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2016年3月22日 (火)

衝撃の終幕その二~落ちた付け焼刃

 アップ時の転倒で頭を打ったらしい内弟子Yのために、パトロールを呼んでもらいに行きました。パトロールを呼んでもらうということは、クラウン検定棄権ということです。仕方ありません。こちらも泣きたい気持ちだったけど、命には代えられませんから。

 ところが、リフト係さんの所から帰ってみると、内弟子Yの様子がまた変わっています。「あたしクラウン受けに来たんですよね、思い出しました」だと。念のためにいろいろ質問してみるのですが、マトモにもどっています。体のふらつきもないとのこと。うーーん、これは・・・。

 「受けに行きます」と意欲をみせるYさんを止めることはできませんでした。リフト係さんにパトロールを断り、検定会場に向かいました。 

2016032010250000 検定は主に奥添地ゾクゾクコースでした。本当は上部の雪不足で閉鎖されていたコースなのですが、下半分を整地してキレイな検定バーンを作ってくれました→。

 まず、最初の種目は大回りでした。他の受験者に遅れた内弟子Yは急いでリフトに乗りに行きました。ワタシと娘(仮称ケミ)は検定バーンの下に残りました。

 ところが、ケミさんが泣き出しました。ケミさんは、ママの顔の出血にショックを受けて何度も泣いていたのですが、ママを見送った後、不安になったらしく泣きながら「ママをとめようよ~、あぶないよ~」と訴えます。これには、さしものワタシも応えました。ワタシ自身の不安をそのまま言い当てていたので。

 しかし、もう内弟子Yはやる気を出して行ってしまいました。ケミさんをなだめすかしながら、もし、最初の滑りが少しでも変だったら、絶対に止めて病院に連れて行こうと心に決めました。

 ところが・・・普通に滑っちゃったんですよねー、大回り。まあ、この人の最上の出来ではなかったけど、転倒者も出るような軟雪だったことを割り引くと、まあまあの出来です。オープンジャッジだったので、点数がその場で出るのですが、ちゃんと80点出ました。これじゃ止められないか・・・。~o~;;;

 第二種目は同じバーンで小回りでした。小回りはこの一週間で急速に進歩した得意種目です。火曜日に新しい小回りを始めて以来、失敗らしいものを見ていません。それどころか、しばしば見事さに唸らされてきました。普通に滑れば80点は堅いし、上手く行けば加点を期待できるゾ。

 と思ったんですが・・・。

 火曜日以来、一度も見たことがない、というより、ここ何年かのYの滑りでは見たことないような小回りをしてきました。一生懸命踏んでいるのは判るし、ストックを外に突いて板を外に出そうとしているのは判るんだけど、板が外に出てくれません。うーーーん。79点か。

 どうも、月曜に八海山で捻りのトレーニングをして以来、身についていた外足を内旋させる捻りの要素がズッポリ抜け落ちてしまったようです。何故そうなったのか、まったく判りませんが、頭を打ったショックで付け焼刃が落ちちゃったってことなんですか・・・ねえ。~o~;;;

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