います。

 もちろん、本物の技術を持った人は、ある程度の小さなRの板でもそれを見せられるでしょう。だから、全種目小回り板で合格する人も当然います。

 でも、それが難しいことであるのは、全日本技術選に小回り板使用の総滑という種目があることからも明らかなように思います。受かるかどうかギリギリの普通の技術の人間は、可能なら難しいことを避ける方が賢明というものでしょう。 

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2016年3月28日 (月)

卵だけじゃ滑れない

 先週の月曜に春期講習が始まって、それ以来、我が家は東京です。内弟子Yは、日曜から二週間の安静期間なのですが、不幸中の幸いとはこのことか、これはワタシの仕事の期間とモロにかぶります。

 内弟子Yは、顔の擦り傷もあって非常に暗い日々を送っていたのですが、ようやくここへ来て顏のキズが治り、少し前向きになってきました。ワタシの方は春期の始まりはちと憂鬱だったのですが、ようやく授業が軌道に乗ってきました。一方、娘(仮称ケミ)は、今日から年長さんのクラスへ移り、この子だけはずっと元気一杯です。

 そんな我が家ですが、昨日はちょっと楽しみにしていることがありました。二年前に楽しく見た東野圭吾作のスキードラマがまたあったんです。『カッコウの卵は誰のもの』第一回を昨日Yとともに見ました。

 んで、感想なんですが、ネタバレになります。ネタバレ過敏症の方はここから先読まないでください。ちなみに毎度書きますが、ワタシ、ネタバレ過敏症の方は個人的に好きではありません。

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 もしかして、『カッコウ・・・』の方が『白銀ジャック』より突っ込みどころ満載なのかもしれません。主演の土屋さんはかなりよくやっていたと思うので、少しお気の毒。

 まず、アルペンのSLとクロスカントリーの強化合宿を一緒に行うという設定が噴飯モノ。こんなの一緒にやるメリット何にもないでしょう。それもSL女子とクロカン男子だけってどういうことなの????

 くわえて、いくらスポーツ遺伝子を持ってようと、クロカン素人を合宿に参加させるなんてあり得ません。ギタリスト志望の子にクロカンやらせるの無理あるでしょう。スキーはある程度経験がモノを言うスポーツなので、素人を短期間で選手に仕立てるのは絶対無理です。スポーツ遺伝子を生かしたかったら、単純に走るだけのスポーツを選べば良かったのに。

 それから、これはスキーをやってる人間なら誰でも痛感していることなんだけど、スキーは今やマイナースポーツなので、ちょっとくらい才能のある選手でも、あんなにマスコミに注目されて記者会見なんてありえねー。スキー選手があんなに注目されるのは、オリンピックに出る時だけで、それも、メダル候補じゃなきゃマスコミさんは洟もひっかけてくれませんよ。

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 多分、これから先、もっと突っ込みどころが出て来るんだろうけど、第一回をザッと見た限りではこんなところでしょうか。

 それにつけても思うのは、才能とスキー技術の関係。スキーは経験がモノを言うスポーツなので、遺伝子だけでは滑れません。だから、有名スキーヤーの子供だからって有名選手になれるわけではありません。

 もちろん、親子で有名スキーヤーという方もいらっしゃいます。三浦さんなんて三代に渡ってプロスキーヤーだし、基礎でも渡部三郎浩司の親子デモなどいらっしゃいます。しかし、この方達にしても幼少時からの環境の方がデカいでしょう。

 我が家のケミさんも、遺伝子としてはまったくたいしたことないのですが、環境に恵まれてます。それで、パパとしてはちょっと期待してます。もし、身長160cm以上になってくれたら・・・何かの選手になれるかもね。

 ってことは、ヤッパリある程度遺伝子的に恵まれないとダメなのかしらん。~o~;;;;

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2016年3月25日 (金)

びよよよよ~~ん

 先週の金曜日に八海山で試乗した来期Völkl板のレポートです。八海山は、この日比較的暖かく、軟雪で荒れやすいバーンでした。

 2016031816300000
 ・Völkl Platinum GD Speedwall 175cm 116-70-98 R=17.9

 一昨年試乗したGDのコスメを一新し、プレート変更したということなのだが、ぶっちゃけ、どう変わったのか乗ってみても判らなかった。しなやかでびよよーんと返ってくるのは、一昨年と同じ感じだったと思う。

 八海山山頂の斜度のない廊下を滑り出してカカトに乗っただけでグワンとたわむ。幅のあるテクニカルバーン(通称林間)で大回りすると、びよよーーんと返って走る。うーーん、快感。

 軟雪でもよくたわんで走るので快感に酔ってしまいそうだが、バーンが荒れて来ると、この返り方はややリスキーかもしれない。それなりの技術がないとツライのではないか。

 小回りでもびよよーんと返ってくるし、このしなやかさを武器に出来れば楽しい小回りが出来ると思うが、コブではびよよよーんと来過ぎて難しくなるかもしれない。

 多分、テクニカル以上の人の大回り用なのだと思う。一級以下の人ではこの返りは使いこなせまい。しかし、長さの設定から言って、地区予選では男性はやや物足りなくなりそう。男性ならテクニカル以上、地区予選未満、女性ならクラウン受験以上の人の大回り専用機というところか。

2016031813280000
 ・Völkl Platinum SD Speedwall 165cm 123-68-104 R=12.7

 GD同様、コスメとプレートが変更されたらしいが、それほどハッキリした違いは感じられなかった。というか、前回の時のこと、あんまり細かく覚えてないしね。~o~;;;

 足元が非常にしなやかにたわみ、返りが適度。非常に扱いやすい。チップロッカーのためか、クルクルと回ってくれるので、165cmを試乗したのに160cmと勘違いしてしまった。

