衝撃の終幕その一~一筋縄を教えてよ
金曜土曜と八海山でした。暖かくなり天気が下り坂になる予報だったのですが、金曜の八海山はそれほど悪い天気にはなりませんでした。
しかし、午後は風が吹いて、魚沼の谷の杉林の周辺には黄色いカスミが掛かりました。帰りに駐車場の車の上を見たら、黄色く吹き溜まってます。ぐげー、悪魔の粉だー。~o~;;;
ゲレンデはガラガラに空いていたので、この季節のお楽しみ、八海山スキー場レンタルコーナーのVolkl試乗を楽しみました。VolklのPlatinumGDとSDは、前モデルからコスメが変わり、プレートの変更があったらしいのですが、詳しくはまた後でレポートを書きます。
土曜は雨とガスでした。我が家は、検定を控えた内弟子Yがひたすら練習。娘(仮称ケミ)とワタシは無料休憩所で多くの時間を過ごしました。時々一緒に滑るYクンは相変わらず絶好調。整地種目の最終チェックを済ませ、コブの練習に励みました。もう、整地では隙が無いので、何かあるとしたらコブだけだろー。
と思っていたのですが・・・。~o~;;;;
日曜は、舞子高原で東京都連公認のプライズ検定でした。八海山のペンションYから車で通いました。7時45分頃出発して舞子には8時15分頃着。難関(?)の申し込みを済ませて一安心しました。今回は、本当に実力十分。多少のアクシデントがあっても、大丈夫。やってくれるだろー。
と思っていたのですが・・・。
雪不足のため、検定は奥添地でした。ここは、ワタシとYがコブ修業に励んできた場所です。おそらく八海山の次にたくさんのコブを滑っています。ここでなら、コブのアクシデントも少ないに違いありません。
天候は小雨。奥添地まで上がると、細かい雪でした。奥添地にはガスが垂れ込めていました。集合時間までそれほど間がなかったので、急いでガスの中をアップ。アップできる斜度の斜面は少し細くなったスイスイコースくらいしかなかったので、「ここを少しその気になって滑ってみて」と指示しました。スイスイコースにはかなりのガスが掛かっていました。
内弟子Yが大回りでガスの中に消えて行くのを見届け、ケミさんとともに、ゆっくり降りて行きました。ところが、それほど長くないスイスイコース下部に倒れている人影が・・・。斜度の変わり目だったので、ボードの初心者かしらと思って近寄ってみると、なんと内弟子Yのウェアです。うつ伏せで頭を斜面下にして倒れています。
起き上がれないようだったので、板を外して起き上がらせてみたところ・・・、雪が赤く染まりました。転倒して顔を擦ったようです。足には異常なさそうなので、ヨカッタ、きっとホワイトアウトしてバランスを失って転倒しただけだな。
と思ったのですが、立たせてみたYの様子が変です。もう集合時間が迫っているので、早くいかなければならないのに、しきりにワタシに質問します。「ここどこですか?あたしなんでこんな所に来てるんですか?」「舞子だよ。クラウン検定だろ」「あたし、クラウンって持ってませんでしたっけ?!」「何言ってんだ、しっかりしろ」「顔が痛いんだけど、あたしどうしたんですか?」「アップの最中に転んだんだよ」「あたし、転んだんですか?」
何言ってんだろ、こいつ・・・。
Yは、クワッドに乗っている間も、クワッドを降りてからも、上記の質問をくり返します。「ここどこですか?あたしなんでこんな所に来てるんですか?あたし、クラウン持ってませんでしたか?顔が痛いんだけどどうしたんですか?思い出せないんです!」
絶望的な気分になってきました。どうして、Yの検定というと、こう一筋縄でいかないんでしょう。今回は絶対大丈夫と思ったのに・・・。
いくら丁寧に答えてやっても、Yは同じ質問を繰り返します。この期に及んでワタシも悟りました。「もうダメだ、今回は検定を棄権して病院に行かなければ大変なことになる」。質問を繰り返すYをケミさんに任せて、パトロールを呼んでもらうためにリフト係の所へ走りました。
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