献身の行きつく先
一学期第二週が進んで行きます。今年度は生徒さんの学習法に積極的にコミットする方針でその旨をプリントにして渡しているので、一学期開始早々から質問者が多く来ます。
今年度は昨年度と同様に月曜が厳しいスケジュールになっています。横浜で朝8時40分に授業開始、六時間教えて夕方吉祥寺に移動して二時間授業。昨年度と全く同じです。しかし、違うのは、昨年度は休み時間に「ほぼ休めない」だったものが、今年は、「全く休めない」。~o~;;;;
なにしろ、朝の授業開始前から質問者がいて、休み時間は当然埋まり、昼休みもサンドイッチ食べながら質問受ける離れ業。六時間の授業を終えて預かったノートの添削を一時間こなしてから吉祥寺に移動。こんな働き方をしたのは28年この仕事をして初めてです。
我ながらよくぞ集中力が続いたと思いますが、何とか一日持たせました。でも・・・、一学期終了までに過労死しないかしらん。~o~;;;;
ある程度はこうなるかという予測のもとに方針のプリントを渡しているので、覚悟の上ですが、いやはや、これでは単なる「労働」というより「献身」です。もちろん、生徒さんを一人でも多く合格させてあげたい・・・などというキレイごとで「献身」まではしません。ぶっちゃけた話、娘がいなきゃ出来ませんよ、そりゃ。~o~
月曜に燃え尽きて火曜日の朝は呆然としてしまいます。なにしろ、前日、あまりにも極端に集中していたので。ぼんやりしているワタシに対して、予備校屋というものが解かってきた内弟子Yは気の毒そうな顔をして、「これで、アンケートの結果が出なくてもガッカリしないでね」などと先取りして慰めます。
そう。ここまでやっても予備校屋の世界では、凡人はカリスマに勝てません。それは判っています。カリスマは気楽な事を言い散らしてマイペースに仕事をしても簡単に結果を出します。凡人はどんなに献身的に生徒さんの面倒を見てやっても、簡単には評価されません。
それはサッカーのFWのようなものです。凡人のFWが、前線からの守備に走り回り、ボールの無いところでチームのために無駄走りをし、他人にスペースを開け、体を投げ出して、やっと1ゴール・・・、する間に、ゴールゲッターの才能を持つFWは5ゴールくらい簡単に叩きこんじゃうんです。
ちょうど、レスターシティへ移籍した岡崎とレスターのゴールゲッター、ジェイミー=バーディーの関係みたいなものです。ハードワークの限りを尽くして岡崎がここまで5ゴールする間に、守備をしないバーディーは22ゴールでプレミア得点王を獲る勢いなんですから。
でも、最近、イングランドのマスメディアも岡崎の献身性を高評価するようになったという話です。ワタシの「献身」だって、判っている人達には、少しは評価されるんじゃないかしらん。~o~
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コメント
新学期、本格的に始まりました。昨年度は、役がつかなかったので、比較的自由に休めましたが、今年は主任をおおせつかり、まずは休みが取れません。それでも、「横浜で朝8時40分に授業開始、六時間教えて夕方吉祥寺に移動して二時間授業」などというようなきついスケジュールではないところは違うのかもしれません。28年間続けていられたとのこと、こっちは学部出たその年にこの仕事に就いたので、かれこれ34年過ぎました。もういい加減リタイアーかなと心の中では思っているのですが、もうひと踏ん張りといったところです。まったくもって、「ぶっちゃけた話、娘がいなきゃ出来ませんよ、そりゃ。」に同感です。私の場合は息子ですがね。
無名講師さんも、十分にカリスマだとは思うのですが、いかんせん、たしかに古文講師陣の層が厚いですから、そのように思われないのでしょう。
ただ、過労死だけは避けましょう。なによりケミさんが悲しみますから。私の職場でも2年に一人くらい過労死というのか、病死する人間がいます。また病死とまではいかなくても病気休暇は常時います。お互い体だけは気を付けて、子供の成長を見守っていきたいものです。
投稿: ニラ爺 | 2016年5月 1日 (日) 13時15分
書きこみありがとうございます。
本当におっしゃる通りで、体だけには気をつけたいです。ただ、ここまでハードなのは一週間に一度なので、何とかなるのではないかと楽観してもいます。
毎週火曜日に「仮死状態」になるくらいで済むんじゃないかと思います。~o~
投稿: Mumyo | 2016年5月 1日 (日) 18時04分