 前回はコブで本気の滑りを出来なかったが、今回コブに入ってみて、コブ全然オッケーと確認できた。

 もし、来シーズン、小回り板を買う予定だったら、間違いなく購入候補上位に入ったと思う。しかし、ワタシゃ小回り板買う予定ないからなぁ。

 テクニカル以上の人の小回り用として、かなりおススメできると思う。テクニカル受験レベルだとコブでどうかと思うが、脚力があれば使いこなせるのではないか。

 ただし、懸念材料があるとすれば、クルクルと回り過ぎて、落差を求めたい時に難しいかもしれない。そういう意味で、地区予選以上のレベルだとどうだろうか。

 個人的には、SDが大変気に入りました。コレ、独身時代だったら、迷わず買ってたかも・・・。~o~;;;;

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2016年3月24日 (木)

衝撃の終幕番外編~挑戦の果実

 内弟子Yの今シーズンのクラウン挑戦は終わりました。Yクンは二週間の安静が必要だし、月曜からワタシは春期講習です。春期の仕事が終わる頃には、Yの安静期間も終わるのですが、その頃には検定をやるほどの雪はどこにも残っていないでしょう。

 日曜の検定終了後、一泊して月曜は半日滑ることにしました。もちろん、内弟子Yは無料休憩所で留守番です。ワタシと娘(仮称ケミ)だけで八海山ロープウェイを上りました。折しも八海山は今シーズンの最終日でした。

 ここ何年も、八海山は、「まだ雪が残っているのに~」というシー券所有者からの怨嗟の声を浴びつつクローズドしていました。でも、今年はピッタリのタイミングでの終幕です。もちろん、これはたまたま小雪の年だっただけなのですが・・・。

 この日の八海山は曇りで少し寒く、上部にはガスが掛かっていました。2016032110370000_3前夜の冷え込みでバーンは凍り、ロープウェイ降り場からセパレートの下あたりまでツルツルのアイスバーンでした。ワタシの板はしばらくチューンナップに出してなかったので、ほとんどエッジが立ちません。

 ところが、アイスバーンに強いケミさんは、普通に滑って行きます。ほぼ完全にパラレルの大回りで、かなりスピーディーです。見ていた常連客達が、みんな驚くようなスピードでした。この子、どうなってるんだろう、と思い、写真を撮ってみて、愕然としました。ちょっと衝撃的です→。

20160321103700001

 何が衝撃なのか判りにくいと思うので、拡大写真です←。

 体はフォールラインを向いていますが、パラレルになった板は、まだ向かって右を向いています。つまり、右ターンの谷回りをしてるんです。

 繰り返しますが、この日の八海山テクニカルバーン(通称林間)はツルツルのアイスバーン。ワタシのエッジはまるで利きませんでした。この状態で、これほどキチンと谷回りを作って大回りしていたスキーヤーが何人いたでしょう。ワタシ自身、かなーり怪しいです。~o~;;;

 この子の板は、普通の子供用板で、エッジの手入れは全くしていません。加えて、我々夫婦はこの子に、一切、技術的なことを教えていません。なんだって、こんな滑りがさらっと出来ちゃうんでしょう。

 ここからは想像なのですが、このところ内弟子Yのクラウン挑戦で、我々夫婦はかなり技術的なやりとりをしていましたし、Yはかなーり真面目にトレーニングをしていました。ケミさんは、ずっとそれを傍らで見聞きしていました。トレーニングするママの様子を見聞きすることが、ケミさんのスキーに良い影響を及ぼしたということは考えられます。

 そういえば、つい何日か前、テクニカルバーンを滑った後、「ケミは、今、板を外に出すことしか考えてないの」って言ってました。その時は、我々夫婦は笑って聞いていたのですが・・・。

 Yの今シーズンのクラウン挑戦は終わりました。Y自身の体の中には飛躍的な技術の向上という挑戦の果実が残っているはずです。しかし、ママのよりもっと豊かな果実が、実は娘の体の方に残っているのかもしれませんね。~o~;;;;;; 

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2016年3月23日 (水)

衝撃の終幕その三~泣かせてくれない僥倖

 大回りと小回りの二種目終わった段階で合格まで一点のビハインドになってしまいました。しかし、今のYなら十分逆転できます。総滑は野沢で二回も80点を出している得意種目ですし、コブも練習十分。どちらもYのベストが出せれば81点は取れます。

 総滑は、ほぼ練習通りの滑りでした。Yのベストと言って良いと思います。コレは、行ったか・・・と思ったのですが、80点でした。コートが短かったため、大回りのスピード感をアピールしきれなかったかもしれません。あと、10mコートが長ければ・・・。

 などと言ってみても仕方ありません。コブで81点取れば良いだけのこと。総滑の得点を見たYも、覚悟を決めた良い表情をしていました。

 コブ種目は斜面を変えてグングンコースで行われました。まさに、我々がコブ修業に励んだバーンです。グングンコース下部には深いラインが一本と浅いラインが一本ありました。逆転を目指すYは、当然深いラインを行かなければなりません。

 全受験生には一本のインスペクション兼練習が認められました。Yは深いラインで練習。「このラインで行きます」と力強く宣言してスタート地点に上りました。よしっ!

 舞子のプライズ検定は全種目テクニカルから始まります。テクニカルの人達が滑っている間、ワタシと娘(仮称ケミ)はゴール地点でYの快走を期待しながら待っていました。先ほどの練習の出来から言って、深いラインを練習通り滑れば加点は十分にあり得ます。もし、81点で逆転合格だったら・・・いやー、オレ感激して泣いちゃうだろなー。

 と思っていたのですが・・・。

 Yのスタートが近づいて、スタート地点に出てきたYクン、深いラインとは別の場所で構えています。ヲイっ!そこは浅いラインの上だっ!~o~;;;;;;;;;;

 Yクン、浅いラインを普通に降りてしまいました。特に見せ場もなく、安全なコブ滑りでした。うわーーーー、なんてこったい。

 当然、81点が出るはずもなく、80点止まりでした。なかなか師匠を泣かせてくれませんねえ・・・。ゴールしたYに説明を求めたところ、テクニカルの人達が滑ったためにスタート地点のコブの形が変わってしまい、深いラインがどっちだか判らなくなったんだそうです。いやはや・・・。なんてアホなフィナーレだい。

 しかし、この勘違いは、実は正解だったということが後に判明しました。

 検定終了後、念のためと思い、病院に向かいました。CTスキャンには異常なく、先生の見立ては「単なる脳震盪でしょう」とのこと。転倒直後に病院に来なかったことについてお説教され、二週間の安静を言い渡されました。

 これで、Yの今シーズンのクラウン受験は全て終了。ガッカリしただけの終幕のはずでした。

 ところが、帰宅後、念のため「脳震盪」をネットで検索して、ちょっとビックリ。脳震盪は頭部に強い衝撃を受けて脳が揺すぶられた結果、一時的な意識喪失や記憶の混乱、眩暈などを起こす病気なのですが、実は、脳震盪で本当に怖いのは、脳震盪を起こした後、脳が混乱した状態で再び強い衝撃を受けることによるセカンドインパクトシンドロームと呼ばれるものなのだそうです。

 セカンドインパクトは重い脳障害を引き起こし、場合によっては死に至るのだとか・・・。

 つまり、最後のコブで、Yが勘違いせずに予定通り深いラインに入り、完走できれば合格だったんでしょうが、一か八かの滑りで、もし、転倒した場合・・・。ワタシとケミさんは別の意味で泣くことになったかもしれないんです。~o~;;;;;;;;

 良かったヨー、勘違いして。Yクン、ラッキー!!~o~

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2016年3月22日 (火)

衝撃の終幕その二~落ちた付け焼刃

 アップ時の転倒で頭を打ったらしい内弟子Yのために、パトロールを呼んでもらいに行きました。パトロールを呼んでもらうということは、クラウン検定棄権ということです。仕方ありません。こちらも泣きたい気持ちだったけど、命には代えられませんから。

 ところが、リフト係さんの所から帰ってみると、内弟子Yの様子がまた変わっています。「あたしクラウン受けに来たんですよね、思い出しました」だと。念のためにいろいろ質問してみるのですが、マトモにもどっています。体のふらつきもないとのこと。うーーん、これは・・・。

 「受けに行きます」と意欲をみせるYさんを止めることはできませんでした。リフト係さんにパトロールを断り、検定会場に向かいました。 

2016032010250000 検定は主に奥添地ゾクゾクコースでした。本当は上部の雪不足で閉鎖されていたコースなのですが、下半分を整地してキレイな検定バーンを作ってくれました→。

 まず、最初の種目は大回りでした。他の受験者に遅れた内弟子Yは急いでリフトに乗りに行きました。ワタシと娘(仮称ケミ)は検定バーンの下に残りました。

 ところが、ケミさんが泣き出しました。ケミさんは、ママの顔の出血にショックを受けて何度も泣いていたのですが、ママを見送った後、不安になったらしく泣きながら「ママをとめようよ~、あぶないよ~」と訴えます。これには、さしものワタシも応えました。ワタシ自身の不安をそのまま言い当てていたので。

 しかし、もう内弟子Yはやる気を出して行ってしまいました。ケミさんをなだめすかしながら、もし、最初の滑りが少しでも変だったら、絶対に止めて病院に連れて行こうと心に決めました。

 ところが・・・普通に滑っちゃったんですよねー、大回り。まあ、この人の最上の出来ではなかったけど、転倒者も出るような軟雪だったことを割り引くと、まあまあの出来です。オープンジャッジだったので、点数がその場で出るのですが、ちゃんと80点出ました。これじゃ止められないか・・・。~o~;;;

 第二種目は同じバーンで小回りでした。小回りはこの一週間で急速に進歩した得意種目です。火曜日に新しい小回りを始めて以来、失敗らしいものを見ていません。それどころか、しばしば見事さに唸らされてきました。普通に滑れば80点は堅いし、上手く行けば加点を期待できるゾ。

 と思ったんですが・・・。

 火曜日以来、一度も見たことがない、というより、ここ何年かのYの滑りでは見たことないような小回りをしてきました。一生懸命踏んでいるのは判るし、ストックを外に突いて板を外に出そうとしているのは判るんだけど、板が外に出てくれません。うーーーん。79点か。

 どうも、月曜に八海山で捻りのトレーニングをして以来、身についていた外足を内旋させる捻りの要素がズッポリ抜け落ちてしまったようです。何故そうなったのか、まったく判りませんが、頭を打ったショックで付け焼刃が落ちちゃったってことなんですか・・・ねえ。~o~;;;

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2016年3月21日 (月)

衝撃の終幕その一~一筋縄を教えてよ

 金曜土曜と八海山でした。暖かくなり天気が下り坂になる予報だったのですが、金曜の八海山はそれほど悪い天気にはなりませんでした。

 しかし、午後は風が吹いて、魚沼の谷の杉林の周辺には黄色いカスミが掛かりました。帰りに駐車場の車の上を見たら、黄色く吹き溜まってます。ぐげー、悪魔の粉だー。~o~;;;

 ゲレンデはガラガラに空いていたので、この季節のお楽しみ、八海山スキー場レンタルコーナーのVolkl試乗を楽しみました。VolklのPlatinumGDとSDは、前モデルからコスメが変わり、プレートの変更があったらしいのですが、詳しくはまた後でレポートを書きます。

 土曜は雨とガスでした。我が家は、検定を控えた内弟子Yがひたすら練習。娘(仮称ケミ)とワタシは無料休憩所で多くの時間を過ごしました。時々一緒に滑るYクンは相変わらず絶好調。整地種目の最終チェックを済ませ、コブの練習に励みました。もう、整地では隙が無いので、何かあるとしたらコブだけだろー。

 と思っていたのですが・・・。~o~;;;;

 日曜は、舞子高原で東京都連公認のプライズ検定でした。八海山のペンションYから車で通いました。7時45分頃出発して舞子には8時15分頃着。難関(?)の申し込みを済ませて一安心しました。今回は、本当に実力十分。多少のアクシデントがあっても、大丈夫。やってくれるだろー。

 と思っていたのですが・・・。

 雪不足のため、検定は奥添地でした。ここは、ワタシとYがコブ修業に励んできた場所です。おそらく八海山の次にたくさんのコブを滑っています。ここでなら、コブのアクシデントも少ないに違いありません。

 天候は小雨。奥添地まで上がると、細かい雪でした。奥添地にはガスが垂れ込めていました。集合時間までそれほど間がなかったので、急いでガスの中をアップ。アップできる斜度の斜面は少し細くなったスイスイコースくらいしかなかったので、「ここを少しその気になって滑ってみて」と指示しました。スイスイコースにはかなりのガスが掛かっていました。

 内弟子Yが大回りでガスの中に消えて行くのを見届け、ケミさんとともに、ゆっくり降りて行きました。ところが、それほど長くないスイスイコース下部に倒れている人影が・・・。斜度の変わり目だったので、ボードの初心者かしらと思って近寄ってみると、なんと内弟子Yのウェアです。うつ伏せで頭を斜面下にして倒れています。

 起き上がれないようだったので、板を外して起き上がらせてみたところ・・・、雪が赤く染まりました。転倒して顔を擦ったようです。足には異常なさそうなので、ヨカッタ、きっとホワイトアウトしてバランスを失って転倒しただけだな。

 と思ったのですが、立たせてみたYの様子が変です。もう集合時間が迫っているので、早くいかなければならないのに、しきりにワタシに質問します。「ここどこですか?あたしなんでこんな所に来てるんですか?」「舞子だよ。クラウン検定だろ」「あたし、クラウンって持ってませんでしたっけ?!」「何言ってんだ、しっかりしろ」「顔が痛いんだけど、あたしどうしたんですか?」「アップの最中に転んだんだよ」「あたし、転んだんですか?」

 何言ってんだろ、こいつ・・・。

 Yは、クワッドに乗っている間も、クワッドを降りてからも、上記の質問をくり返します。「ここどこですか?あたしなんでこんな所に来てるんですか?あたし、クラウン持ってませんでしたか?顔が痛いんだけどどうしたんですか?思い出せないんです!」

 絶望的な気分になってきました。どうして、Yの検定というと、こう一筋縄でいかないんでしょう。今回は絶対大丈夫と思ったのに・・・。

 いくら丁寧に答えてやっても、Yは同じ質問を繰り返します。この期に及んでワタシも悟りました。「もうダメだ、今回は検定を棄権して病院に行かなければ大変なことになる」。質問を繰り返すYをケミさんに任せて、パトロールを呼んでもらうためにリフト係の所へ走りました。

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2016年3月18日 (金)

生涯最高のかぐらと小回り女その後

2016031710300000 昨日は本当に久々に、かぐらスキー場でした。

 かぐらは初滑りの頃、ビスラボに懲りて以来行っていなかったのですが、雲一つない快晴の上、雪がたっぷりあって→、良いバーンコンディション、しかも混んでない。ワタシの今までの生涯で最高のかぐらでした。

2016031711210000 娘(仮称ケミ)を連れて第五リフトへ上りました。半分凍った田代湖が青く沈み、越後の山々が白く輝いています←。

 飛行機雲が大好きのケミさんは、飛行機雲を見つけるたびに歓声を上げていました。

2016031711340000
 ケミさん、滑りは相変わらず、というより、今まで以上に絶好調。大回りはもう完全にパラレルでかっ飛ばしてるし、小回りがスゴイ。→は第五リフトのコブ斜面下。コブ斜面をプルークの大回りで降りている時に、「おお、上手だねー」と声を掛けていた男性が、コブが終わっていきなり超小回りを始めたら、「うわっ!プロやん」だって。~o~;;;

 小回りがスゴイのは、実はこの子の母親もです。この日も好調を維持しています。この日は、右ストックを遠く突くように注意。ビデオを撮って、「もう少しポジションを低くしたら、板がもっと走るかもしれない」とアドバイスしたら、すぐにその通りにしてきやがりました。

 こりゃ、武器になるよー。~o~;;;

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2016年3月17日 (木)

「ちがう小回り」の女達

 火曜は八王子に帰って雑用でした。ちょうど雨の後の強風の日であったため、八王子は花粉ジゴクでした。ワタシもかなーり来ちゃったのですが、ヒドイのは内弟子Yで、もともとこの季節に東京へもどってくるとダラダラする人間なのですが、これに花粉が加わったので、本当にダメ人間に成り下がりました。

 

 昨日はふたたび越後、苗場でした。天気は晴れ時々曇り。それほど暖かくなりきらず、悪くないコンディションでした。

 

 この日、娘(仮称ケミ)には二つのお楽しみがありました。一つは、「空気がおいしい」日以来、すっかり大好きになった晴れの日の苗場山頂。実は、これは実現しませんでした。平日とあって山頂リフトを営業してくれなかったので。うーーん、さすが苗場サン。~o~;;;;;

 

2016031611190000 でも、もう一つは実現しました。昨年ハードオフで購入したHeadの117cmの板を下してみたんです。朝、板を用意した時点でケミさんワクワク。まず今までの板で体を慣らしてというパパの予定を無視して、勝手に新しい板を履いて準備し、リフト乗り場で待ってました→。まーったく。~o~

 

 まあ、そこまで楽しみにされては仕方ありません。滑らせてみることにしました。

 

 しかし、117cmはいかにも長過ぎます。この子の現在の身長は106cm。自分の身長より11cm長いわけですから、使いにくくても仕方ないかな。

 

2016031611320001
 と思っていたら、なんてことなく使いこなしました←。~o~;;

 

 やはり、長いので大回りはすこし横に引っ張ります。しかし、左右のターンとも内足を上手く外旋させてパラレルにしちゃうところは、さすが。

 

 小回りをやらせてみました。まさか、この長い板で小回りはできないだろう・・・と思っていたら、軽々とこなして、一言。「いままでとちがう小回りができる」。

 

 どうも、このHeadの方がスィングウェイトが軽いために、軽々と振り回せるらしいです。最初こそ右ターンでプルークが残りましたが、緩斜面ではそれを調整して何とかパラレルに持ち込んでいます。

 

 「小回りはこっちがいい」だそうです。身長より10cm以上長い板を小回り用かよ。~o~;;

 

 さて、一方、内弟子Yなのですが、その日も、先日、八海山で始めた小回りを継続。というか、さらに洗練されてきた模様。今までまったくできなかった小回りをしてきます。上体を安定させ、左右均等に板を外に出してしっかりエッジング、板の走りも悪くないです。こりゃ武器になるわー。

 

 しかし、この女達は、なんだってこっちの予想を裏切ってドンドン上手くなっちゃうんでしょう。~o~

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2016年3月16日 (水)

八海山で捻る

 野沢終了後、日曜月曜と八海山に移動してトレーニングでした。内弟子Yの技術を代表レベルに引き上げる第一歩です。

 と大きなことを言ってはみましたが、いったい何をすれば良いやらまるで判りません。やることはたくさんあるようですが、何をしたら一番有効なのやら。まあ、ワタシゃ素人ですから、当然ですね。~o~;;

 アレコレ考えた末に、コイツが今出来ないことをやらせることにしました。内弟子Yは、左足の脚の捻りを上手く使えません。そのためにコブの中では右ターンで真っ直ぐ突っ込みやすく、整地でも左外足のエッジングが単発的で右ターンが浅くなりがちで、左ターンで板が外に出ません。

 日曜は徹底的に低いポジションの小回りをさせました。春雪になった重い八海山の第一リフトで、まずストックを半分に持った小回り。以前からこれは苦手にしているので徹底してやらせました。

2016031315330000
 思いつく限り小回りのバリエーショントレーニングをさせて、午後はエキスパートのコブに行きました。娘(仮称ケミ)も一緒です→。もっともケミさんはまだ本格的にコブ滑りはさせないので、エキスパートの端のコブの無い荒れ地を小回りさせるのですが、コレが上手いんです。~o~;;

 結局、Yさん、かなりの量を滑りました。午前中のバリトレの効果があったかどうかは不明ですが、日曜の最後の一本はかなり見事なコブ滑りでした。

 月曜はゲレンデ下部は雨。上半分は湿った雪でした。夜の間冷えたらしく、ダウンヒルから上は芯が凍ってツルツルでした。

 この状態のエキスパートでは練習にならないので、この日は第一リフトと林間で整地小回りでした。久々に片足ノンストックなどしてしまいました。結婚前にコイツにやらせたっけ

 八年前の二級時代には全くできなかったのですが、今は一応、第一リフトを降りて来られます。ケミさんも片足ケンケンのママを見てちょっと感心していました。

 そのせいなのか、前日の捻りの特訓の成果なのか、この日の最後にはかなり見事な小回りが完成していました。うーーん、 しかし、これでいいのかなぁー。 

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2016年3月15日 (火)

御多忙家族の艱難

 土曜日の野沢は天候曇り。暖かくなるかと思いきや、ちょっと冷えました。

 朝、検定の開始時に早くも我が家を艱難が襲いました。前回同様、受験生のサポーターは腕章をもらってリフトに乗車・・・、できると思っていたのですが、カンダハーリフト前で主任検定員様から発表があり、「小雪のため雪を減らしたくないので、今回サポーターはリフトに乗車させない。一番下から見てろ」だとぉ。

 カンダハー西コースはうねりがあり、一番下からは何も見えません。これじゃ事実上、何も見せない宣言です。ビデオ撮れなきゃ話になんないよ、今回、特に受かる気でいるしなあ・・・。

 ということで、雪を減らさなきゃいいんだろと、下から登ることを決意。しかし、娘(仮称ケミ)はどうすんだい。少し登らせてみたのですが、数メートルで挫折。もう仕方ありません。お父さん、オンブして娘を担ぎ上げますよ。~o~;;;;;;

 カンダハー西コースは一番下に30度以上のカベがあり、この日のグスグス雪では一人で登るのさえシンドイんです。しかもオンブした五歳児は現在体重16kg。腕力が弱いので、しがみついていることが難しく、しょっちゅうバランスを崩します。登り始めてすぐに、止めときゃ良かったと思ったのですが・・・。

 まあ何とかしました。大汗でした。~o~;;

 検定員のいるゴールエリアまで登って検定員のすぐそばで撮影しましたが、さしものオニの主任検定員様も、五歳児を伴う板を履かない男がこの場にいるというのがどういうことなのか察してくださった模様。撮影を黙認してくれました。ホッ。

2016031212090000 →は小回りのコート。ケミさんはコート横の雪の薄い場所でブーツ滑りをしています。これがまた、上手いんですよ。~o~

 我々が登ってまもなく、大回りが始まりました。ところが、なんだか内弟子Yが変です。いつもより直滑降を長く取り、切り替えで立ち上がり気味になるためターンサイズが大きくなります。うーーーん、コレは・・・。

 後で理由を聞いたところ、見かけよりも芯のない軟雪だったとか。確かに前走者もそれで苦労していたようです。しかし、もしかすると、ここのところ良いフィーリングだった大回り板から小回り板に変更したことも裏目に出たかもしれません。

 総滑は、まあまあ普通に出来たのですが、小回りももう一つパッとせず、イヤハヤ、こりゃまずいことになってきた。

 多分、整地種目で一、二点足りません。こういう場合、普通であればコブで一発逆転を狙う滑りを指示しなければならないのですが、前日の練習で真っ直ぐ行き過ぎて撥ねられていたしなぁ。つい、強気で行けという指示を出しそびれました。それでも、前日練習の通りに強気で滑り切れば加点を狙える・・・と思ったんですが・・・、ねえ。~o~;;

 前日には絶対にやらなかった弱気の滑りで板を横にして来ました。あーあ。

 結局、取れたのは総滑のみ。大回りも小回りもコブも届きませんでした。また、内弟子Yを泣かせてしまいました。しかし、今回の結果はコイツのせいだけではありません。板を変更させずに練習の通りにやらせていたら・・・、練習通りの強気のコブ滑りを指示していたら・・・。師匠としては悔いの残る検定になってしまいました。

 しかし、艱難辛苦汝を玉にすの格言通り、今シーズン、Yは落ちるたびに飛躍的に上手くなってきました。今回の検定前、「もし、もう一度落ちたら、東京都代表レベルになっちゃうんじゃないか」と冗談を言っていたほどでした。

 ということで、こりゃ、そのレベルを本気で目指すしかないなぁ。~o~;;;;;;;;

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2016年3月13日 (日)

御多忙家族のお受験とスノーマンの日

 タクヤの出場しない八方尾根にとどまっていてもツマラナイということで、金曜の朝には野沢に移動しました。土曜に行われる内弟子Yの本番に備えるためです。

 金曜は事前講習でした。野沢ではテクニカルクラウン検定をカンダハーコースで行うのですが、カンダハーコースは関係者以外入れないので、ワタシと娘(仮称ケミ)は別行動。まず長坂ゴンドラを上がってみたのですが、うわー、雪が少なくなったー。

 ケミさんお気に入りの牛首コースを滑ったのですが、整地部分は大変キレイに雪が付いています。そこを快適に飛ばして行って、コブ斜面に出ると、げげっ!雪が・・・。

 とにかくあっちこっち出てます。多分、斜面の向きの関係でコブ斜面の部分だけ雪消えが早かったんだと思います。ケミさんにはなるべく雪の残っている所を通ってね、と指示して下って行くのですが、子供が一緒じゃなきゃ通りたくないなぁ、ココわ。~_~;;

 おまけに携帯のバッテリー切れで写真を撮れませんでした。~o~;;;;;

 牛首コースから日陰に出て、ケミさんはお気に入りのソリを借りてソリのコースをグルグルと回り御機嫌。ケミさんを説得して日陰ゴンドラに乗り、パラダイスからチャレンジコースを一本。ヤレヤレ、午前中はゴンドラ二本かよ。

 昼食後、再びケミさんはソリに夢中。Yクンは講習終了後日陰のカベでコブ練でした。ちょっと変な雪質になり、コブがつきにくいところへ、スクールの先生が来てラインを付けて行きました。Yクンはそこをグルグル回ります。

2016031117020000 しばらくそれに付き合いました。それほど難しいラインでもないけど、上部に一つ撥ねられるコブがあり、Yクンは真っ直ぐ入って撥ねられるパターンが続きました。そこだけ気をつけてネと注意はしましたが、やや真っ直ぐ入り過ぎるのが気になりました。もう少し、脚の捻りを上手く使えたらなあ。

 Yクンは気の済むまでグルグルと回ります。ケミさんをそれに付き合わせるわけにいかないので、コブ斜面下で共同制作→。かなり立派なスノーマンができました。~o~

 土曜は、検定本番でした。Yクンの仕上がりはまあまあ。前回から欠点は修正してきたので、結果には大いに期待していました。ただ、気になるのは、Yから、事前で上がったカンダハーコースのコース幅が二月より狭くなっており、大回り板は使いにくいので小回り板を使いたいと申し出があったこと。 ちょっと前回までの失敗が頭をよぎりました。あれをやらないために大回り板で練習してきたのに・・・。

 それと、前日の練習で真っ直ぐ入り過ぎて撥ねられていたコブ。爆裂しないで抑え切れるだろうか。

 結果的には、この二つの心配事が微妙なアヤになりましたが、長くなったので続きはまた明日。 

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2016年3月11日 (金)

御多忙家族の応援の日々

 しばらく大忙しでブログ更新できませんでした。

 火曜は、夜の仕事が午後9時まであり、10時に帰宅後、11時出発。八方へ向かいました。八方の宿到着は午前2時。

 水曜は朝6時起床。8時には八方尾根スキー場に向かいました。この日、八方尾根で全日本技術選があり、一家3人でタクヤ先生を応援することになっていたので。

2016030908340000_2 予選は名木山ゲレンデで行われる・・・予定だったのですが、名木はこの通り→。雪が薄くて競技どころではありません。パノラマに変更になっており、我々もノボリを持ってパノラマに上がり応援でした。

 水曜の結果は・・・、うーーん、イマサン。ただ、タクヤ先生は自他ともに認める小心者なので、まあ、初出場の初日はこんなものでしょう。~o~;;;

 木曜は同じように朝から3人でパノラマに上がり応援でした。この日はタクヤ得意のコブだったのですが、うーーん、それなりにソツなく滑ったんですが、イマイチ評価されなかったなー。

 というのを見届けて、ワタシのみ宿へ帰り、仕事着に着替えて午後1時半出発、長野駅に車を走らせました。この日は横浜で授業があったんです。長野発午後3時の新幹線で横浜へ。内弟子Yと娘(仮称ケミ)はそのままゲレンデに残り、タクヤの応援でした。

 ワタシは、仕事を済ませて東京駅を8時半過ぎの新幹線に乗り、再び八方の宿に帰って来たのが午後11時半でした。帰ってから、タクヤの結果を確認。残念ながら金曜の本選には進めませんでしたが、彼の最終種目総滑の滑りは、初日の大回りよりはるかに良い出来だったので、落ち着いて滑れたんでしょう。まあ、初出場はこんなものかな。

 ホントはとても残念な結果のはずなのですが、我が家としてはハードスケジュールを無事こなしきって、それなりに達成感がありました。それに、我が家にガッカリしている暇はありません。いよいよこれからがYクン自身の本番なのでね。~o~

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2016年3月 8日 (火)

同じ病気の治し方

 昨日は苗場で滑りました。天候は曇り。暖かい風が吹きました。

2016030709550000 日帰りセンターからゲレンデに出ると・・・、うげっ!正面の第二ゲレンデ下部に雪が無いっ!→ちょっとショッキングな眺めです。まだ、三月の頭なのに、四月頃の状況に見えます。

 しかし、滑り出してみると、そこそこ不自由なく滑れるのは、ホテル前のメインの第三ゲレンデがしっかりしているから。多分、W杯のためにコース作りをしたことが良い結果になっているのでしょう。

 また、この日は土日のレースのために撒かれた硫安の効きが残っていて、気温高めにも関わらずカリカリでした。比較的良いバーンで滑らせてもらったと思います。

 内弟子Yはカリカリバーンで大回り小回りのトレーニングをしたのですが、こちらが良かったんじゃないかと思う滑りをしてきても不満そうでした。なんか望みが高くなっちゃったのね。~o~;;

 一方、娘(仮称ケミ)は、Yと同じように大回りのビデオを撮ってあげたところ、「また、板をそろえているつもりなのにハの字になってる」と不満そうでした。確かに、第三ゲレンデだと斜度と雪面状況の問題で大回りでも右ターンにプルークが出ます。

 しかし、それより問題なのは、斜度が急で雪面が悪くなると、右足に頼ってしまうこと。右足に乗り過ぎてフォールラインよりも左方向にズレていってしまいます。また、右足の山回りが長くなるので、必然的に右ターンへの切り替えが難しくなり、右ターンでのプルークも出やすくなります。

 コレは実は、前日に気づいたワタシの小回りと同じ病気です。ワタシも急斜面小回りになると右外足のエッジングが長くなり、右ターンへの切り替えで失敗していたのでした。

 ワタシの場合、ちょっと意識を変えることで改善されたのですが、ケミさんに同じことを意識させるのは難しく、また、そんなことを考えていてはスキーが楽しくなくなります。ケミさんには、まず、難易度の低い第二ゲレンデ上部でビデオを撮って見せてやり、「ほら、この斜面ならハの字にならないでしょ」と言ったところ、「ほんとだ、少しはマシだね」ですとぉ。~o~;;;

 ただ、右足を使い過ぎるのは気になるので、第三ゲレンデを滑らせる時は、ワタシが先に滑ってフォールライン真下に立ち、「パパの方へ滑ってきてー」と言うことで、両足を均等に使わせるようにしました。まあ、ケミさんなら、この程度のことで簡単に病気が完治することでしょう。ワタシが完治するのは、あと何年後になるのやら、ね。~o~;;;;

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2016年3月 7日 (月)

気づきさまざまの日々

 土日は八海山でした。この土日は暖かくなるという予報だったので覚悟はしていたのですが、暖かくなり春雪になりました。八海山は先週ほど混みませんでしたが、相変わらずの常連さん密度で、いろんな人に会えました。2016030609590000

 内弟子Yは、コンディションの良い前倉での大回りの練習を多めにしたのですが、一緒に滑っている娘(仮称ケミ)の大回りが、なんだかソレっぽくなってきて、→の写真なんて、見事にウェートが乗った感じです。

 ところが、日曜の昼前に、林間を大回りせずプルークで降りていくので、Yが、どうしたのかと聞いたら、「ケミのすべりがなくなっちやった」と答えたとか。

 林間が止まる雪になっちゃったので、自分のフィーリングで滑れないということのようなんです。雪質の違いによって上手く滑れないこともあるってことに気づいたんですね。

 「滑らない雪質だから滑りにくいんだよ。パパがホットワックスして滑り易くしてあげよう」と約束して、今朝ほどホットワックスしたら、ものすごい汚れ具合でした。ワックス前にスクレーバーで削ってみたら、煤のようなものがベットリ。なるほど、こりゃ「ケミのすべりがなくなっちゃっ」ても仕方ないかな。

 午後、内弟子Yのビデオのついでに小回りの撮影をして見せてあげたところ、ガッカリした様子で、「ケミは板をそろえているつもりなのに、ビデオを見るとどうしてそろってないの?」

 おおお、それに気づいたかー。~o~;;

 ケミさんの小回りは、キレイにパラレルになる左ターンに対して、右ターンでのプルークが残ります。右内足の膝が返らないためなんですが、そんな細かいこと五歳児から矯正しても仕方ないので、まったく黙っていました。

 「自分でやってるつもりでも、ビデオでは見るとなかなかそうなるものじゃないんだよ」「別にそんなことは気にしなくても良いから元気に滑りなさい」と夫婦で慰めたのですが、イマイチ納得していない様子でした。こういうことを気にするようになったんですねえ。~o~

 一方、ワタシですが、昨日、小回りでちょっとした発見がありました。左ターンからの抜け出しを微妙に早くしてやると急斜面でも失敗が少なくなります。ふーん、こんなことで上手く行くのかぁ。不思議。

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2016年3月 4日 (金)

1000兆点弁当のよろこび

 今日は仕事のない日だったのですが、娘(仮称ケミ)の保育園の遠足があり、我が家は八王子でした。

 内弟子Yは、遠足のお弁当を作らねばならず、昨日からブツブツ言ってました。このYという人はもともと料理が好きでなく、とりわけ弁当作りに対して異常な嫌悪感を見せます。詰めるという行為に何かコンプレックスがあるのか、はたまた前世の因縁か。

 ワタシの弁当を作り始めたのが同居三年目で、その後、少しずつ進歩して手際よくなっていたのですが、依然として娘のお弁当には抵抗感が大きかったようてす。

 今朝は朝五時に起きて調理を始めた模様。ワタシは昨夜仕事から遅く帰宅したため、ワタシが起床した頃にはお弁当はほぼ完成していました。可愛いピンクのお弁当箱にYクンにしては整然と、オニギリ・唐揚げ・ブロッコリのチーズ焼き・ミニトマト・ウズラの卵が詰めてあります。ほほう、色合いもキレイだし、なかなかYクンにしてはマトモじゃない。

 ケミさんが遠足に行っている間に、我々は確定申告を提出に行き、タクヤのための応援グッズや雑貨の買い物を済ませ、昼食はケミさんの持って行った料理の余りでした。ふーん、Yにしては唐揚げがよく出来てるんじゃないかな。でも、ケミさんは、保育園では食が細い方だし、どうだろうとちょっと心配していました。

 先ほど、ケミさんが帰宅。玄関を入るなり、ワタシに、「パパっ!今日のママのお弁当、何点だったと思う?」と嬉しそうに聞きます。「うーん、100点だな」「ちがーう」「じゃ120点」「ちがーう」「じゃ何点なの」「1000兆てーーん!」だと。~o~

 「とってもおいしかったんだよ。パパがたべたら、ひょー、ひょー、ひょーって三回くらい飛び上がっちゃうヨ!」「世界じゅうでおいしいものをあつめたら、5番か6番にはなると思うな」「パパなんか十回か二十回くらい飛び上がっちゃうよっ!」

 ケミさんの激賞はエスカレートして留まるところを知りません。Yは思いもかけない大好評に照れ笑いしています。

 ここのところ、我が家は雰囲気沈滞気味だったのですが、これで一気によくなるでしょう。気づいてみれば、面倒な雑用は全て終わってるし、今シーズンのお楽しみはこれからですよね。~o~

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2016年3月 3日 (木)

さむざむだらだらぐちぐち

 この数日、夜だけ仕事があり、八王子にいます。この時期の八王子は、寒々します。スキー場から帰って来て寒がっているのも変ですが、実際、体感温度は低い気がします。スキー場では寒がることのない内弟子Yが、この時期の八王子では寒い寒いとコボします。おまけに寒々してるのに花粉だけは飛んでるみたいだし。

 スキーに行けないとなると、疲れが出るのかYは本当に脱力してダラダラしています。まあ、コイツがダラダラ見えるということは、ワタシだって他人様から見たらそう見えるんでしょう。

 その割には何やかやと雑用があります。娘(仮称ケミ)のための雛人形を飾り、確定申告やら何やら、Yクン一日飛び回っています。ワタシも、全日本技術選に初出場するタクヤの応援の準備や手配を泥縄で始め、さらに春のスキーの予約をしてとそれなりに忙しく・・・。

 する中で昨日はとんでもないアクシデントが起こりました。毎年、参加している山タクレッスンの申し込みでしくじり、キャンセル待ちになってしまったんです。山タク大好きのYは、がっかり、いよいよ脱力して愚痴ること愚痴ること。

 あーあ、やだやだ。八王子にいても良いことないなぁー。今、我が家で元気なのは、保育園の雛祭りで御機嫌のケミさんだけです。

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2016年3月 2日 (水)

最後の深雪最初の新雪

 昨日の八海山は一日雪でした。朝の段階でペンション駐車場が40cmの積雪でしたが、山頂部は5~60cmあったと思います。昼間もほぼ一日降り続きました。もしかして、我が家にとって今シーズン最後の深雪だったかもしれません。

 ロープウェイのコースは、今シーズン一と言って良いようなコンディションだったと思います。もちろん、我々が行った時には食い荒らされてましたが。~o~;;

 ワタシは今シーズン初めてファットを履けました。ファット日和でした。踏み荒らされたエキスパートも楽しかったけど、どちらかというとチャンピオン~セパレート中央~チャレンジというコースを行く方が荒らされ方が少なくてキモチ良いかも。

 しかし、ファット日和ということは、娘(仮称ケミ)を滑らせるのが難しい日でもあります。脚力のない五歳児に八海山の重い深雪はキビシイです。内弟子Yは、相変わらずイマイチその辺を理解していないので、深雪を滑らせようとするのですが、まだ無理だよ。

2016030111340000 圧雪された後の、20cmほど新雪の載ったテクニカルバーン(通称林間)を滑らせてみるのですが、プルークでゆっくり降りていきます。もちろん、安定感があるのでそれでもほとんど転びませんがあまり楽しくなさそうだし、それじゃ疲れちゃう。

 この日、何故か圧雪が掛かっていて積雪15cmほどのセパレートAの急斜面も、→のような感じでプルークでターンせずに降りて行きます。日曜にAちゃんが来た時には、この斜面を得意げに小回りで滑っていたんですけどねえ。

2016030111370000 新雪がこの子にとって難関になるかなぁと思ったのですが・・・。セパレート下のすいすいコースで突然パラレルターンを始めました←。

 すいすいコースも15~20cmほどの重い新雪が積もっていたのですが、まったく関係なしのかなりキレイなパラレル大回りでした。

 ケミさんに話を聞いたところ、「あそこは板をそろえてターンできるってしってたから」とのこと。自信のあるコースだからチャレンジしてみたということでしょう。ケミさん、また次のステージに進んだ感じです。

 我々も二時過ぎまで深雪を楽しませてもらって、二時半には上がり、六時に帰宅。夜は高校生の授業でした。実は、月曜夜に帰って仕事に備えるつもりだったのですが、雪が降っちゃったので急遽予定変更。おかげでかなりバタバタと仕事に出かけるはめになりましたとさ。~o~;;

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2016年3月 1日 (火)

トナカイ八海山を駈ける

 昨日も、我が家は一昨日に続いて八海山でした。昨日の八海山は雨のち雪。

 朝のうち一昨日の快晴から一転して雨でした。こういう時、ネガティブなことを言わないのが我が家の習慣で、娘(仮称ケミ)には、「雨だとスキーがよく滑るんだよ~」と教えています。それもあって、ケミさん、さほど嫌がらずにゲレンデに向かいます。~o~

2016022910000000


 ロープウェイを上がるとガスでした。昨夜、風が強く枝や葉が散乱しています。ケミさんは小枝を拾い上げて、「トナカイの角みたい」。ヘルメットにつけてあげたら、滑りにくいガスの中を御機嫌で滑ってくれました→。いやー、ヨカッタ。~o~

 昼頃から、ゲレンデ上部は雨が雪に変わりました。滑りにくい重い新雪がテクニカルバーン(通称林間)を覆い、お客さんは数少ないものの、レッスン受講者と我が家がグルグル回って新雪を荒らし、非常に難しいバーン状態になったのですが、悪雪慣れているYは、「今日の雪は滑り易いデス」。

 コイツの感覚には、師匠のワタシでも時々ついていけなくなります。~o~;;;

2016022914580000
 昼過ぎからゲレンデ下部も雪になり、本気の降りになりました。トナカイさんにはなるべく休憩を多めにして、それでも一日滑りました。最後はヘルメットの上にもかなり積もり←、トナカイさんも雪だるまのようになりました。

 昨夜はずっと降り続きました。今朝のペンション駐車場での積雪は40cm!やっほー!~o~

 

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